昨日もはっきりしない冬日。日本列島全部雨やら雪だが、関東地方だけが降らなかったらしく、被災地能登は大雪とのこと。被災者は「泣き面に蜂」毎日湯水が無くてが細い糸で命をつないでいるというのに、政治家は湯水のように金を使い放題.偉そうにふんぞり返り、逆切れし、とんでもない輩。

 

 さて、地震は相変わらず奈良県中央で最大震度2 M=3.3 震源深さは70㎞と深い地震が観測された以外は能登半島ばかり、最大震度3 M=4.2 震源深さはごく浅い と最大震度3 M=3.2 震源深さは10㎞ の他に最大震度2 M=2クラスが4回観測され、震度1の微弱地震は観測されていない。即ち全部で6回と大幅に回数は減少している。

 

  

 

 昨日も書いたが震度3∼2という割には振動伝播の範囲が小さく、これまでの地震のような広がりがない。この原因は能登半島の10㎞以浅の岩盤が元旦大地震で緩んでしまい、岩と岩との間の隙間が広がって、その隙間に水が入って、振動伝播の能力が低下したので地震波が広がらないのかもしれない。

 

 そうなると、マグマ溜まりは冷えて地震発生の能力も失われ、まさに終息状態となったはず。地震発生のメカニズムが分からない地震学者には どうなると終息するかなど分かるはずはないだろう。

 

 佐渡方面の海底の活断層を調べるより 能登半島の地盤調査をやってその原因を捕まえて(弾性波速度の減衰を確認できれば)終息宣言をすることが復興の第1歩ではないでしょうか?割れ残りの海底活断層を探しに躍起になっているが、そんなものはありません。何度も何度も言っているが、活断層は地震によってできた結果で、原因ではないのが分かっていない。元旦地震発生後「2~3週間は同程度の地震が来るぞ」、3週間たっても来ないので「あと1週間は準備怠りなく」などと言っているのでその地震予知発表が空振りにならないように、政府地震調査委員会としては責任上 メンツをかけて大童になって調査船を出して割れ残り海底活断層を調べているらしいが、何か見つかったでしょうか?

 

 見つかりません、見つけてもなんの役にも立ちません。血税をどぶではなく日本海に捨てているだけです。

 

 奈良県の地震は能登の地震と同じメカニズムでの地震のはず。この地震は数日前の瀬戸内海の地震とも同じメカニズムで太平洋プレートからのマグマの上昇で小さいながらマグマ溜まりが出来てこれが水素爆発することで起きた地震であるはず。隣の図の能登半島の地震の方が地震規模のMで比べる30倍も大きな地震であるにもかかわらずその伝播の範囲がかなり広い。これは震源深さが深いせいばかりではないはず。

 

 能登半島の大動脈である249号線の本格復旧には数年かかるとのこと。あの被害状況を見るとたぶんそうなるはず。その間に被災住民の生活とその後はどうするのか、などなど大問題が山積しているはず。政治家の諸君 懐に入れた裏金を全部と同程度の義援金を出し能登復興のお役にたちなさい。

 

 巌門を通り越して出るとこの公園となる。下のスケッチは巌門展望台からの展望で今はぐちゃぐちゃのはず。遠くに風力発電の風車が見える。

 

 

 志賀原発の被害状況はニュースにはないが、何か隠しているようで仕方がない。原発敷地内の活断層を調べてみると下の2枚の図のように、活断層の巣のような所に立地しているのが分かる。「活断層が地震を起こすのではなく、活断層は地震で動かされたクラックで、地震が来るとまた動かされる弱層である」という基本的な性質さえ知らない地震学者が原発立地の技術的な許認可の判断をしているらしいので、このような活断層の巣の中に地震が来ると壊され復旧不能の原発を造っている。到底信じられない!

 

 

 「数日前に地震調査会では下の地図のように、活断層は陸域だけで、海底活断層はまだ調べていなかったと発表していた。群発地震の観測はしていたのですが、今回の元旦大地震を予知できず見逃した」と地震学者は言い訳をしていたが、それは嘘だったようで、上の地図には「珠洲岬沖断層帯」と書いてあり、すでに見つけていたはずではないでしょうか?

 

 

 地震学者さん!それは嘘ではなく、活断層があっても無くても地震は起きるので、起きた結果 活断層が動かされ、隆起して、津波が起きたのです。昨日の地震も震源は志賀町ですが活断層は動かなかったでしょうか?深さが10㎞下での水素爆発で地表にあり南北に走っている2本の活断層がそれぞれ上下でも左右でも動くとタービン建屋と原子炉建屋は別々に動いて大変なことが起きるはず。

 

 

 実際に今回の元旦大地震の震源からは離れており、地盤の隆起は能登半島の北側が斜めに持ち上がって終息(?)してくれたので、原発付近の活断層は動かされなかったようだが、太平洋プレートからのマグマの上昇は終わったわけではない。今でも新たなマグマが上昇しており、これを止めることは出来ない。

 

 

 事実、このように離れていても 観測された地震波の加速度は設計加速度を超えており、配管類の破断で変電装置のオイルが漏れて電源が喪失しているニュースは出ていた。こんなに大量のオイルが漏れて まるで津波を被り 床上浸水のようになっていたのに大騒ぎになっていない。放射能を含んでいるか分からないが、後始末は水より厄介でしょう。

 

 

 周辺道路の損傷も激しく事故が起きても周囲の住民は避難は出来ない。

 

 

 

 津波も観測されていたとのこと、ニュースになっていないのでこれも調べてみないと分からない。

 

 

 モニタリングポストもかなり破壊されており、放射能の飛散も確認できていないらしいが、本当だろうか? 地震が来て原発が事故となってもモニタリングは安定して観測できないと役に立たない。この18ヵ所もの大量のモニタリングの一斉破壊は「ヨウ素剤を配布する道も破壊しているので、危険を知らせるデータを隠そうとして意図的に欠測したのではないですか?」とつい疑ってしまう。

 本当に志賀原発は大丈夫でしょうか?

 

 さて、拙小冊子「地震予知はできるはずです 火山噴火も」の昨日の続きで結びの前半。

 

結び

 活断層が切れるのも、プレート間の歪みが限界になるのも地震で揺すられた結果です。地震はどのようにして起きるのかという原因が分からないと地震はいつ来るのか?どこに来るのか?どの程度か?津波は大丈夫だろうか?マンションは、学校は、勤め先は、地下鉄は大丈夫だろうか?分かるはずがありません。

 

 その地震で動かされた活断層やらプレート間の歪みなどを観測し分析して「この30年に80%の確率で襲来するぞ」「80%でも1ではなく0.01%でも0ではないので どこに来るか分からない」「どこでも いつでも 大津波や同時多発火災で命を奪われるかも知れません 準備怠りなく」とは観測研究などなくても当たり前の結論。私たちは非常持ち出し袋を担いで のんびり風呂にも入っていられません。ストレスがたまるばかり。

 

 火山噴火も同じです。山体崩壊などの大噴火は起きないだろうか?「富士山噴火はスタンバイ状態」で日本沈没と言われながら夏になると登山道は渋滞するほど混み合っています。火山学者の警告などまるで聞いていないですが、火山学者さん それで良いのですか?

 

この続きはまた明日。