昨日はうすら寒いどんより雲からポツリと雨が落ちて来たり止んだり、傘はいらない程度のお湿り。散歩には傘いらずで、若い参拝客がうろうろいたが、昔と違って酒を飲んでいる人はいない。写真は祈願のための本堂前の行列。右は五重塔前の賑わい。

 

   

 

 それにしても天災人災の続く24年の幕開けで羽田でもあり得ないような航空機事故が起きている。こちらは明らかに人災ではある。

 

 能登半島地震は収まらないで余震が続いている。とにかく5分おきくらいに有感地震が発生しており、そのうちの最大のは震度5強の地震(M=4.6)が17時13分と最大震度4(M=4.5 )が15時57分に起きている、震源深さは10㎞と変わらない。よく見ると中には震源深さが20㎞のものと10㎞以浅のものが少し混ざっているが殆どが下の図のように1直線状にプロットされる。半島先端部ではM=4クラスの地震はない。

 

   

 

 

 このデータからさすがに地震調査委員会では平田委員長以下お偉いさんが並んで報告会を開き「今回の地震の震源となった断層はあらかじめ知られていた断層ではない」と説明しました。 能登地方の周辺には複数の活断層があることが知られていますが、今回の地震を起こした震源断層は、これまでに地表や海底で観測されているものではないということです。 そして、今回の地震とこれまでに知られている活断層との関係については「まだ検討が進んでいない」としています。 一方で、能登地方では2020年12月から3年以上にわたり地震活動が続いていて、今回の地震も「一連の地震のひとつだと考えられる」とのことです。

 

 要はまた「「想定外」の活断層が地震を起こした」とのこと

 

 国家プロジェクトで能登半島群発地震を調査している京都大の西村卓也教授(測地学)は「日本海側で起こる地震としては最大級に近い」。という事で下のポンチ絵のようなもので「流体が活断層の深い所に達して、それがきっかけで大地震が起こる」こと。「2023年5月のM6.5の地震が、“珠洲沖セグメント”と呼ばれる活断層でも地震を誘発するという考えです。」また、「活断層が隣にあるということは、隣で火事が起こっているのと同じような状態。危ない状態であることは間違いない」と指摘して説明していた。何やら意味が分からないしポンチ絵も今回の巨大群発の発生理由を納得できるような説明ではない。

 

 

 東京工業大の中島淳一教授(地震学)も「一般的な群発地震では、M6を超える地震は少なく、正直驚いた」「断層破壊が浅く、激しい揺れと津波が発生か  規模が大きくなった原因は、桁違いに広い範囲で断層が破壊されたこと」とみられる。

 

  気象庁によると、「これまでの群発地震は珠洲市周辺の30キロ四方ほどの範囲で発生していた。  ただ今回、ずれた断層は、能登半島西端から新潟県・佐渡島近くの日本海まで長さ150キロに及んでいる可能性がある。  破壊された断層が陸と海の境界に近く、地下の浅い場所で起きたため、激しい揺れと、津波の両方に見舞われた」とのこと。

  京都大の後藤浩之教授(地震工学)によると、「輪島市に設置された防災科学技術研究所の地震計の記録では、直下で断層破壊が起きたことを示す「長周期パルス」とみられる波形が残っていた。」とのこと。

 

 いずれも、能登半島を破壊し、日本列島全部をゆするような大地震で余震が5~10分おきに2日以上、今も揺れ続けている大群発地震発生のメカニズムの説明になっていないし到底納得できない。

 昨日も書いたが、一度切れた活断層がまた切れてさらにまた切れ、5~10分おきに切れて大地をゆらし、建物を破壊し、津波を起こし、火災を起こし、命を55人も奪い、残された人の生活も、人生も奪っている地震の発生メカニズムをまことしやかに桁違いに巨大で「想定外」の活断層が切れた地震であるとの説明では到底納得できないし、間違っている。地下の水溜りが滲みだしてスロースリップで活断層を切って地震が起きるなど到底あの巨大エネルギーの群発地震の実現象を説明していない。

 つきっきりで日本の地震学の総力を挙げて現場に張り付いて巨額血税を投入しながら、その延長上の巨大群発地震さえ予測できないで「想定外」「桁違い」などで逃げてもらっては地震学の存在意味すらもない。昨日も書いたが地震研究は地震予知の研究です。

 

 日本列島誕生は下の右の図のように大陸からの観音開きのプレートの移動ででき、能登半島は日本海の拡大で西日本側が南へ引きずり出されることでできたはず。フォッサマグナ以東は伊豆衝突帯プレートの北上で観音開きが埋められ日本列島がつながったとして説明できる。この時の能登半島は下の左の図の中央構造線がぐにゃりと曲げられたと同じ曲線で西側が南へ引きずられてできたので、富山湾は深いし、相模湾も深い。能登半島の地殻はこのコピペの点線の通りに南へ引きずられたのでプレート内には板状の隙間が出来やすい。

 

 このユーラシアプレート内のゆるくなっている隙間に太平洋プレートの下半分からの熱解離ガスを溶存しているマグマが上昇し、下の図の黒点線に沿って板状のマグマ溜まりが出来、その中に溶存している大量の熱解離した水素分子が、マグマ溜まりの天井付近の岩のクラックに浸透していたところに硫酸からの熱解離での酸素が結合することで、水素爆発を起こして地震となったもの。一昨日のM=7.6 で最大震度7の地震は深さが10㎞富士山の3個分を持ち上げ、持ち上げられた海底面の体積分が海水体積増となって津波となる。大地をゆすって沖積層内の地下水に溶存するメタンガスを湧出させ同時多発火災を起こしたもの。(輪島の朝市市街での同時多発火災の原因を火災学者は「通電火災が起きたので避難するときにはブレーカーを落としてから」と言っていたが、彼は地震が起きたらすぐに停電していることを忘れているらしい)

 

(深さが10㎞より浅いと硫酸に含まれる酸素は900℃以下になってしまい熱解離しないので、10㎞以浅では地震は起こらない。そのまま水素だけ火道を上昇して噴火口での酸素と結合して火山噴火となる。酸素は珪素や金属と結合するホカロン効果で温泉熱源となる)(M=6クラスでは深さが10㎞位あると海底面を持ち上げることが出来ないのだろう。海底面隆起がないことで津波は起きていない。)

 

 水素爆発で水が出来、また熱解離して酸素と水素に分離、また結合し水素爆発、瀑縮、・・・を繰り返すことで何度でも余震となり、マグマ溜まりが冷えるまで続く。昨年までのマグマ溜まりは今回の板状マグマ溜まりの一部であり、巨大な板状であるのでなかなか冷えることはないので、余震は相当長期にわたって続くはず。しかし、これ以上の北上はないはず、フォッサマグナ迄の隙間のはずで、これまでの能登半島内でのマグマ溜まりは冷えてきたので大きな地震は起きないが 新しいその周りのマグマが大地震を起こしている。

  

 

 

 如何ですか?地震学者さん達!

 

 地震ハザードマップでの安全地帯でまた大地震となりました。大地震が起きると新たな言葉を造ってこれまで想像していない「想定外」の地震が起きたなど、地殻内の自然現象にいちいち新たな現象を考えるのは間違ています。スロースリップも、フラグメントも、固着体も、水溜りも、伏在断層も、珠洲沖セグメントも、・・・。地震発生も火山噴火も同じメカニズムで起きるのです。

 

 今日からは拙小冊子「地震予知はできるはず 火山噴火も」の続きで、今般の能登地震でもあちらこちらで発生して大被害となっている同時多発火災について書く予定だったが、長くなったので、また明日。

 

今日のお花はノアザミ