8月28日 火曜日

 

 朝からメルカドつまりマーケットに行って大会のビラを配る公の奉仕に参加する。公の奉仕とはいえ露天商たちにも証言する。持って行っているのはキチェ語の大会ビラなので、「キチェ語を話しますか」と尋ねて話せる人にビラを配るというスタイルの奉仕である。

シュワンというネイティブの兄弟と一緒に奉仕するが、彼のこれまでの霊的な歩みを聞いてビックリ。母親は物ごころついた頃には存在せず、父親は8歳の時に亡くなって祖父母に育てられたという。学校にもほとんど通ったことがなく文盲だったらしい。

 そういえばこのキチェ族、文盲率が高い。まずは読み書きから学ぶ必要がある。進歩の兆しが見えても内縁関係の夫婦が多いので、その事もJWになる事を難しくしている他の理由となる。なかなか援助する側も忍耐が求められる奉仕である。

  さてこのシュワンは先に研究していたお姉さんに勧められて、パブロと研究を始めたという。まずは読み書きから始まったというからパブロの努力もすごい。何とか3年研究して伝道者になりさらに数年研究してバプテスマを受けたのが2010年。でも幼い頃から学校に行かないということは、数字の概念も弱い。30歳になる今でも、日付、曜日の感覚が弱いという。つまり幼い頃から学校に行っていないのでまず曜日感覚がない。さらに月と日の感覚も弱い。つまり春が来た、夏が来た、収穫の季節だ、くらいの感覚しかないようなのである。でもやはりそれではJWも務まらないのでその辺りも教わったようである。

  そのパブロとの奉仕であるが、キチェ語を話せる人がほとんどいないので、結局はスペイン語の奉仕になる。もちろんそんな大した奉仕はできないので、動画を見せる奉仕になる。12回くらい動画を見てもらえた。奉仕しながら山羊乳を売っている男性がいる。なんと、目の前で連れてきた山羊の乳を絞り、生の原乳を飲ませるのである、雑菌の心配がないでもないが、話のネタに飲んでみる。濃厚な味でしばらく2時間くらいは舌の上に味が残るような味覚であった。

 奉仕のあと、レストランで昼食を済ませて、15時からジョアンナのスペイン語レッスンである。彼女は11歳で6ヶ月のキチェ語の言語訓練コースに参加したらしい。さて彼女から聞いた話であるが、先日食事をした矢部姉妹の夫、矢部ケンスケ兄弟はこの言語訓練コースに参加して始めてキチェ語を学びその3ヶ月後にはもう大会でキチェ語で話を扱ったという。もちろんインタビューを扱ったというレベルではない。人間、限界に挑戦すればとてつもない事を成し遂げられるものである。いやはや恐れ入る。