朝のコーヒータイム、中国新聞の一面下の広告に、「中村桂子『老いを愛づる』中央公論新社」というのが、出ました。
そこで、老妻とまた一刻の閑話。
2013年頃でしたか、高校国語現代文の教科書に、この中村さんの文章が載りました。その頃は「現代かなづかい」論争が盛んで、この中村さんの「愛づ」が教科書で「愛でる」とあらためられたかどうかという話を思い出したからです。
私は、もともと書き手の表記を大切にしろという主張を多くしており、この「愛づ」も認めていたのですが、教科書の編集者が勝手に訂正したのかどうか、中村さんと電話でお話をし、また教科書編集者と話をしました。
こんどの本の題が「老いを愛づる」、「老いを愛でる」ではありません。
「やったな!」とその頑固さに感心した次第です。
老妻は、その広告文の中の、「白髪染めをやめてみたらすてきな変化が起きた」という一行に興味をそそられたようです。
広告の提灯持ちではありません。
が、ぜひ、購入したいと思っています。