生まれた朝に 手渡されてた

 ずいぶん不公平な 旅行鞄

 抱え 着いた この学舎(まなびや)

 

 すぐに羨み 時に見下げて

臆病なホントを ぶつけあって

光る荷物を 増やしてきたんだ

 

 いろいろありすぎて

 うまく言えず(あーりんやす) 繰り返す

 ああ「ごめんね」「ありがとう」(た行)だけを

 

思い出が 勇気に変わる

 ひとり 決めた夢を 固く握って

 けして たどりつけない はるか遠く

 それでも ただひと筋に

僕たちは 歩いてゆこう

 

「友よ 別れゆく今日の」

 「友よ このせつなさが」

 「友よ 愛した深さだ」

 「友よ 忘れるな」

 「友よ 僕らの輝ける――

 

 空を割って響く 最後のベル

君の肩先(あーりんやす) 微かに ふるえた

 

 も一度だけ強く

 まぶた閉じて 息で言う

 ああ「さよなら」「ありがとう」(ありかなこ)今は

 

こわしては 拾ってつないだ

少し 欠けた夢を 握り直したら

迷っても 泣いても 立ち止まらず

 いちばん 青い未来へ

 ここから

 

何億光年の孤独?

僕ら 離れ続けたってさ 宙(そら)

底から見れば くっついたままだ

 なにかあったなら なんにもなくたって

飛んで 飛んで 飛んで

 ゆくことを そっと

胸に誓う

 

思い出が 勇気に変わる

 ひとり 決めた夢を 固く握って

 けして たどりつけない はるか遠く

 それでも ただひと筋に

僕たちは 歩いてゆこう

 

 ラララ ララララ 吹く風は まだ寒く

 ラララ ララララ だけど 顔を 上げて