昨日は一昨日の夏日寸前の温かさから一転、真冬日に逆戻りで氷雨が降ったり止んだりでとうとうお散歩はお休み。終日養老孟司の「無思想の発見」を読んだりスケッチに手を入れたりして暇つぶし。

 

 地震は能登で群発の残り火のような地震が最大震度3 M=3.4 震源深さは10㎞と 四国の愛媛県南部で最大震度3 M=3.9 震源深さは40㎞の他に多摩東部我が日野市の下30㎞地点でも微弱な地震が2回観測されていたが、気付かなかった。

 

 愛媛の地震は大騒ぎしている南海トラフ地震の震源域でスロー地震の巣のはずであり 大量の観測機器が投入されているはずだが音沙汰なし。地震学者の遊びか理学博士造りの道具なのか、住民はびくびく物のはずでストレスが溜まる。

 

   

 

 さて、昨日はYahooニュースでの能登半島元旦大地震の空振り三振の話を書いたが。昨日の東京新聞の朝刊にも同じようなことが書かれ、事前準備が出来ていたように特集の「震災 いま悔やまれることは?」と紙面全部を使って地理学者の青木氏、珠洲市防災士の松谷氏と地震学者東北大学の遠田教授が話題提供していた。

 

 

 遠田教授は上のコピーのように「地震リスク評価再検討」をテーマとして「目くそ鼻くそ」の鼻くそである海底活断層の評価認定が遅れたのが空振り三振の原因であるとまたまた間違い歪み説を持ち出して騒ぎだしてきた。後出しじゃんけんのお手本のようなもので、この間違い仮説を採用せざるを得なかった政府地震調査会はこれまでの主張の「水溜り滲みだし説」では元旦大地震の総延長150㎞の震源の端迄1分以内で到達するという仮説では説明が難しくなったので、これまで間違いで埋もれていた歪み説を登場せざるを得なかったのではないだろうか?いずれも「目くそ鼻くそ」「どっちもどっち」の間違い仮説。

 

 歪み説は河岸段丘の立川断層で多摩地方で震度7が来るぞ、熊本地震での4000回群発を箒の穂先説、胆振の石狩連動説、十勝沖、大阪北の伏見連動説、・・・などの地震では全部予知するも空振りデマ情報だが、そろそろ75日たって忘れたので出てきたのだろう。今回の元旦大地震でも佐渡沖で割れ残り大地震が来るぞと脅している。

 

 下の地図の海底活断層の(F43 42)に歪みが溜まってドンと割れることで元旦大地震となった説では海底活断層を調査船やら潜水夫を潜らせてみると言っていたが、見つけたという報告はない。見つかったのは半島北側沿岸の4mの隆起と下の写真のような珠洲市を東西に流れる若山川に沿って2mの隆起での段差が1㎞(4㎞)続いて発見された崖だけで、これが元旦大地震を起こしたというわけにはゆかない。確かに地震で出来た断層であるので「地表面地震断層」と地震学者は名付けて地震を起こしたのではなく地震で地表面に出来た(結果)崖であるとしていたはず。いずれも誰にも気づかれずにじわじわと静かに隆起していたもので、地震を起こすような瞬間的な隆起ではない。

 

 

 

 日本海沿岸にこんなに沢山の海底活断層があってこのうちの2本が切れてあの大被害となるのなら、今回見直しがかかって再評価し、全部動くと日本列島はぐちゃぐちゃになり、日本海側からは畑も工場も電車もビルも街ごと逃げ出す以外は無いことになるはず。地震学者さんはどこに住むのでしょうか?太平洋側は南海トラフだし、どうすりゃいいんだ!

 

 海底活断層が地震を起こすのではないのです。海底活断層は地震震動やマントルの熱対流やマグマの冷却減容による地殻変動で出来たクラックです。

 

 

 その政府地震調査会の話は昨日の朝刊のニュース欄に下のコピーのように出ていたが、本来はこちらが先に決まった後でその理由として「水溜り説」の空振り三振で海底活断層の「歪み説」の特集が出るのが順序であるはず。何やら内部ではかなりの困難軋轢が渦巻いているように見えてくる。脛に傷を持っている政府地震調査委員会であるので、歪み説に脅されてあたふたしているようだが、空振り三振で振り逃げタッチアウト、電車に飛び乗ろうと駆け込んで目の前でドアーが閉まって乗り遅れたような無様が見えてくる。

 

 

 いずれにしても「目くそ鼻くそ」話には変わりない。あの大地を波打たせ、軒並み家をぶち壊し、津波を起こし、地盤に液状化を起こすような巨大なエネルギーがすでに割れている活断層に歪みが溜まってこれが割れて起きたなどとは納得できるはずがない。しかも余震が1か月で1600回も続いていた。

 

 地震は歪みやら水溜りなどの物理現象ではなく、水の熱解離による水素爆発・爆縮・水・熱解離・水素爆発、…の繰り返しでの化学現象です。

 

 新聞コピーの下には志賀原発の廃炉を北陸電力へ要請していたが、当然でこんな危険極まりない、いつ爆発するか分からない毒薬をつるされていたら恐ろしすぎる。1秒でも早く廃炉にしないと大変なことになる。まだ割れ残りの海底活断層があるとのご託宣。(そんなはずはないが)原発建屋の弱点である液状化や地すべりは無いとは断言できない。

 

 さて、今日の糸魚川スケッチはフォッサマグナの北米プレート(斑レイ岩)とユーラシアプレート(安山岩)の境界ではあるが本当は伊豆衝突帯プレートとユーラシアプレートの境界のはず。伊豆衝突帯プレートが粘土化して白い粘土鉱物となって流れ出ている。このような液体の中には歪みは溜まりません。だが、政府地震調査会の地震ハザードマップでは真っ赤な地震発生危険地帯となっている。