今朝の毎日新聞「毎日ことば」を読んで少し驚きました。
ーここから引用ー
すぐに投げ出す?
きりつぼげんじ【桐壺源氏】
読書などが飽きやすく長続きしないこと。大長編の古典「源氏物語」を読み始め最初の巻「桐壺」だけで挫折することからのたとえです。紫式部が主人公の大河ドラマがきっかけで手に取る人もいるはずですが‥‥。
ーここまで引用ー
こんな言葉が生まれていることを知りませんでした。
今から七〇数年前、昭和30年頃、私は国文科の学生でしたが、「須磨返り(すまがえり)」という言葉がありました。
勿論源氏物語の原文を読んで、第12巻「須磨」あたりで、それ以上、読み続けることが出来なくなることを表した言葉でしたが、今日それを思い出しました。
「須磨」は第十二巻、「桐壺」は第一巻。「昭和」と『令和」の違いだというつもりはありませんが、面白いと思って書き留めておきます。
なお、『須磨返り」という言葉は辞書には見当たりませんでした。
因みに私が「源氏物語」(第一巻「桐壺」~第五十四巻「夢浮橋」)を通して読んだのはたった三回。最後は10年ほど前、『ワイド版岩波文庫』を使って、鉛筆で書き込みをしながら、約半年かかりました。
病気のため、家に引きこもっているばかりで、なかなか、このブログに書けるような材料に遭遇しません。
それでも何とか書き続けられればと願っています。