目次

 1.はじめに

      1.1 正しい知識だけが災害から命を守る

 2.地震発生のメカニズムの誤解

  2.1 地震予知は不可能ではない

 3.プレートテクトニクスの誤解

  3.1 首都直下地震は起きる その理由

  3.2 南海トラフ地震は起きない その理由

 4.大震火災発生のメカニズムの誤解

  4.1 液状化火災は避けられない その理由

  4.2 津波火災も避けられない その理由

 5.火山噴火のメカニズムの誤解

  5.1 富士山大噴火は無い その理由

 6.警告

  

 1.はじめに

 2023年9月1日 関東大震災から節目の100年で東京多摩市の京王聖蹟桜ヶ丘SCの連絡通路ギャラリーで1週間の個展「災害は忘れずにやってくる」をテーマに開き、沢山の反響があり、その中でそのまま常設展示をしてほしい、野尻説として第5冊目の「真因シリーズ」を刊行してほしい、‥などなどかなりの費用のかかる要望をいただきましたが、85歳を目前にしてそのエネルギーを持ち合わせません。止む無く、毎日書いているブログで広報しようと今般立ち上げました。少しづつ書き増してゆきます。

 

  1.1 正しい知識だけが災害から命を守る

 その100年前の関東大震災での死者が10万人を超えているのに、同程度M=7クラスの首都直下地震が起きても6千人の死者数で収まるとの試算が公式に出され、見直されたがその数は僅かに減少している。(その見直しの際にパブリックコメントの募集があり、応募して間違いを指摘したが、無視され「届きました」の連絡もない)100年前から何が変わったのだろうか?横浜も千葉もつながっているし、人口は約4倍に増え、地下インフラは網の目のように拡大し、海岸埋め立ても東京オリンピックが2回も行われたこともあり かなり拡大している。その拡大した海岸埋め立て地に200mを超えるタワーマンションが林立し スポーツ施設やコンビナートや、空港や、オフィスビルも立ち並んでいる。

 ここに液状化火災や津波火災が起きたらコンビナートは破壊され重油が海面火災を起こし東京湾内の大型船も、タワーマンションはタワーリングインフェルノとなって、新しい避難広場も避難タワーもエレベーターの自動安全装置も備蓄も避難訓練も何にも役に立たないで命が失われる。

 

 

 関東大震災発生のメカニズムも誤解し、その震動で起こる津波での津波火災や埋立地盤や軟弱地盤で必ず起きる同時多発の高熱で延焼速度の速いメタンガスの津波火災や液状化火災での10万人の死者の9割が焼死の事実を原因不明であることで無視したのか、6千人の死者は焼死だけではない。この行政の無知からその対策は立てることをしないで、火に油を注ぐ様にまたまた液状化が起こることが明らかな埋立地盤に避難広場を整備している。これは行政として住民を集めて殺すという犯罪行為に他ならない。

 首都直下地震が起きても 絶対に東京都が新たに指定した木場公園内の避難場所へは逃げてはならない。あの阿鼻叫喚の旧陸軍被服廠跡事件が繰り返される。

 下の写真は旧陸軍被服廠跡に警官に誘導されて集められた4万人の群衆と荷物。

 

                            (ウイキペディア)

 下のスケッチは、沢山の写真や絵画あるいは手記を参考に想像して描いた旧陸軍被服廠跡での火災旋風で、足元には液状化による湧水がある。生き延びた2千人の人の手記によると足元に湧き出している水をかけながら土を掘って顔を突っ込み毛布の中の空気で生き延びたひと、旋風で巻き上げられた途端に失神し落ちたところが隣の安田庭園の池の中で気が付き逃げた人、‥などなど火災旋風の延焼の速さと酸欠失神で命が失われている。震動での液状化により地中から湧出したメタンガスの火災であり、その詳細は第4章 大震火災発生のメカニズムの誤解 で書くが、阪神淡路でも福井でも東日本でも大震災では必ず起きる同時多発火災で、その発生メカニズムを誤解している火災学者の知識不足が繰り返し招いている大惨事。

 

 

 

 

1日で投稿できる文字数が絵を含めて6万文字に制限されているらしく、書いたが投稿を拒否されたので続きは明日。