小説だけではありませんが、物語は起承転結のメリハリをつけて描くのが基本です。
例えば高校野球に詳しいと仮定します。
そうしたら高校野球の部活動の中から、キャラクターを立てていき、甲子園を目指す練習や試合の中に、起承転結の起伏があるストーリーを盛り込んでいきます。
百パーセントあり得ないことを書いてはいけません。
それをやるとリアリティがゼロになってしまいます。
実体験があると、可能性は低いけど、絶対にあり得ない訳じゃないという境界線が見えてきます。
多少は都合の良いようにデフォルメします。
現実の体験を正確になぞると、人間は様々なミスを犯しているので、そのミスまで再現することになるので、かえってリアリティを失うような状況になります。
リアリティ=物語世界における辻褄の整合性です。
振り込め詐欺事件のニュースを見て、自分は引っかからないと思う人が多いと思います。
しかしニュースで何度も被害者が報告されている事実を考えると、人間はミスをするものだけれど、客観的に見たらリアリティを感じないということになります。
よくチェックして間抜けな要素を排除してしまわないと、物語としてリアリティのあるストーリーに仕上げられないので、気をつけてください。