前回までのあらすじ

3つのマイナースケールのダイアトニックコード、その混ざり具合で色々な表情を見せるマイナーキー。



次に注目するのは「マイナーキーダイアトニックコードの機能」です。


例えば…


CメジャーキーでのFM7(ⅣM7)とAマイナーキーでのFM7(♭ⅥM7)は同じ機能でしょうか?


答え … 違います。


Cメジャーキーでのダイアトニックコードの機能(T…トニック、D…ドミナント、SD…サブドミナント)は以下のようになります。

◇カッコ付きの機能は代理コードです。例えば(T)はT(トニック)の代理です。

◇コードによっては実質的な用途を鑑み、トライアドで表記しています。

◇※印は実際の用途に関する備考です。


{2B080C09-388A-454D-B35C-4A76C9AAF98B}


これをAナチュラルマイナーとして並べ変える、つまり「Am7 が一番エラい」という立場にすると、次のようになります。


{99105DA0-C789-4E44-AF8B-2846D8B34EE5}

 

マイナーキーのダイアトニックコードも、メジャーキーのⅠ〜Ⅶと同じ並びの機能になります。


例えば


Am7 |FM7 |


というコード進行があった場合、


これをCメジャーキーと解釈すれば

Am7 |FM7 |

(T)  |SD  |


これをAマイナーキーと解釈すれば

Am7 |FM7 |

T   |(T)  |


になります。


同じ調号の同じFM7ですが、Cメジャーキーではサブドミナント、Aマイナーキーではトニックの代理、です。


ハーモニックマイナーとメロディックマイナーのダイアトニックコードの機能も次のようになります。


{69BFC3F6-29CF-4305-954D-9D15A2998BB6}


{0E9336EF-FDB6-42C9-B1FB-01B76B679A38}



これらのコードを使った進行を、Cメジャーキーでの機能、Aマイナーキーでの機能、に分けてみると、次のようになります。


{E10F590A-561B-493A-A668-BC7083CE5BEA}



ちなみに、クラシックにおけるマイナーキーのベーシックダイアトニックコードは、次の顔ぶれになります。


{4D1367C5-29B3-4F19-88C6-EBF302517579}


どうにもこうにも…マイナーキーには大量のダイアトニックコードがあります。そして、それらの機能にも多分にグレーゾーンがあり、複雑さは増すばかりです。


さて…では、それらを整理していきましょう。


次号につづきます。