隠岐の島の風景を夢によく見ます
水鳥から右へスライドして、遠くに見えているのが、島前(どうぜん)。
隠岐の島は、人が住んでいる島は4つあり、百余りの群島なので、隠岐諸島と言われます。
私が生まれ育ったのは、隠岐諸島の中の、島後(どうご)と呼ばれる島で、島前は、知夫里島、海士町、西之島の三島の総称です。
抱き懐くような入江の釜屋地区の正面に、島前を見ながら、振り返ると高田山。
島を出た後も夢を見る時、登場人物はその時々に付き合っている人達でも、舞台はこの場所ということが多かったです。
ぐるっと見渡せる海沿いのこの場所から、夢の中ではなかなか外に出られなかった。
ここは、北前船も寄港する入江で、おばあちゃんは船問屋の娘だったので、学校からの帰り道、山道から帆船が無事に帰ってきたかと、海の向こうを毎日気にしながら帰ったと話してくれました。
島前と入江の間に帆船が見えたら、嬉しくて、走って帰ったと。
祖母の実家は船問屋、祖父の妹の嫁いだ先が材木商。
材木を沢山積んだ船が、二度難破して、二つの家は、暫く関係が壊れたというむかし話しもよく聞かされました。
そんなむかし話を、もっとちゃんと聞いておけば良かったと、最近は帰るたびに思います。