私がよく使う本に、故高島俊男さんの「お言葉ですが」(全11巻)があります。

 この本、初めは週刊誌に、つづいて単行本、そして、文庫本になっているのですが、その文庫本に「あとがき」として、すでに発表した「お言葉ですが」に対しての、読者からの意見や批判などが加えてありました。

 

 私も、一度はこの「あとがき」を書いて見たいと思っているのですが、そういう意見や、批判がなかなかなくって機会がありませんでした。

 

 ところが、昨朝(3月4日)の中国新聞の一面「天風録」に次のような文章が出ました。

 

 ここから一部引用ー

 「乾杯!今君は人生の…」。胸を打つこの歌がきょうもどこかで門出を迎えた人に贈られることだろう。卒業ソングの定番でもある長渕剛さんの「乾杯」。先月末、本人が母校である鹿児島南高の卒業式に現れ、歌ったという。〔中略)

 ▲傷つくことや挫折することもあると、大抵の卒業ソングが歌う。平たんではない人生だけれど、自分の信じる道を進んでいこうとエールを贈ってくれる。歩き始めた君に幸せあれ!

 ここまで引用ー

 

 うれしく思いました。

 

 昨日、先日書いた「蕗の薹」の群生地でまだ花の出ない小さいのを探してポケットに入れていたら、知り合いのお婆さんが通りすがりに「箱を貸しましょうか」と声をかけてくれました。「いや、間引いているんですよ。結構です」と答えて、すぐ歩きをつづけながら、「これでは『蕗の薹』ではなく、『蕗の盗』だなと思わずつぶやいてしまいました。

 

 「櫻折るバカ、梅折らぬバカ」と唱えながら、梅を折ってきて、玄関の花瓶に挿しました。ごめんなさい。

 

 とりとめのない話もこれを「あとがき」にして終わりとします。