◆次の日。東京に戻る日となった。朝。未鶴は相変わらず頭痛・だるさ・熱っぽさに加え咳まで出だししんどかった。完全に風邪だな。。。と思いつつロキソニンを飲み着替えなどをすませみんなのいる下の居間に向かった。居間ではみんなが珠樹の用意した朝食を食べていた。

未鶴)おはようございます 遅くなってすいません

みんな)おはよー

祐里)あ 起きれたんだ

未鶴)うん 起きれるよ

惣次郎)未鶴さん 具合の方は大丈夫ですか?

未鶴)はい 昨日はすいませんでした

惣次郎)いえ お気になさらず

珠樹)いいのよ 未鶴ちゃん ご飯どーする

未鶴)ごめんなさい いいです

珠樹)ヨーグルトあるけど それくらいなら食べれそう?

未鶴)あ、はい

珠樹)ちょっと待っててね

珠樹はヨーグルトを持ってきてくれた未鶴がそれを食べていると

惣次郎)今日は何時の新幹線で帰られるんですか?

祐里)みっちぃ 何時?

未鶴)11時の新幹線なので10時頃にはこっちを出ようかと

惣次郎)珠樹 その時間までにあの袋を持ってきておいておくれ

珠樹)はい

朝食も終わり各自荷物をまとめたりし帰宅の準備をした。 珠樹が用事があり車で駅まで送れないので帰りはタクシーでとなりタクシー2台に荷物を積む。

珠樹)送っていけなくてごめんなさいね

未鶴)いえ 気にしないでください

惣次郎)これ お土産です みなさんで

祐里)ありがとうございます

未鶴)いつもすいません お世話になりました

那月)荷物つめたよ

祐里)なっちゃん ありがとう

未鶴)んじゃ また 連絡しますね 色々ありがとうございました

丁寧挨拶をしタクシーにわかれる時、純弥が未鶴たちのタクシーに行こうとしたのですかさず祐里が純弥をつかみ自分たちのタクシーに押し込んだ。未鶴はこっちのタクシーでもいいと言ったが少しでも休んでほしいという祐里の心遣いなのだ。①のタクシーに祐里・那月・純弥 ②に未鶴・春希が乗り込んだ。 そして、駅に向かう前に純弥が重ね重ねお世話になったお寺にご挨拶に。未鶴がタクシーから降りようとすると

祐里)あたし行ってくるから休んでていいよ? お菓子かして

未鶴)・・・・悪い 頼む

といい祐里は純弥を連れお寺さんの自宅側の玄関へ。チャイムを鳴らすとお嫁さんが住職を呼んでくれて玄関にてご挨拶をさせてもった。

祐里)このたびは弟の純弥が大変お世話になりました これ お礼の気持ちなので皆さんで

とお菓子を手渡す

お嫁さん)まぁ かえって気を使わせしまって申し訳ないわ

祐里)いえ ほら ちゃんとお礼いいなさい

純弥)ありがとうございました

祐里は純弥の頭を押さえて頭を下げさせて

祐里)本当にありがとうございました 次回来た時もこちらによらせていただきますので弟の事を色々可愛がってあげてください ありがとうございました

丁寧にお礼をタクシーにもどった。

純弥)次回も俺 寺なら京都こない

祐里)あんたの曲がった根性にはお寺がちょうどいいの!

那月)ねぇ 未鶴ちゃん平気なの?

祐里)多分 風邪とかだと思うけど 微熱よりちょっと熱高そうだよね 本人普通にしてるけど・・・・

そして、京都駅に着き。駅弁を選んで新幹線乗り場に移動した。ちなみに祐里4つ・那月1つ・純弥2つ・春希1つ購入した。未鶴は飲み物のみの購入で終わった。 新幹線の席は窓際から春希・未鶴 通路を挟んで純弥・祐里・那月となっていた。春希は外の景色を見ながらお弁当を食べたりし時々お世話すれば済むのだが通路を挟んで反対側の純弥が厄介。ようもないのに未鶴を起こしたりして祐里に怒られるを繰り返していた。そして、東京駅に着きタクシーで自宅まで帰宅した。乗り合わせは京都の時と一緒。自宅に着くと未鶴はそのままリビングの巨大ソファーで横になった。祐里と那月は春希を連れ唯の家(ペットホテル)に預けられている、ウリ・ミカ・リンゴ・ナシを迎えに行った。純弥は帰宅してすぐ花穂のところへ会いに向かった。祐里は那月に車でウリ・ミカを預けリンゴとナシを連れ春希とお散歩をして帰ることにした。那月が家に着くと未鶴は眠っているようだったのでタオルケットをかけウリ・ミカを自由に動けるようにしまた車で祐里たちを拾いに公園に向かった。時々咳をしていた未鶴の事が気になりつつ那月は出かけた。 祐里たちは帰り道公園があるので公園をのんびり散歩し広場になっているとこに行きリードをとりリンゴとナシを遊ばせていた。公園の広場で那月と合流して帰ろうとか思っていたらリンゴが急に草むらへ走り出したそれを追いかけ春希も走り出す。

春希)リンゴ 待ってよ!

