9月10日 月曜日

 

朝から地元の有名な湖と活火山にツアーで行くことにする。軽自動車に乗って5人乗りなのでけっこう狭い。朝ごはんは近所で軽く済ませた。ところでここ中米ではお金を払うたびにしっかりチェックされる。偽札でないかチェックするのである。偽造しやすいお金なのだろうか。そもそも日本のお札は例外的に偽造しにくいのか、精巧にできているのは間違いないが。さて活火山ツアーであるがメンバーは50名ほど、引率者は2人の地元ガイド。ところがこのメンバーのうち35人程度はモルモン教徒の若者たち、どうやらアメリカ中の信者の合宿みたいな感じである

 残り10人程度は一般バックパッカー、それ以外に我々2人。呉越同舟?いやいや、至って友好モード。モルモン教徒の若者たちはこの辺りで普通に見られる刺青、ピアスなどは一切なく至って普通の服装である。もちろん山登りをしようというのだから正装ではないが。証言の機会を伺うが、山登りで必死で余裕はなかった。活火山登山は行きはヨイヨイ、帰りはなんとかで、集中豪雨に振られて濡れねずみ、濡れねずみどうしの誼で、パナマ出身のモルモン教徒マルティネスに近づく。驚いたことに彼らは若者ばかりなのにほぼ全員長老兄弟であった。バッジをつけていてエルダーと書かれている、そのうちの1人マルティネスに話しかける。

「 一つうかがいますが、神さまとは誰ですか?イエスキリストですか?」

「イエスキリストは神のひとり子です」

「同意します、その通りですね、では神の名前は何ですか、わたしはへオバと信じています」

「イエスキリストはひとり子であると同時に神なんです」

「それは三位一体ということですか」

「その通りです」

「でもイエスキリストは父なる神をリスペクトしていると述べましたね、イエスが神ならば自分をリスペクトする事になりますね、謙遜なイエスキリストが自分をリスペクトするというのは道理に合わないと思います。ミステリーですね」

 

 相手は若者とはいえ長老、答えられない。他の長老たちも答えられない。議論に勝つことが目的でもないし、彼らは至って紳士的である。もうちょっと話ししたかったがホテルの運転手が迎えに来てしまったので気持ちよう別れる。何か考えるキッカケになれば良いが。

  モルモン教徒の人とガッツリ話ししたことはあんまりないが、彼らはけっこう友好的でjwにも全然敵対心を見せない。そういえばケツァルテナンゴのマクドナルドで韓国人と思しき初老の夫婦にあった事があった。一般人らしい服装で仕事できているような雰囲気だったので、ちょっと会話をしたら彼らはなんと長老派の宣教師であった。そんな風に見えなかったが。ちょっと自己紹介したら早速 向こうから証言の嵐、「イエスキリストが私たちのために死んでくださったことに感謝しなければならない、感謝していますか」と本論に入ってくる。正直 1時過ぎまでに宿舎に帰る約束をしていてほとんど時間もなかったのであるが、キスンが横から「jwとか言わんほうがいいで」という。結局「わたしもイエスキリストの贖いには同意しています」というにとどまった。キスン曰く、韓国長老派はJWを目の敵にしているから、それを言おうもんなら、相手もJWのことを攻撃して来て大変なことになるし、信仰を覆させようとするからやめておけと、時間もないし、とのこと。ましてや韓国語で証言できるほどの語彙もないし、素直に失礼した事があった。それに比べるとモルモン教徒はこちらがJWというと友好的な表情を見せる。それは同じクリスチャンという親近感すら感じさせるものである。もっとも相手も若者なので、我々中年に敬意を払ってくれているのか。

  濡れねずみ状態でホテルに戻り着替えて食事をしに行く。中華料理を食べるが、値段も安くボリュームたっぷりで大満足であった。レストランを出るとなんとロナルドが車から挨拶してくれる。ロナルドは昨日つれていってくれて明日も奉仕に連れて行ってくれるという親切な兄弟である、いやそう思っていたのだが、大ドンデン返し。車の中で長老か聞くと違うという、奉仕の僕か聞くとそうでもないという。なんと次回の大会でバプテスマを受ける単なるというと失礼だが、伝道者であったのだ。こんなに見知らぬ人を親切にもてなしてくれて、てっきり長老かなぁと思っていたら、もうびっくり。こういう人こそエホバに愛される兄弟と思う。長老とか僕とかの肩書きで奉仕しているのではないのである。