昨日も連日の猛暑日からは解放抜け出した感じで涼やかな風が吹いていたが、まだムシムシしていた。

 

 韓国の反日運動は激しさを増してきて、とうとう安全保障の協定も破棄したとのこと。どうなることやら?

 

 そんな中、昨日も終日の引きこもりで吉村昭の「白い航跡」を読破した。高木兼寛(かねひろ)は鹿児島の大工のせがれではあるが、海軍の軍医として最高位まで上り詰めて大きな功績があり、脚気の原因が白米にあることを直接 明治天皇まで御進講した。にもかかわらず定説の陸軍と東大系の学閥の主張する細菌主犯説を打ち崩すことができず悲運の最後となる。「学者としては冷たくあしらわれているが、一般大衆は彼の話すことを心から受け入れ、新しい世界が開けるのを感じている」と結んでいる。陸軍東大の主力の親分がなんと森林太郎すなわち森鴎外。

 

 震災の真因である地震発生のメカニズムや液状化発生のメカニズムあるいは津波火災発生のメカニズムなどの定説の誤解を在野の老学者がいくらあがいても無視されるのは当然のような気分になる。講演会などでは「目からうろこ」とほとんどの聴衆は受け入れてくれている。「真理は真理」白い巨塔を打ち破るまで、命ある限りドン・キホーテの心意気で頑張るしかない。

 

 さて、今日の雪景色は玉川上水の小金井桜の並木。