それに気づき祐里はナシのリードつなぎを後を追う

祐里)春ちゃん リンゴ?

春希とリンゴは草むらを見つめて固まっていた。そこにはマロ眉の小さな黒シバがいたのだ。

祐里)春ちゃん?

春希)ゆぅ姉ちゃん かわいい子がいるよ!

祐里)うん かわいいね!

春希)迷子かな?

祐里)首輪してないし迷子かもね ウチくる?

と黒シバに聞くとわかったのか祐里の足元によってきた

祐里)よし 飼う!

春希は目をキラキラさせて

春希)うん!  

すごい喜び返事した。

春希)リンゴお手柄

とリンゴを撫でてあげた。

公園に着き那月と合流すると犬が1匹増えていたことに那月は驚きつつこのまま動物病院に戻るというので、家のカギを春希にわたしナシと一緒に先に戻ってもらうことにした。リンゴよりナシの方がおとなしい性格なのでリンゴよりナシだろよ祐里が判断した。そして、祐里は新しい仔犬を連れ病院へ。春希はのんびりナシとお散歩し帰宅した。帰宅後ちゃんとナシの足を洗い家に入るとその物音で未鶴が目を覚ました。未鶴の足元にはウリ・ミカが眠っていた。

未鶴)春希?

春希)あ、起こしちゃった・・・ ごめんなさい ただいま

未鶴)いや いいよ おかえり 祐里たちは?

春希)ゆぅ姉ちゃんマロ犬連れて病院

未鶴)は? マロ犬?

未鶴は起き上がりながら聞く

春希)うん 黒くて小さくてマロ犬

未鶴)誰だマロ犬って・・ 頭いてぇ ゲホ ゲホ。。。

徐々に咳の回数が増えてるなとちょっと思いつつ春希と留守番していると1時間しないくらいで祐里たちが帰宅した。

祐里)ただいまー はい 今日からうちの子になったマロ眉のマロンちゃん()です よろしく

未鶴)は? ゲホ ゲホ

祐里)首輪なくて迷子してたからうちの子になったの

未鶴)はいはい。。。。。

ウリ・ミカとリンゴ・ナシ・マロンはみんなで臭いを嗅ぎまわり追いかけっこが始まる。新しい家族が増え平和の鳴海家なのだ。 その日の夜。ちゃんと帰宅したか祐里にパパから電話が入った。

パパ)もしもし祐里? 無事に帰ってきたかい?

祐里)うん! 大丈夫だよ とりあえず無事に帰ってきてるから

ちょっと話早々と電話を切った。

神社までは徒歩10分どの距離向かう途中から太鼓やお囃子の音が聞こえていた。

祐里)純弥 迷子にだけはならないでね

純弥)じゃぁ 別行動する! 小遣いちょうだい!

祐里)は?

純弥)惣次郎さんがくれた小遣い

祐里)まってよ 

祐里はポチ袋の中を見たら1万円入っていた。 

祐里)一人2千円ももらっちゃった!

純弥)1万なら2千5百円じゃね! お前ズルするなよ

祐里)してません 5人で割れば2千円でしょ! みっちぃにも2千円渡すの

純弥)来てないんだしいられ―じゃん!

祐里)うるさいなぁ ちょっと黙ってなよ 拾われっ子

那月)祐里 拾われっ子は言いすぎじゃ

祐里)だって拾われっ子だもん はい 2千円

純弥)サンキュー

祐里)9時までには帰ってきなさいよ!

純弥)はいはい

祐里は自分のお財布から2千円を出し純弥に手渡した。それを受け取ると純弥はルンルンで消えていった。 その後、祐里はまず春希に2千円渡した

祐里)はい 春ちゃんの

春希)ありがとう

祐里)なっちゃんはちょっと待ってね くずさないよないから

那月)うん 俺は大丈夫

祐里は春希と手をつなぎ、後ろを那月が歩く。夕方かお祭りを楽しみ祐里たちは8時前には帰宅した。帰りにコンビニでカップの氷とポカリを買って帰ってきた。帰宅すると祐里は未鶴の眠る客間へ。そっと襖を開けるが未鶴は起きてしまう。

未鶴)おかえり

祐里)起きてたの?

