ACT泉鏡花
脚本 加藤直
初演日 2010年10月1日
初演場所 東京グローブ座(新宿)
『ACT泉鏡花』は、アトリエ・ダンカンプロデュースによる2010年の日本の舞台(音楽劇)。作家・泉鏡花の代表作品をオムニバス形式で上演。
http://v.youku.com/v_show/id_XMjM4OTYwMjQw.html?x
→2011年にDVD化
以下は舞台の概要。
プロローグ
桃太郎という名の芸者であった、すゞ(木の実ナナ)の元へ、「壊れたお人形さんは買おう」と呼びかける物買いが訪れる。すゞは自分の人形に、「お前は壊れてなどいない」と語りかけるが、人形は口を利き、「僕、壊れたい」と言う。
★キャスト
すゞ: 木の実ナナ
人形の少女たち: 秋元才加・仲川遥香・片山陽加・佐藤亜美菜・浦野一美
楽曲
♪『コワレタイ』
第一景 絵本の春
舞台の狂言回しである卯(宮菜穂子)と酉(三浦涼介)に導かれ、鏡花(近藤正臣)の少年時代の怪奇体験が再現される。少年(松本慎也)は、近所の土塀の古小路で、婦(木の実ナナ)に出会い、彼女の家で世にも恐ろしい「巳巳巳巳の物語」を聞かされる。
★キャスト
鏡花: 近藤正臣
すゞ・婦: 木の実ナナ
少年: 松本慎也
卯(う): 宮菜穂子
酉(とり): 三浦涼介
第二景 オペレッタ海神別荘・PART1
海底を支配する美しい君主である公子(松本慎也)は、財宝と引き換えに、陸で一番美しい女を妻として迎え入れることとなった。彼女の到着を待つ間、コミカルな楽曲に合わせて、人間の欲の深さが語られる。
★キャスト
公子: 松本慎也
僧侶: 曽世海司
博士: 三村晃弘
五人の少女たち: 秋元才加・仲川遥香・片山陽加・佐藤亜美菜・浦野一美
卯: 宮菜穂子
酉: 三浦涼介
楽曲
♪『月見草』
♪『人間の欲』
第三景 湯島の境内・前編
早瀬(近藤正臣)は、妻である芸者のお蔦(木の実ナナ)と共に湯島の境内を訪れる。弁天様を拝んで行きたいと言うお蔦に対し、何かを隠している様子の早瀬は、自然と詫びの言葉が多くなってしまう。
★キャスト
お蔦: 木の実ナナ
早瀬: 近藤正臣
卯: 宮菜穂子
酉: 三浦涼介
第四景 オペレッタ海神別荘・PART2
新夫人(片山陽加)が到着し、海底は宴となる。やがて彼女は陸の故郷へ帰りたいと言い出すが、その頃にはもう彼女の姿は、人間の眼には大蛇と映るようになっていた。
★キャスト
公子: 松本慎也
美女(新夫人): 片山陽加
僧侶: 曽世海司
博士: 三村晃弘
四人の少女たち: 秋元才加・仲川遥香・佐藤亜美菜・浦野一美
卯: 宮菜穂子
酉: 三浦涼介
楽曲
♪『飛べないアゲハチョウ』
♪『一歩(ひとあし)に』a
♪『情けない』
♪『陸(おか)にも』
♪『やあ この女は』
♪『一歩(ひとあし)に』b
♪『人間の眼』
♪『そのお顔』
第五景 湯島の境内・後編
弁天様から戻って来たお蔦に、早瀬は別れを切り出す。その理由は、芸者と結ばれる早瀬の身を案じ、真砂町の恩師が、早瀬にお蔦と別れるように言い付けたことだった。恩師への義理を重んじる早瀬には、しかし、お蔦への愛情も残っていた。
★キャスト
お蔦: 木の実ナナ
早瀬: 近藤正臣
第六景 天守物語
天守閣に棲む魔物・富姫(秋元才加)の侍女である桔梗(仲川遥香)、女郎花(片山陽加)、撫子(佐藤亜美菜)の三人が秋草釣りを終えた頃、亀姫(浦野一美)と朱の盤坊(曽世海司)が、播磨守の実弟の生首を手土産に訪れる。喜んだ富姫はお返しに、播磨守の秘蔵の白鷹を奪い、差し出す。その鷹を探しに天守閣までやって来た姫川図書之助(山本芳樹)と、富姫はやがて恋に落ちる。
★キャスト
富姫: 秋元才加
亀姫: 浦野一美
姫川図書之助: 山本芳樹
薄: 宮菜穂子
朱の盤坊・追手: 曽世海司
舌長姥・追手: 三村晃弘
桔梗(侍女): 仲川遥香
女郎花(侍女): 片山陽加
撫子(侍女): 佐藤亜美菜
小田原修理: 松本慎也
山隅九平: 三浦涼介
鏡花・桃六: 近藤正臣
楽曲
♪『ここはどこの細道じゃ』
♪『私が姉さん』
♪『世は戦』
エピローグ 滝の白糸
★キャスト
鏡花・口上: 近藤正臣
すゞ・白糸太夫: 木の実ナナ
楽曲
♪『悠久のタンゴ』
♪『桜の栞』
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