昨日は日本中 まるで嵐のような強い北風が終日吹きまくり、火災も多発し、都心では被害も出ていたようだ。散歩はまだナラ枯れの大枝が空にぶら下がっているので、多分落下しているはず という事でお休み。今朝は風は収まっている。昨日はほぼ終日の缶詰で読書とPC君のご機嫌直し作業で暇つぶし。志水辰夫の「冬の巡礼」上巻を読み終わり下巻に入った。面白くはないが、途中で止めるわけにいかない。

 

 地震は千葉の東方沖で最大震度2 M=4.1  震源深さは60㎞と千葉県北西部では最大震度2 M=3.9 震源深さは70㎞といずれも深いが首都直下地震の卵。

 福島県沖では最大震度3 M=4.1 震源深さは50㎞でこちらは第2東日本地震の卵。

 豊後水道でも最大震度2 M=4.0 震源深さは40㎞で 午前中にも同じ場所で震度1ながらM=3.0 深さも同じ40㎞の地震を観測していた。こちらは南海トラフ地震の震源域ではあるがフィリピン海プレートの北進でのプレート境界地震ではないので南海トラフ地震の卵ではなく、フィリピン海プレートの垂直沈み込みでのプレート内でのマグマ爆発のはず。

 

   

 

   

 

 と日本列島のあちらこちらで地震が起きていたが全部予知可能な常習犯的な地震であり、マグマ溜まりの大きさと位置(10m単位での観測)及び温度を観測できれば首都直下地震や第2東日本地震は予知可能のはず。 

 

  千葉県付近で2月下旬から地震が相次いでいる。政府の地震調査委員会や気象庁は「今後も震度5弱程度の強い揺れが観測される可能性がある」と警戒を呼びかけている。注目されているのは主にプレート境界付近の断層がゆっくり動く「スロースリップ」の現象だ。国土地理院は3月1日に房総半島沖で下の分布図のように検出したと発表。「相次いでいる地震はこの現象が誘発しているとみられる」との見解を示した。 だが、この分布図は海底面の移動観測結果でありプレート境界がどこにあるのかもわからないのにそれらしい表現は学者らしくもない。

 

 

 地震の専門家は「スロースリップ現象による地震の頻発が首都直下地震などの大地震の引き金になるとは見ていない。だが下の地図のように周囲では地震が多発している。首都圏に近いところで観測された地殻変動はやはり不気味だ。首都直下地震などの大地震に限らず、活断層型の地震はいつ、どこで起きても不思議ではない。今後も発生が予想される千葉県付近の地震に注意しつつ、自分たちでもできる身近な「備え」を徹底したい。」とのこと。

 


 「千葉県付近では今回以前に1996年、2002年、2007年、2011年、2014年、2018年の計6回、同じような場所でこの現象による地震が頻発し、いずれも1週間から数カ月地震活動が継続している。つまり地震頻発を誘発するスロースリップ現象は今回が初めてではない。今回を含め6回を数える発生間隔は、それぞれ77カ月、58カ月、50カ月、27カ月、53カ月で今回は68カ月。つまり3年近くから6年半程度の頻度で発生しているわけだ。」という事で、今後も監視を続けるとのことです。

 

 上の震源位置図での震源深さの情報は分からないが、地震学者の関心事は震源深さではなくマグマ溜まりごとに群発した平面的な位置での分布で色分けしているだけ。このように、地震発生のメカニズムを活断層破壊という物理現象としている地震学者には震源の深さ位置には関心が無い。だからいつまでたっても地震予知は出来そうにない。

 

 確かに一見スロースリップ(海底面の)の発生位置と震源位置とは関連しているように見える。スロースリップ領域の周囲に震源位置があるように見えるので何らかの関連はあるのかもしれない。しかし、観測されているスロースリップは海底面での動きであり、震源は深さは50~60㎞も深い所で起きているマグマ爆発のはず。マグマ溜まりの上昇や成長 あるいは活動度を示す温度などの情報があればスロースリップ地域との関連性を検討できるかもしれないし、首都直下地震の予知は可能であるかもしれない。

 もしかしたら、マグマたまりの上昇によってプレート境界にスロースリップが発生し、地盤構造が疎になるとすれば、海底面で観測されたスロースリップの出発地点下はマグマ溜まりが集まり上昇しやすい場所なのかもしれない。このような仮説に基づいて観測強化するのならスロースリップ観測にも地震予知研究の意味はあるが、「どこどこで地震が起きました」だけの観測は地震予知への道は遠い。

 

 だが、これだけ沢山のマグマ溜まりが千葉県東方沖にあるので、これらがだんだんと集まり上昇してくると首都直下地震の震源になる可能性は高いはず。その他 茨城南や東京湾でも卵は確認されているので連動すれば懸念されている首都直下のメガクライシスが現実味を増す。30年で70%の確率が生きてくれると怖い話!

 

 しかし、海底面の移動の観測と地震の観測だけでは地震予知などできるはずがない。南海トラフ地震も同じこと、スロースリップがあちらこちらで観測されているらしいが、だからと言ってこれを南海トラフ地震の前兆と見るわけにはいかない。

 

 さて、今日のスケッチは昨日に続いて第2東日本地震の震源域である北茨城の六角堂。水平線の向こうは福島原発村。崖面は新鮮であるが、被害日本大震災での揺れで剥がされた。