アンタッチャブルのラジオを聞いてたら、ネタを作りたくなりました。
執筆の前に準備運動代わりにしようと思ったら、時間がかかって長くなりました。
これもいい方向に行くと信じて。
教師「お前のために放課後教えてやるんだから、ありがたく思えよ」
生徒「ありがとうございます。ところで何を教えてくれるんですか?」
教師「勉強だよ」
生徒「それじゃあいつもと同じじゃないですか」
教師「お前一人授業についてこれないからだろ」
生徒「先生お言葉ですが、僕がついていけないんじゃなくて、みんなが先生についていってるだけなんですよ」
教師「同じだろ」
生徒「違いますよ。みんなが大学に向かってたとしたら、僕は月に向かってるんですよ」
教師「方向音痴にも程があるだろ」
生徒「そうなんですよ」
教師「認めるなよ。だったら俺についてこい」」
生徒「そこはほら、先生を信頼してないから」
教師「本人目の前にしてそんなこと言うな」
生徒「生きてれば嫌なこともありますよ」
教師「俺のガラスのハートを砕いたのはお前だろ」
生徒「冗談ですよ。先生のテンション上げるためにあえて言ったんですよ」
教師「あえて怒らす意味がわかんねえよ」
生徒「僕もわかりません」
教師「お前がやったんだろ」
生徒「冗談ですよ。実は先生のテンションを上げるために、あえてこんなこと言ったんですよ」
教師「さっきそれ言ったぞ」
生徒「季節は繰り返すんですし、会話も繰り返しませんか?」
教師「季節にインスパイアされることねえだろ」
生徒「さすが先生。季節はインスタントラーメンなんですね」
教師「どんな耳してるんだよ」
生徒「見ます?」
教師「問題にしてるのは聞こえ方だよ」
生徒「耳は良いんですよ。女性の悲鳴が聞こえたらすぐに逃げますから」
教師「助けにいけよ」
生徒「そんな万が一のことがあったら大変じゃないですか」
教師「そうだけど」
生徒「助けたお礼に食事に誘われて、呼ばれたところに行くと、怖い男の人がいるかもしれないじゃないですか」
教師「すげえネガティブ想像力。っていうかその前が大変だろ?」
生徒「そうですよね。助けてもお礼してくれなかったら残念ですし」
教師「そこじゃねえだろ」
生徒「そんなんじゃ可愛くなりませんよ」
教師「可愛くならなくていいんだよ」
生徒「僕うさぎが好きなんで、うさ耳つけて、可愛くなったりしませんか?」
教師「しねえよ。そんなこと」
生徒「バニーガールが夢って言ってたじゃないですか」
教師「男がバニーガールって変態か」
生徒「相変わらず怒りっぽいですね」
教師「お前が怒らせてるんだよ」
生徒「でもあえて」
教師「怒らす意味ないだろ。季節も関係ないからな」
生徒「なんで僕が言おうと思ったことわかるんですか?」
教師「お前がさっき言ったからだよ」
生徒「予知能力があるんですか?」
教師「話し聞いてるか?」
生徒「聞いてますよ。これでも僕耳は良いんですよ」
教師「女性の悲鳴は聞こえるんだろ」
生徒「なんで僕が言おうとしたことがわかるんですか?」
教師「お前がさっき言ったからで、予知能力もないからな。いい加減忘れるな」
生徒「過去は振り返らない主義なんですよ」教師「むしろ過去を振り返りまくってんぞ」生徒「いい意味でですよね」
教師「悪い意味だよ」
生徒「先生もひどいこと言うな」
教師「お前の方がひどいだろ。無駄な会話ばっかりして」
生徒「人生に無駄なことなんてないんですよ」
教師「かっこつけても、無意味な会話しかしてないだろ」
生徒「ばれちゃったか」
教師「ばれるだろ」
生徒「ところで僕達なんで放課後に話してるんですか?」
教師「お前一人授業について来れないから、教えようと思ったんだよ」
生徒「僕に恩を売っておこうと思ったんですね」
教師「そんな考え一ミリもねえよ」
生徒「でも、僕は恩をあだで返すタイプですよ」
教師「なんでいいことしたら、逆に殺されるんだよ」
生徒「そりゃ父のかたきですから」
教師「お前の親父知らねえよ」
生徒「僕も知りませんよ。小さい頃に親が離婚して、それっきり会ってないから、覚えてませんよ」
教師「なんか悪いこと聞いちゃったな」
生徒「大丈夫ですよ。嘘ですから」
教師「そんな嘘つくな。だいたいお前の夢は何だ。バカなことばっかり言ってると、ちゃんと就職できないぞ」
生地「宇宙飛行士です」
教師「そんなの勉強しなきゃ絶対なれないぞ」
生徒「でも月に行きたいんです」
教師「なんでだよ?」
生徒「うさぎに会いに」
教師「動物園に行けよ」
生徒「そんな手があったのか」
教師「いい加減にしろ」