「浜辺のゲーム」 | 紫亭京太郎のアメーバ・ブログ

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映画と落語と野球とブログと。
面白き ことばかりの世と 面白く 住みなすものは 心なりけり。

なんだか女子高の教室を覗いているようなJD三人組を中心に、グダグダな男どもが面倒くさく女子にからんでいく別荘でのひとこま🎦

とある海辺の別荘の朝。水を抜いてある庭のプールで、一人の大学教授が目を覚ました。ゆうべゼミの宴会があったが、そこで飲み過ぎて記憶が無い。家主らしき女性に不審がられながら、逃げるように別荘を後にした。
大学生のさやか(堀春菜)は、大好きな親友・唯(福島珠理)と海辺へ遊びに来たが、そこで唯の友人・桃子(大塚菜々穂)と合流することになってイマイチ機嫌がよろしくない。そして桃子の提案で、桃子が所属するゼミの先生のツテでタダで泊まれるという別荘に向かう。
別荘には、管理人らしきタイ人や、チャラいミュージシャンの秋宏(カトウシンスケ)と、そのバンド仲間らしいが秋宏との間に微妙な空気を漂わせる二人の女性に、韓国人留学生の男とその後輩女子の二人連れといった、何かクセあり・ワケありそうな人たちがいた。
唯と二人で過ごしたかったさやかは、不機嫌が空気を醸し出していた。そこへ唯と桃子が親しげにするので、ますますさやかは気分がよろしくない。一人で浜へ出てみると、ヘンなオッサンが声をかけてきたり、別荘で会ったチャラいミュージシャンが話しかけてきたりして面倒くさいこと連発。しかしチャラいだけだと思っていたミュージシャンも、話をしてみると何となくイイ感じもする…
 
さやか、唯、桃子の三人の“女子トーク”を中心に、留学の下調べに来た後輩女子と後輩を“なんとかしたい”留学生男とのいざこざや、チャラい秋宏のチャラい行動にイライラを募らせるバンド仲間の女子二人や、別荘の世話をしている謎のタイ人の唯が自分に気があると勘違いしての妄想など、何となく誰も彼もしっくりとしない違和感をはらんだ空気の中、物語が展開する。

出てくる女性たちは皆しっかり者で、しなやかで奔放で強い。それに対して男どもは、どいつもこいつもグダグダで変に身勝手で、思い込みと妄想と暴走とで支離滅裂な行動に出て女子達の顰蹙を買い、無視され、撃退される。
でも、そんなロクでもない男の一人と引っ付く女子もいたりして、だから世の中にはコメディが溢れていて面白い爆笑

女子校出身という監督の“女子校ネタ”がベースとなったようだが、興味深い“女子トーク”もさることながら、男のグダグダぶりが自分にも痛いところが多々あり、監督の人間観察力の確かさと映像への落とし込み方が秀逸キラキラ
最後の最後まで“不安定”な話の流れがイマドキで絶妙な、愉快で痛い群像コメディルンルン

そしてたまたま、上映後に桃子役の大塚奈々穂さん舞台挨拶に参加音符
シネ・ヌーヴォでの“たまたま舞台挨拶当たり確率”がなかなか高い件グラサン
せっかくなので質問もさせてもらい、お客さんとの対話みたいな感じの中お開きとなった後、ロビーにいらっしゃるところへ突撃して、舞台挨拶を聞きながら気になっていた、彼女の大学の先輩でもある、女優の大西礼芳さんについて少し話ができたチュー
大西さんがまだ在学中、大塚さんと同じく劇場公開作「メイド・イン・ジャパン こらっ!」に出演し、十三の第七芸術劇場で舞台挨拶された時にたまたま観ていて、今回と同じくロビーでお話しする機会を得たのだったニコニコ
大学の仲間達と共に、宣伝活動に回ってるとのこと。気さくに話をしてくださったあとパンフレットにサインをお願いした✒️
ナナゲイの松村支配人から、「こういう時は何か一言添えるんやで」と“アドバイス”を受けて書いてくれたのが「好きです」という一言爆笑
えーっと……何が!? 的な面白さがこみ上げてくる、天然な感じが初々しいサイン✒️
今年、映画「嵐電」のヒロインとして彼女らしいごくごく自然体でありつつ、優しくも激しい演技に触れて、これからの活躍を祈らずにはいられなかったニコニコ
そんな先輩に追いつき追い越せと、大塚さんの今後にも要注目虫めがね
「浜辺のゲーム」ポスターと共に記念撮影チュー
サインをお願いしたら、ものすごい遠慮がちな感じに爆笑

大阪では九条の「シネ・ヌーヴォ」にて絶賛公開中📽️
しかしラストシーンで、グダグダ男の一人に世の野郎共は嫉妬するかもニヤリ(「そらお前や」というツッコミは正しい)

2019年/日本、タイ、マレーシア、韓国  監督・脚本:夏都愛未 プロデューサー:福島珠理
出演:堀春菜、カトウシンスケ、福島珠理、大塚菜々穂、田中シェン、永純怜、ク・ヒョンミン、李多韻、神原健太朗、飯島珠奈、RICO、杉野希妃、エドモンド・ヨウ、ドン・サロン