観るのを凄く楽しみにしていたんですが
心温まる映画なのかと思っていたらそうでもなくて。
80年代初頭のアイルランドが舞台ですが、田舎なので70年代っぽい雰囲気です。
まるでフランス語のような響きのアイルランド語(ゲール語?)は聞いていて心地良さを感じます。
うーん、しかし主人公の少女のコットに対して周囲の罵倒が結構多くて観ていて自分が言われているようで気持ちがとても滅入りました。
隣りに座っていた70代くらいの女性はシクシクと泣いていましたが、両親に優しい言葉をかけてもらった事がほとんど無い私には涙は出ませんでした。
ラストも完全にハッピーエンドってわけでもないですし、現実的といえば現実的なんですけど。
途中、何故だか冷房が入っておかげで身体が冷えて余計に精神的にまいってしまいました。
帰って温かい飲み物を飲みまくって好きな物を食べまくってようやく落ち着きましたが。
映像は綺麗だし、コットを演じたキャサリン・クリンチの演技はとても自然で透明感があって素晴らしいのですが、映画の内容は私にはちょっと重かったです。