水痘ワクチン接種後、再感染することが明らかになっている | 予防接種の参考本:ティム オシアー著(科学的根拠のない予防接種。)

予防接種の参考本:ティム オシアー著(科学的根拠のない予防接種。)

邦題「予防接種の本当の意味ー大切な人を守るために」
この本で使用している参考資料は、政府機関、主流の医学誌といった
「ワクチン接種を薦めている側」の資料なので、「ワクチン反対派」が感情的にいった不確定な情報なのでは、という心配がありません。

水疱瘡ワクチン接種者と自然感染者を比べるとワクチン接種は再感染することが明らか

http://kaken.nii.ac.jp/ja/p/10670769

水痘自然感染後とワクチン接種後の分泌型特異IgA抗体の動態

Varicella-zoster virus(VZV) specific secretory IgA antibody in saliva after vaccination

研究課題番号:10670769

代表者

  • 1998年度~1999年度

    • 寺田 喜平
    • TERADA, Kihei
    • 研究者番号:50172094
    • 川崎医科大学・医学部・講師

研究課題基本情報(最新年度)

  • 研究期間

    1998年度~1999年度
  • 研究分野

    小児科学

  • 審査区分

    一般

  • 研究種目

    基盤研究(C)

  • 研究機関

    川崎医科大学

  • 配分額

    • 総額:2000千円
    • 1998年度:1400千円 (直接経費:1400千円)
    • 1999年度:600千円 (直接経費:600千円)

研究概要(最新報告)

水痘ワクチン接種後、特異細胞性免疫や抗体が陽性化しても、約20%に軽症ではあるが再感染する ことが明らかになっている。しかし、その原因については不明である。

私どもは、水痘ワクチン接種は自然感染と異なる経路で感染することや接種後ウイルス血 症が少ないことなどから、分泌型IgA抗体(sIgA)分泌が誘導されるNALTへの抗原刺激が少なく、ウイルス侵入部位で第一に働くsIgAが低いため ではないかと推論した。水痘感染約3ヵ月後に唾液を採取した自然感染群26名と水痘ワクチン接種群28名、少なくとも水痘感染後2年以上経過した群23 名、小児悪性疾患寛解中の群23名、60歳以上の高齢者群20名、小児科で働く医療従事者の群14名、抗体が陰性である陰性コントロールの群11名を対象 に、唾液中の水痘帯状庖疹ウイルス(VZV)特異sIgA抗体をELISA法で測定した。ワクチン群が自然感染群に比較して有意に(P=0.0085)低 値で、2例はcut-off値以下であった。高齢者の群は低くなく、帯状庖疹を既往歴に持つ人はない人に比べて高い傾向にあった。医療従事者の群は最も高 く、有意にほかの群より高値であった。水痘ワクチン接種後は、自然感染後に比べ有意に唾液中のVZV特異sIgA抗体は少なかった。しかし、帯状疱疹のリ スクの高い悪性疾患患者や高齢者では、sIgAは低くなく、帯状疱疹の既往のある人ではかえって高値であった。これは細胞性免疫は低いために帯状疱疹に なってもsIgAが保たれているため、水痘の再感染は非常に稀であることを反映していると思われた。sIgAが保たれる原因として外因性あるいは再活性化 した内因性VZVによるものと考えられた。現在、不活化した水痘ワクチンを鼻腔内へ噴霧し、sIgA抗体を賦活化することができるか検討中である。

Breakthrough after varicella vaccination occurs in approximately 2.6%- 18.6% of immunocompetent children, but the reason has not clearly been demonstrated. As a first defense, specific secretory IgA antibody on the mucosa plays an important role in preventing invasion of microorganisms. To analyze induction of varicella-zoster virus (VZV) specific secretory IgA after natural infection and vaccination and its booster mechanisms, we examined 143 salivary samples using ELISA. The VZV-secretory IgA values were significantly higher in the matched children after natural chickenpox than in those after vaccination, although the total secretory IgA did not differ between them. Two (7%) of the vaccinees lacked the sIgA antibody. In the elderly and in immunocompromised children, the VZV-secretory IgA values were no lower than those in healthy children, and they did not lack VZV-secretory IgA. The doctors and nurses taking care of patients with chickenpox had higher values than the other groups as did individuals who had had herpes zoster recently. VZV-secretory IgA was thought to be stimulated by exogenous and reactivated endogenous VZV to neutralize VZV with weak activity. These results suggest that low or no induction of VZV-secretory IgA antibody after vaccination may be one of the possible explanations for breakthrough after it.

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http://kaken.nii.ac.jp/ja/p/10670769



ブースター効果のまぼろし

・・・病気にかかった場合は、その病原体の特徴は細胞に記憶されます。そして次に感染した時にはこの記憶によって、いち早く抗体がつくられ発病を未然にくいとめます。(細胞性免疫による終生免疫)したがって、その病気には二度とかからない体に・・・[2011年12月29日]

 

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