「ネクスト・ゴール・ウィンズ」 | 紫亭京太郎のアメーバ・ブログ

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面白き ことばかりの世と 面白く 住みなすものは 心なりけり。

お恥ずかしい話、独立国の「サモア」と「米領サモア」の“2つのサモア”があることを、これまで全く認識していなかった(知らなかったとフツウに言えてへぺろ

2001年のワールドカップ予選で、0対31という史上最悪の大敗を喫した米領サモアチーム。その後、1点も獲れないまま時が経ったが、再びワールド次の試合が迫っていた。とにかく1点が獲りたい!1点獲れればそれでいい!米領サモアのサッカー協会会長は、傍目には低すぎる目標を掲げてナショナルチームの監督をコーチに格下げし、アメリカ本土のサッカー協会に、監督の派遣を要請する。
その要請に答える形で送り込まれてきたのは、激しすぎる性格が災いし、結果も残せなかったことから、アメリカ本土のチームでは更迭された鬼コーチのトーマス・ロンゲン(マイケル・ファスベンダー)だった。
トーマスは、手始めに選手達の能力をチェックするが、あまりのレベルの低さに愕然とする…

“世界最弱”のチームに、結果を出せずプライベートでも大いにしくじった男が監督に就任し、チームと自分自身を成長させることになった実話に基づくスポーツコメディサッカー

ワールドカップで結果を残せるかどうかだけではなく、サモアには「ファファフィネ」という文化があることを初めて知って感動したラブラブ
人間には、男と女だけでなく“第三の性”があるということを、ごく当たり前のことととらえるのみならず、その“第三の性”は、社会にとってなくてはならない大切な存在であるとする認識が、自然と人々の中に育まれているとは、西欧諸国に比べて遥かに崇高な人間性を備えているではないか!!
サモアの人々の根底にあるのは、深くてピュアな“人間愛”だグー

単純なスポ根モノに終わらない、ミクロネシアの人々の心の豊かさにも感動する快作キラキラ

2023年/イギリス=アメリカ合作
監督・脚本:タイカ・ワイティティ
出演:マイケル・ファスベンダー、オスカー・ナイトリー、カイマナ、デビッド・フェイン、レイチェル・ハウス、ビューラ・コアレ、ウィル・アーネット、エリザベス・モス、ウリ・ラトゥケフ、クリス・アロシオ、セム・フィリポ