未鶴)いや 階段の音で起きた

未鶴が起き上がったのを見て

祐里)なんか食べる?

未鶴)いや いらねぇ

とか話していると未鶴の携帯が鳴った。未鶴はしぶしぶ電話に出た。相手は祖母の明菜だった。急遽今日からパパ・ママ・明菜ばぁとじぃちゃんの4人で4泊5日の旅行に行くことになったとの連絡来たのは夜の7時半前で、すでにもぉホテルについてくつろいでいるという報告だった。未鶴は「はいはい ごゆくり」といい切った。

祐里)ばぁさんなんだって?

未鶴)パパとかと4人で今日から旅行に出掛けるからって報告。昨日ママが連絡入れるはずだったらしいんだけど忘れて今になったって。ペットたちは唯の家のペットホテルにいるからって

祐里)へ―――――― 4人で旅行なんて行くんだ どこ行ったんだか

未鶴)知らん 興味ないから場所とか聞かなかった

祐里)美味しいお土産もらえればいいや

未鶴)なんかしら買ってくんだろ 祐里飲み物くんね?

祐里)あ!忘れてた! ポカリ2本買ってきたよ 後、はい2千円

未鶴はポカリを1本受け取り、一口飲む

未鶴)なんの2千?

祐里)惣次郎さんがみんなにってお小遣い1万円くれたの だから5人で割って2千円ずつ

未鶴)別に俺の分よかったのに

祐里)ダメ! みんなで!ってもらったんだから はい! ちゃんと渡したからね

祐里は未鶴に2千円を渡した。

未鶴)サンキュー

祐里)みっちぃ寝る?

未鶴)いや 起きるよ 下行ってお礼言わないと

祐里)そっか

未鶴はだるい体を布団から出し、髪を整え居間に向かった。今に未鶴が顔を出すと心配そうに珠樹が話しかけてきた

珠樹)あ、未鶴ちゃん 大丈夫?

未鶴)はい すいませんでした 休ませてもらったらだいぶらくです 

珠樹)暑さと疲れじゃつらかったでしょ?

未鶴)えぇ まぁ。。。

座りながら話していたらお風呂に行っていた惣次郎が戻ってきた。未鶴は丁寧にお礼を言った。惣次郎はにっこり。みんなで会話をしていたらピーンポーンとチャイムが鳴った。

珠樹)はーい

珠樹が玄関に向かうとそこには浴衣を着た女の子が2人立っていた。1人は白地に赤い椿の花の模様で紺色の帯締め、茶色が勝った髪をお団子にし花の髪飾りをつけている。もぉ1人は紺色生地に黄色い花模様に黄色い帯を締め。黒髪をポニーテルで花の髪飾りをつけていた。

珠樹)こんばんは どちら様かしら?

瑠璃)こんばんは 夜分にすいません あの~ 純弥くんいますか?

珠樹)純弥くん? ちょっと待ってね

そぉいい珠樹は居間に戻った。

珠樹)純弥くんにお客さんなんだけど。。。 浴衣の女の子が2人。。。

祐里)あたし行きます!

那月)祐里!?

祐里は元気に玄関へ。心配でその後を未鶴もついて行った。

祐里)お待たせしました ごめんね 純弥まだ戻ってないんだけど、あたしでよければ要件聞くよ

瑠璃)はい たいした事じゃないんですけど。。

祐里)もしかして純弥にナンパされて捨てられて仕返しにきた!?

瑠璃)え!?

未鶴)バカかお前は。。。 ごめんね んでアホに何の用?

瑠璃)お祭りでたまたま純弥くん見かけて 見かけたって言っても後ろ姿なんですけど。。。 階段の処で純弥くん ズボンの後ろポケットから携帯落として、すぐに拾って追いかけたんですけど人が多くて見失っちゃって。。。 携帯ってないと困るし。。。 今朝ここに純弥くん迎えにきたからここに届ければいいかと思って持ってきたんですけど。。。

そぉいい瑠璃は籠巾着から純弥の携帯を取り出し祐里に手渡した。

祐里)みっちぃ 鳴らしてみて

未鶴はポケットから自分の携帯を出し純弥の番号にかけた。そうすると爆音で三代目J Soul Brothersの「R Y U S E I 」が流れ未鶴の名前が表示された。

祐里)うるさ! あ―も― あのバカ! イライラする!!!!

