「マッチング」 | 紫亭京太郎のアメーバ・ブログ

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映画と落語と野球とブログと。
面白き ことばかりの世と 面白く 住みなすものは 心なりけり。

それにしてもこの後“ヤツ”は、一体どうするつもりなのか!?
ウェディングプランナーとして毎日忙しく仕事に打ち込む輪花(土屋太鳳)は、一向に“彼氏”ができる気配もなく、父親(杉本哲太)からも「恋愛が苦手だ」と烙印を押される始末。そんな輪花に業を煮やした仲の良い同僚の尚美(片山萌美)は、自身も登録しているマッチングアプリへの登録を促すと、更にお節介を発揮して「いいね」を付けてきた男たちの中から勝手に一人を選び、しまいにデートの誘いまで送りつけてしまう。
半分仕方なしに、一歩踏み出してデートに臨んだ輪花の前に、プロフィールとは別人のように暗い吐夢(佐久間大介)が現れる。
「無いわ」と思った輪花だったが、吐夢は執拗にメッセージを送ってきた。困り果てて恐怖さえ覚えた輪花は、コラボレーションを提案してきたマッチングアプリ運営会社のプログラマーである影山(金子ノブアキ)に相談する。
その頃、”アプリ婚”した夫婦が惨殺されるという事件が連続して発生していた。そして被害者たちが、輪花の勤める結婚式場で式を挙げていることが判明する…

今や婚活に欠かせないツールとなっているマッチングアプリの、どうしようもない欠点とも言える“裏側”を描いて興味を惹かれた。
メインとなる男の登場人物達がヤバめで、「こいつは犯人やな」と予想した通りに進むストーリー展開ながら、物語の最後まで残る違和感が全く回収されない。
全編上質なスリラー映画として楽しめる、ミステリーホラーの佳作!

終盤の、ジェットコースター的展開からの後味の悪さはサイコーチュー
元J社所属“アイドル”あるあるな展開もまた、巧みに物語に組み込んでラストに持ち込んでいる内田監督の手腕はお見事拍手

2024年/日本
監督・脚本・原作:内田英治
出演:土屋太鳳、佐久間大介、金子ノブアキ、後藤剛範、真飛聖、片山萌美、杉本哲太、斉藤由貴、片岡礼子