昨日も関東地方な完ぺきな冬日で富士山は真っ白ピカピカ。散歩道にも若者がぼちぼち木漏れ日を浴びながら散策を楽しんでいた。私は運動であるのでせかせかと出来るだけ全速力で汗をかく程度のスピードで歩いている。

 

 能登の地震は収まらない。昨日も最大震度4 M=4.4。最大震度3 M=4.4。最大震度3 M=3.5。の3回いずれも震源深さは10㎞。震度2以下のものは1時間に2回程度であることで終息に向かっていることは確かだが新しいマグマ溜まりでの地震でまだしばらくは続きそう。

 

  

 

その地震発生のメカニズムについて能登半島の日本海側の海底活断層が切れて地震を起こし、津波を発生させたという地震学者の解説がYahooニュースで流れていた。

 

 

 

 上の地図が津波の発生で浸水した海岸を水色で、隆起した海岸線を赤色で描いている。隆起した海岸線は総延長90㎞にも及び拡大面積は4.4k㎡で東京ドーム94個分とのこと。津波は富山湾側で最大1.2mで被害も出ている。その発現のメカニズムを下のポンチ絵で説明していたが日本海側の海底活断層が最大4m隆起することで天然の防波堤となって津波を防いでくれたとのこと。

 

 そんな単純なものではない!

上の図は元旦大地震での地盤変動と津波発生のメカニズムのポンチ絵

 

 太平洋プレートからのマグマの上昇で300年以上前から能登半島地震(注)では沢山大地震が記録されていた。その古い地震のマグマだまりは固結し右に黒くなっているが、昨年まで盛んに群発地震を起こしていたマグマ溜まりは中央の橙色のマグマで今回の令和6年元旦大地震を赤色のマグマ溜まりが爆発したものである。その天井付近にはマグマ内の水が熱解離して400度くらいに冷えているところには超臨界状態の水素が古いマグマ溜まりの天井付近の黄色い範囲まで浸み込んでいる。その下には酸素が硫黄と結合して硫酸となって赤色範囲に浮かんでいる。この硫酸が新しいマグマの熱で酸素と硫黄に熱解離することで酸素が分離し水素と結合することで水素爆発してマグマ溜まりの天井を押し上げる。水素爆発の燃焼による加熱で次々と硫酸は熱乖離で酸素が生まれ水素と結合し延焼爆発して総延長150㎞の板状マグマ溜まり全体の爆破に約1分かかって大地震となったはず。これが元旦大地震のメカニズムです。

 すると爆発での空間は断熱膨張であることで急冷され水に戻り減縮してマグマの天井を引き戻す。この爆発・爆縮でマグマの上のプレート(岩盤)は黒い範囲は動かないが、マグマ溜まりの上の部分はドーンと持ち上げられ引き戻される。酸素と水素は結合すると水に戻り、熱解離してまた地震を起こす。何度でも何万回でも繰り返し地震を起こす。これが群発地震のメカニズムです。

 

 この時日本海側にはすでに古い地震で割れている弱層の断層があり(地震学者は活断層と呼んでいる)抵抗が少なくドンと持ち上がるが富山湾方面には断層が無いので強く丈夫だからクラック(断層)は入らず持ち上げられない。即ち、日本海側の海底活断層の内陸部がドンと岩盤の岩の隙間が広がり緩くなって跳ね戻らないので隆起して残る。この瞬間の海底の持ち上がりで海水が押し上げられ津波が発生する。富山湾側には津波を起こす隆起はないが、地震発生の時のドンと爆発・爆縮の縦揺れでの小さい津波は地震とほぼ同時に発生したのだろう。その後、板状マグマの佐渡方向での海底地震でも津波が発生したかもしれないが、その津波と日本海側の津波がぐるりと回って富山湾側へ到達し被害となったはず。

 

 というメカニズムで元旦大地震で大被害となり。その後も毎日群発地震でストレスが溜まっている。その上日本海側の冬の厳しい気候が重なっていわば踏んだり蹴ったり状態。でも何とか頑張ってくれるよう祈るばかり。

 

 それにしても、地震学者の地震に対する知識のなさにはあきれている。拙仮説は有名な地震学者へは郵送しているが無視され続けている。

 

 今回の元旦大地震の予知はどうしてできなかったのだろう?地表にはもちろん海底にも地震計やら水位計やら、良く分からないがいろいろな観測装置を大量に沈め、常時観測しているはず。頻発していた地震での地震波伝播の解析で新しいマグマの上昇など観測推察出来ていないのだろうか?これまでも古い地震での被害があり、3年前に新たな群発地震が起き、さらに続けてこの元旦大地震と連発の群発地震で襲われ続けている。これらを総合すれば今回の元旦大地震の予知は出来たはず。

 

 活断層に水が浸み込んで割れて地震を起こしているなどとの仮説は早く引っ込めて、水素爆発で地震が起きるとの仮説であれば、予知が可能であったはず。少なくとも今回の津波は5mを超すなどの大津波など出るはずがないことが分かるはず。

 

 しからば、あの絶叫「すぐに海岸から離れて、…」のアナウンスが地域を限定して「富山湾の沿岸」だけに限定して津波警報を出せたはず。後の祭りだが潰された家に閉じ込められながら、家族が逃げるなどの悲劇はかなり減っていたはず。輪島の同時多発火災も液状化によるメタンガスの湧出が原因だと分かっていれば何とかあの大火にはならないで済んだはず。

 

地震から1週間たってもくすぶっている輪島の火災 普通の火事ではない。

 

なんとも情けないが、これが今の地震学のレベル。

 

今後は、活断層がかなり動かされたので海水がプレート内に滲みこむスピードが速まりマグマを冷やしてくれるので終息するであろうが、また更に新しいマグマの上昇などがあるかも知れない、それをキャッチすることが出来れば対策をたてることが出来るはず。その前提条件は地震発生のメカニズムを正しく組み立てることです。

 

 「震災は忘れずにやってくる」「正しい知識が命を守る」と東日本大震災の時頂いた金言です。これを忘れないでもらいたい。

 

(注)ウイキペディア検索でヒットする能登半島地震

長くなったので拙小冊子「地震予知はできるはずです 火山噴火も」はお休み

 

さて、今日のお花はハマカンゾウ