昨日もまずまずの冬日。時折 北風が強く吹いていて散歩道のなら枯れのコナラからの落枝が危険で注意しながら上を見ながら歩いてきた。一昨日 白のボールペン(ハイテック)を買ってきて、少し古いスケッチを修正しようと書いてみたが殆ど白くないので、不良品で役に立たない。止む無くお店に行って新しいものにかえたが同じで書けない。止む無く別の商品(ユニーボール)を新たに買って描いてみたらOK。ついでに床屋でさっぱり。

 

 地震は能登半島の他にぼちぼちと小さいのが観測されていたが、能登では最大震度2以上は M=3.3 震源深さは10㎞の1回だけ

 

 

かなり減衰し終息が近いと思っていたら、なんと政府地震調査会の平田委員長は定例の記者会見で「佐渡沖へ延びている新に発見された断層が、さらに佐渡島西方沖にかけては逆向きに傾斜した活断層があり、また割れて大地震となるかも知れないのでこの3週間は津波にも注意されたい」とのご託宣。下の図のF42がその新発見の活断層らしい。

でも、何を根拠に3週間はこの活断層が切れて大地震が起きると判断したのでしょうか?まさか周期説が根拠でもないだろうし。住民はそれでなくともストレスで疲弊し、このまま住み続けるのか、どこかへ逃げだすのかと大問題を抱えているときには励ますような情報を求めているのに、真逆で関連死を促すようなデマ情報はやめてもらいたい。

 

  震源はマグマ溜まりでの水素爆発地点であり もっと素直に「能登半島の西の沖から一直線の板状の弱層に出来たマグマ溜まりの天井付近での水素爆発でこの群発が起きている」とこの震源分布図を読むべきではないでしょうか。F43がどうして能登半島の西端で止まるのでしょう?震源分布はもう少し西へ伸びています。「活断層が地震を起こしている」との間違い仮説を根拠にするので、あるいは「水溜り説」に忖度しているので このような矛盾が起きるのではないですか?

 

 

 本当かな?まるで真逆!地震は活断層が切れて起きるのではありません。活断層が切れるのは地震で揺すられるからです。で、能登半島方面の板状マグマは板厚が薄いので冷えるのも早いはずです。すなわち大地震にはならずにすぐに収束するはずです。

 F42の断層が逆向きとのことはこの断層は伊豆衝突帯の中なのかもしれない。F43まではユーラシアプレートで北から南へ押され、F42は伊豆衝突帯プレートで南から北へ押されて出来たプレートのはずだからかもしれない。糸靜構造線の延長で地殻構造が変わっているからだろうが、これが大地震が起きる根拠にはならないはず。

 

 能登半島の群発は下の図のようにどんどんと収束に向かっている。昨日は震度1以上が11回と一昨日の半分になっており、拙仮説の通り、元旦大地震での隆起で能登半島下の巨大マグマ溜まりが冷え始めて、急激に400度以下になって酸素の生成能力を失いつつあるので徐々に完全終息へ向かっているはず。下の図は東京新聞の囲みより。

 

 

 国立の研究機関の研究者もぞろぞろと現地調査に出かけているようで各種情報が入っている。輪島の朝市町の同時多発火災ではその原因調査で火災学の大御所 東京理科大の関沢愛教授は「昔ながらの木造の建物が残る密集地で、延焼しやすい街並み。断水の影響で初期消火もできなかった」と拡大の理由を説明してた。

 

画像:国土技術政策総合研究所

 

 あちらこちらで同時に火災が起きており川が茶色なのは川底ヘドロがかき回されているからです。

 

 彼はというより火災学会の先生は全員 地震で揺すられると地盤に溶存していたメタンガスが湧出することを知らないらしい。この現象を液状化現象というのです。拙小冊子をはじめ拙著で4年ほど前から書き続け、有名な先生には郵送してているが、無視され続けている。

 このことで東日本大震災でも古くは福井地震をはじめ街が消えるほどの大震災同時多発火災に対して何らの対策も打てないのでまた今回の大悲劇となっている。それでもまだ反省が無く お勉強が足りない!

 

 建築研究所(建研)では 「火が燃え広がった速さは1時間あたり20から40メートルほどだったと推定しています。  これは市街地が焼けた1995年の阪神・淡路大震災と同じくらいで、火災当時、現場周辺では風はそれほど強くなかったとみられるということです。」とのこと。延焼速度より着火して全焼するまでの時間が早いのがガス火、液状化によるメタンガスの同時多発火災で、今の消防技術・能力では消せないでしょう。

 

 これは拙小冊子「地震予知はできるはずです 火山噴火も」で連載している昨日の所で書いた通り、液状化の痕跡があちらこちらで発見され、関野教授の踏査の通り285件の同時多発火災が軟弱地盤で起きている。自分で踏査していながら、その原因が分かっていないので昨日紹介したアンケート調査でも調査項目にさえも入っていない。分かっていないので、昨年の首都直下地震でのシミュレーション被害予測でも最大原因の同時多発火災を知らないのでキャンセルして、死者は6千人とのこと。関東大震災では10万人を超える死者が同時多発火災で命を奪われているのが分かっていない。いくら書き続けても石頭には入って行かないらしい。

 

 地震学者も火災学者も視野が狭い。金科玉条の間違い仮説の定説に合わない実現象は見ない、見えない、考えないことにしているらしい。

 

 さて、拙小冊子「地震予知はできるはずです 火山噴火も」の続きを、

 

 阪神淡路大震災での同時多発火災の原因は液状化によるメタンガスの湧出です。火災現場のあちらこちらに水溜りが写っていますが これが液状化での湧水でこの中にメタンガスが溶存している。このことを地震学者も火災学者も見えないし、見ていないし、分かっていない!

 

図83 長田区の同時多発火災と液状化の痕跡

 消防士は消防署の2階で寝ていたら地震と119番でたたき起こされ防火服に着替えて消防車でサイレンを鳴らして出ようとしたら 署の前の家が全焼していた。普通の火事なら全焼までは30分はかかる。これはガス火だ!と消防署員の手記に残っている。木造家屋で耐震耐火の文化住宅が倒されずそのまま火事になっている。中に人がいる。出火原因が電気での通電火災やら コードを踏んでのショートやら ブレーカーを落としてやら、何を考えているのやら。右の写真では建物の廻りから火が出ています。

 

図83 まさに長田区は地盤の液状化によりビルは傾き、湧出するメタンガスでの同時多発火災で街は失われた。液状化の水溜りがあちらこちらに写っている。

 

 神戸市長田区の火事は消しても消えても夜になると火が着いていた。その焼け跡には液状化の痕跡の水溜りがある。(火災保険の全焼狙いかと勘繰っていた)能登の輪島でも2週間たってもまだ煙が出ている写真を昨日紹介しているが、燃え広がるスピードも阪神淡路と同じでかなり早い。即ち輪島も液状化火災に間違いない。

 

 さて、今日の能登半島スケッチは巌門 能登半島には火山が無いので地震は起きないと地震学者は何も知らないで地震の「安全地帯」に区分しているが、巌門には海底火山の痕跡である「枕状溶岩」の巨大なものがスケッチの右端にある。またこの岩石は全部火成岩。むしろ火山半島。地震が起きて当たり前。マグマ溜まりの一部が海底に湧き出して出来たものがこの枕状溶岩で、隆起して地表に現れているのです。