昨日もまずまずの冬日 午後になって日差しが強くポカポカ陽気となったところで先日始めた我が庭のカイズカイブキの剪定の続きをやって少しは風通しが良くなった。だがまだ高いところは手に負えない。

 

 地震は拙予想通り、昨日の首都直下地震の余震は観測されない。ドーンと1発の首都直下地震のヒヨコ。これが危険の始まりのはず。「注意怠りなく」とはいっても年単位の話のはず。その他能登半島地震の余震は微弱な震度1のものが6回観測されていたが、明らかに終息に向かっている。

 しかし、気象庁では29日「4週間たったが、今後2~3週間は最大規模5弱以上の地震に注意を」「津波発生の危険性もある」とのこと。その理由はこれまでの日本海側での大地震の「くせ」からとのこと。科学的ではない!

 

 昨日のYahooニュースでNHKtvでは京大防災研の能登半島地震の報告会が報道されていた。その中で西野准教授は火災発生の状況について石川、富山、新潟で17件の火災が発生し輪島の朝市のような地震の揺れが原因とみられるものが13件、津波によるものが3件確認されたとのこと。

 

 

 輪島の朝市火災では下の写真のように難燃造のRC造のビルも窓や開口部から燃え移り、延焼を阻止していない可能性を指摘していた。

 

 

 これは「地盤内に溶存しているメタンガスの湧出での液状化火災であり、関東大震災ではあの猛烈な火災旋風の他に、鉄も溶かすほどメタンガスは火力が強いので輪島の液状化火災でもビルのガラスやアルミも簡単に溶かして火が入る。RC造も耐火住宅もとても太刀打ちできない」と拙ブログで書いた。このことから、例えば首都直下地震で津波火災や液状化火災が起きたらタワーマンションなども同じように燃えてしまうのだろうと想像して描いたのが下のスケッチ。


 

 

 また、「津波での破壊された建物が壊されない建物と重なった場所で火災が発生したことも分かり、東日本大震災での火災とよく似ている」とのこと。これも拙著や拙ブログですでに書いている通り津波による海底ヘドロ内のメタンガスの湧出で建物のこすれ合う摩擦で着火して大火になるのは沢山経験している。燃えるはずのない津波を被った瓦礫や海面に浮かぶ重油に火が着くのも海底ヘドロ内のメタンガスの湧出での着火での津波火災です。下のスケッチは東日本大震災での釜石市門脇小学校での津波火災の想像スケッチです。右はその写真。

 

 

 火事には消せる火事と消せない火事があり、液状化火災と津波火災は消せない火事です。

 

 このようなことを火災学者は知らないので、彼の結論は「感電ブレーカーなどの出火防止対策を進めるとともに避難経路に盛り込む必要がある」とのこと。

 

 いつも書いている通り、強い地震で電線は先ず切れて停電します、感電ブレーカーの作動する前に。何の役にも立ちません!

南海トラフ地震や首都直下地震での被害シミュレーションでもこの消せない火災(液状化火災と津波火災)については分からないので考慮せずにキャンセルしている。本当に大丈夫だろうか?

 

 京大防災研の西野准教授は元旦大地震の地震動を解析し「1日の午後4時10分9秒に南西の方向へ向かって断層の破壊が始まり、それから13秒後の午後4時10分22秒には別の断層で北東の方向へ破壊が進み、強い揺れを発生させていました」。



「複数の断層が連動してずれ動いたことで揺れが長い時間にわたって続き、震度6強(7)を観測した石川県珠洲市では異なる方向へと進んだ断層の破壊の中間地点付近にあったため、強い揺れが1分以上にわたって継続していた」とのこと。

 

 更に「波形の分析から揺れの時間の長さなど震度だけではわからないことが見えてきた。地震による強い揺れの予測につなげるためにも、メカニズムの解明を進める必要がある」と話していた。

 

 地震の波形の観測は、地下深いところで地震が起きて地盤内を通って地表や海底で観測されたものであり、地盤が硬いか軟らかいかによって、岩の隙間が水なのか粘土なのかによって、その数や幅や傾斜など地盤の条件が違うと観測される波形も違ってくるはずでユニフォームな地盤などないはずです。あくまでも観測された地震波形は結果であり原因ではないでしょう。これも地震予知研究ではなく地震後知研究です。

 

 数日前にも書いたとおり、M=7.6の元旦大地震の第1波の波形分析結果はそうかもしれないが、下のグラフのように続いて起きている余震は元旦は8時間に350回 1時間に44回 激しい時には1分間に1回続けて起き、2日には410回 1時間には17回、激しい時にはほぼ5分おきに起きて、しかも、震度5強というかなり大きな地震も複数回観測されているが、この余震発生のメカニズムについては「複数の断層ずれ」で説明できますか?

 

 

 地震発生の原因については、拙仮説は「地震発生の前に超臨界状態の水素ガスが板状のマグマ溜まりの天井付近に充満していたところに震源が900度を超えると酸素が熱解離することで発生し、水素に着火することで本震が起きた。その燃焼による加熱で周囲の硫酸は熱解離を起こして酸素を放出することで、次々と総延長150㎞の板状マグマ溜まりの天井付近を連続爆破していった。本震発生から約1分間 時間遅れの水素爆発爆縮が発生し総延長150㎞の板状マグマが爆発して大震災となったはず」と拙ブログ(1月13日)で書いている。余震発生のメカニズムも「水素爆発、爆縮、水、再熱解離、水素爆発、瀑縮、…の繰り返しで、マグマが熱解離を起こさない900℃以下になるまで何度でも起きる」という拙仮説の化学論でないと説明できないでしょう。今、「岩の隙間からの海水の浸み込みでマグマは冷え始め900度近くになっているはずだから余震の回数も減ってきて終息が見えている」というのが拙主張です。

 

 波形分析など衒学的に素人には難しくて分からないでしょうが、自説の正当性を主張するのに邪魔な現象は見ないのは科学者ではないでしょう。

 

 さて、今日の能登半島スケッチは高岡市の総持寺の近くにある前田利長の墓所。この石の鳥居は地震で壊されなかっただろうか?