昨日は一昨日の暴風はほぼ収まり、少し残りの風が時折吹いていた。散歩道のナラ枯れはかなり落枝が進んでいた。直径10㎝位の幹まで折れて落下している。

 

  

 

  

 

地震は能登半島で震度1の微弱地震が数回観測されただけで、日本列島地震もお休み。

 

Yahooニュースで新潟大学卜部教授は今回の元旦大地震で液状化した新潟市西区の地盤調査をやって液状化地盤の範囲を特定して街区の再液状化対策の資料にすると実施していた。しかし、新潟西区の液状化は信濃川の旧河川跡地或いは潟湖跡の埋立地盤であることは分かっている。幸いにも火災が起きていないのは砂地盤からの上向き水流での支持力喪失であるのでこれで良いが、能登の輪島での液状化は有機質土からのメタンガスの湧出による上向き水流での地盤支持力の喪失であることでメタンガスの湧出があり、これがあの大火災となったはず。

 新潟での液状化地盤が海岸埋め立てや沖積地盤での有機質土(粘土シルト地盤でも)ならメタンガスが地下水中に溶存しているはず。このメタンの存在を調査しないとまた震災で沢山の命が失われることになる。卜部教授はこれを知らない。

 

 能登半島地震で発生した石川「輪島朝市」周辺の大規模火災をめぐり、政府は、今後の対策などを検討する会議を立ち上げた。 冒頭、原消防庁長官は、岸田首相の指示を受け、火災からの教訓の分析を急ぎたい考えを示した。 会議では、火災や消防活動の状況説明を受けた意見交換で、大地震の際に「津波警報」、「道路寸断」、「消火栓の断水」などの悪条件が重なった多重災害下での消防活動の困難さを指摘する声が出された。 対策として、今回の火元が電気配線だったとみられることから、揺れを感知して電気を止める「感震ブレーカー」を普及させる重要性などが挙げられた。

 


 この会議には有識者17名のメンバーが集められ、座長に東京理科大の関澤愛教授が任命されたとのこと。

 あの大火災は下の地図のように朝市の南東の端の民家の屋内の電線コードを家具が倒され踏んだことでショートしての出火が始まり。風も無いのにRC造のビル群をも障壁としないでガラスを割って火が入って延焼し5万㎡もの大火災となったがその原因を探り今後の教訓とするとのこと。

 

 このブログで正月からルル書いてきた。

 

消防団長 川端卓さんの話
「外を見回っていたとき、なんとなく空のほうに火の気を感じた。それで慌てて朝市通りに近づいたら建物2棟から火が上がっていた」

消防が火災を発見したとき、燃えていたのは、朝市通りの南側にある、隣接する2棟の建物の1か所だった。すぐに消火活動を始めようとしたが、うまく進められない。
火は下の地図の赤印から次々と延焼していった。

 最初に到着した消防署員は、消防車を火元の南側に止め、ホースを伸ばして放水しようとした。断水で川の水に切り替えたが止められず大火となったとのこと。正月の能登地方は関東地方と違って乾燥していない。その上 風も無いのに大火災となっている。1件目の火事も消防車が消せないなど 普通の火事ではない!

 

 

 大地震が起きると大火災が起きて、焼死者が沢山出るのは関東大震災でも、阪神淡路でも、福井でも、金沢でも、酒田でも、濃尾地震での岐阜でも、東日本でも、街が失われるほどの大火を経験している。

 

 その原因について軟弱地盤を構成する有機質土内の地下水中に溶存しているメタンガスが地震動で揺すられ、プロ野球の優勝ビールかけのようにメタンガスが分離して上向き主流を起こして地盤支持力を喪失するほかに地上に出て瓦礫などの摩擦で着火することで大火になることは大地震が起きるたびに連動し、沢山の命を奪っている。

 

   

マンホールは浮かび電柱は倒れ足元は白いなど液状化の跡が見える

 

 普通の火事ではないのです。メタンガスは空気より軽いので風があるとすぐになくなるが、地盤の液状化からのメタンガスはミストになって瓦礫に張り付いてメタンを分離する。輪島の場合には プロパンガスのボンベの倒壊によるガスも火勢に加勢したはず。

 

地震が起きると電柱がゆすられ、電線はすぐにバタバタに切れて、停電となる。

 

液状化火災はメタンガスのミストがいつまでも出ているのでなかなか消えない。

 

 そのことを消防署員は知らない、火災学者も知らないので、感電ブレーカーを配布すれば抑えることが出来ると誤解している。地震が起きれば忽ち電線がバタバタと切れて停電してしまい 通電火災などは復旧してからの話。なんでこんなことが火災の専門家が分からないのか分からない。

 

 液状化火災も津波火災も火災の専門家である火災学者も消防庁の消防科研でも知らない、という事でこの原因について書いている拙著「真因シリーズ」の「地盤災害の真因」「震災の真因」「地震予知不能の真因」「震災と火山噴火の真因」や小冊子「南海トラフ地震 本当に起きるのか?」「震災発生原因の誤解」「地震予知はできるはずです 火山噴火も」などなど出版するたびに内閣や行政へも消防へも火山学者へも郵送していたので知っているはずだが、受け取りましたとの返事も無く無視され続けている。

 

 中には間違いを指摘されのを逆恨みして、反社のごとく脅す恐ろしい教授がいた。この程度の教授が有識者会議の仲間に入る有識者(?)だろうだから、岸田首相の指示があり、政府の旗振りにもかかわらず大震火災対策は改善されること無く、感震ブレーカーの業者からおこぼれをいただき(?)、また大震災で沢山の命が奪われることになる。

 

 今回は座長となった関澤教授へ最新の小冊子「地震予知はできるはずです 火山噴火も」に拙ブログに書いたことも添えて郵送した。どうなることやら!

 

 さて、今日のスケッチは第2東日本地震の巣 北茨城市 長浜海岸での逆転地層。古い地層の下に新しい地層がある。茶色の松は松くい虫。