数字で話をしよう。 | 紫亭京太郎のアメーバ・ブログ

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いよいよ今日から後半戦がスタート野球
オールスター戦で、甲子園で大暴れした連中が、果たしてその勢いを持ち込んで中日を叩くことができるのか!?
投手陣の踏ん張りで何とかAクラスにとどまれている阪神。あのオールスター戦の勢いがあれば後半戦は楽勝のはずだが果たして…
前半戦はとにかくここ一番で点を奪えずに苦しんだ阪神だが、中でも特に、矢野監督から四番を任され続けている大山への風当たりは相当強い。ここで少し、大山が本当にダメなのか客観的に見てみた虫めがね
とにかくチャンスに弱いとされる大山であるが、本当にそうなのか?
各チームの主力打者の得点圏打率を見てみる。
※数字は7月10日時点(前半戦終了時点)

<読売>
丸 .318、坂本 .312、岡本 .231
<DeNA>
筒香 .234、ソト .211、ロペス .275、宮崎.292
<広島>
鈴木誠也 .221、菊池 .400、西川 .288、バティスタ .303
<中日>
ビシエド .292、平田 .356、高橋周平 .287
<ヤクルト>
山田 .205、村上 .272、バレンティン .314、青木 .304

読売の丸と坂本はさすがの数字。去年と比較すると調子が上がらない様子が見てとれる岡本は、やはり低いニコ
DeNAの筒香や、広島・鈴木誠也の低さが意外びっくり
DeNAはクリーンアップを打つことの多い3人がこぞって低いのも意外だったが、宮崎が健闘していることと、阪神から移籍の大和が.304も打っていることが効果的なのかもしれないえー
広島の“急降下”も、やはりバティスタの一軍からの離脱が要因と言えるのではないだろうか。
ヤクルトはバレンティンや青木がさすがの勝負強さを見せているが、山田哲人の低迷が尾を引いているところはあるだろう。まあしかし、投手陣が悪すぎるのが最下位に沈んでいる要因ではあるが。

そして阪神はといえば…キョロキョロ
大山 .292、糸井 .313、マルテ .245、梅野 .297、原口 .300

原口の勝負強さがやはり証明されたと言える。また糸井も健闘しているし、打率好調だった梅野も比較的高い。
最も意外に思う人が多いのではないだろうか。大山の得点圏打率は .292 あり、これは中日のビシエドと同等。売り出し中のヤクルト村上や、かの鈴木誠也に筒香よりも上なのであるえー

この数字を見ると大山も頑張っていると言えるのだが、トラキチからの評価は決して高くない。どちらかといえば、チャンスの度に凡退しているイメージが強く、自分も見ていて「新井2世」と思ってしまうところはある。
そこで塁上にいるランナーの状況、特に満塁での打率を見てみると、どうやら原因が見えてきた虫めがね

大山: 11打数 2安打 4打点 .182
鈴木誠也: 3打数 2安打 6打点 .667
筒香: 4打数 4安打 8打点 1.000

鈴木や筒香は満塁で回ってくることが少なかったとはいえ、やはり勝負強さを見せている。満塁の場面はファンは得点が入ることを、いつも以上に期待する。その場面でからきし打てていない大山は、ファンの印象がすこぶる悪くなるのは否めない。
ちなみに、大山の前を打つことが多い糸井も、満塁ではノーヒット。ただし満塁で打席が回ってきているのも5回しかなく、どちらかといえばチャンスメイクして大山に回している状況も多いのだろう。
そしてこの“勝負弱さ”が影響して、相手チームに対して大山の前にランナーをためることに、あまり躊躇が無いということもあるのではないだろうか。糸井を歩かせて大山勝負!という場面も、確か何度かあったように思う。

読売では丸がノーヒットなのだが、坂本 .333、岡本 .375 と二人が勝負強さを見せていて、さすが首位のチームといったところ。
今季は打率が上がらない岡本も、満塁での勝負強さが四番としての意地といえるのではないだろうか。この精神力は大したものだ。
改めて数字を追ってみても、やはり四番バッターとしての物足りなさを感じざるをえない。

チーム浮上のカギは、やはり四番を任される大山にかかっている。そして矢野は、この大山と“心中覚悟”で、我慢の起用を続けているのだろう。
後半戦も我々は、どこまで我慢を続けなければならないのだろうか。それが、シーズンが終わるまでとなってしまうのは、あまりにも寂しいというもの。ここは何が何でも是が非でも、大山にはしっかりしてもわなければならない炎