毎日、午後4時に「歩行(あるき)」に出かけます。「散歩」ではありません。「ウオーキング」でもありません。目的もなく、ひたすら歩くこと。もう何十年も続けています。5キロぐらいでしょうか、万歩計などで測ったこともありません。
その決まった道のほとりに、5坪ほどの土地があり、毎年「蕗の薹」が芽をだします。今日はもう花開いたものがほとんどでしたが、たまたま、そこを通り過ぎるとき、下校途中の小学校の高学年の男女3人と会ったので、「これが『蕗の薹』だよ。油で揚げて食べると、香りがよく、苦みがあっておいしいんだよ」と話しかけました。実は、昨日食べたばかりでした。その3人は、まったく面白がる様子もなく、歩いてゆきました。
暫く歩いて、「しまった。これが『蕗の薹』だよではなく、『これ何か知っている?』と尋ねなければならなかったんだと気がつきました。年取ってくるとこんなつまらないことをしでかすものだと、歩きながら反省しきりでした。「君は教員を何年続けたんだい」と責められてもしかたありません。
菜の花はまだ咲いていません。梅の花がやっと花開きはじめました。例年より遅いかな。
3月1日、暖かくなりました。