祐里純弥の携帯を壁に投げた。

未鶴)バカ 投げる 壊れる

祐里)壊れてもいいんじゃん 純弥のだし

未鶴)せっかく届けてくれた子の前で壊すな

祐里)は―い とりあえず間違えなく純弥のだね 

未鶴)わざわざ ありがとね 今朝迎えに来たってことはお寺さんとこの?

瑠璃)はい うちはお寺です 高峰瑠璃と申します

未鶴)今日は純弥がお世話になりました

瑠璃)いえいえ 私はなにも。。。 携帯お渡しできたので私たちはこれでします

祐里)わざわざありがとね!

未鶴)ありがとね 気おつけてね

祐里と未鶴は瑠璃と友達を見送った。 

未鶴)あのアホ。。。。 祐里 あと任せていい?

祐里)うん しんどい? 顔色悪いけど 大丈夫?

未鶴)上にいる

祐里)了解

未鶴)明日帰る前に寺寄って帰るから

祐里)なにしに?

未鶴)重ね重ねのお礼に

祐里)あぁ

未鶴はそのまま客間に戻った。未鶴が上に上がって5分もしないうちに慌てて帰ってきた純弥は階段をバタバタと上がり未鶴のいる客間に向かった。勢いよく襖を開け

純弥)姉貴!

未鶴)うっせぇよ なんだよ

純弥)よかった起きてた

未鶴)普通起きんだろ んだけバタバタ階段あがってくれば

純弥がバタバタ階段を上がっていくのに気付いた祐里は後を追いかけ二階へ

祐里)純弥!! みっちぃ 休んでんだから邪魔しないの!

純弥)あっそ んなことより やべ―んだよ! 俺携帯落としたみたいで見つからなくて ど―しよ!?

未鶴は寝返りを打ち純弥に背を向けながら

未鶴)しらねぇ

純弥)姉貴!? 姉貴ひどくない!? ねぇ 助けてよ

未鶴)祐里に任せた

純弥)祐里じゃ 無理だから ね― 頼むよ! 姉貴!

祐里)純弥 いいからこっちきな

純弥)ちょっと姉貴~ 

祐里は純弥の耳を持ち廊下に。祐里は襖を締めなら

祐里)みっちぃ 今日春ちゃんこっち寝かすからゆっくり寝なね

未鶴)別にいいよ こっちで寝かせて

祐里)いいよ ついでにこのバカも預かっとく

未鶴)。。。。。。。

祐里はゆっくり襖を締めた。んで祐里は純弥を引きずりながら階段を下りて行った。

祐里)あんた なんで携帯なくすの? バカなの?

純弥)気づいたらなくなってた

祐里)学院でもそ―やって何かがなくなったらなくなってたって言ってるの? バカじゃない? 携帯っていろんなデーター入ってんだよ? あんただけの被害じゃすまいの! 番号琉出とかでいろんな人に迷惑かけるんだよ! 少し考えなよ! だからやなのよね拾われっ子は

純弥)ねぇ マジで俺って拾われっ子なの?

祐里)そぉだよ! あんたはクリスマスにみっちぃとあたしが公園で拾ったの!何回も言わせないでよ― もぉバカなんだから

純弥)んで 俺の携帯どぉなんの?

祐里)知らない!と言いたいけど親切な子がここに届けてくれたから下にあるよ

純弥)え!? マジで!?

祐里)ねぇ 反省してる?

純弥)してます! してます!

祐里)絶対してない! 

純弥)してるって 早く返して!

祐里と純弥は玄関に向かった。そして、純弥に携帯を手渡した。

祐里)ほら

純弥)わぉぉぉおお!! 俺のスマホ! 俺のスマホ帰ってきた―――――

祐里)うるさい!

純弥は携帯をよく見て

純弥)でもなんかここに傷が。。。

祐里)落とした時に傷ついたんじゃん? 落としたあんたが悪いんじゃん

純弥)まぁいいや 俺の赤いスマホ無事でよかた

祐里)あんた今日こっちの部屋で寝るんだからね 一人で変な事しないでよ 歯ぎしりもやめてね

純弥)俺 歯ぎしりなんてしねぇし 祐里の大きないびき我慢してらるんだからありがたく思えよ

祐里)あたし いびきなんてかきませんよ―だ

とりあえず携帯も無事でめでたしめでたしでした。そして、夜休むときは祐里たちの部屋に春希と純弥も一緒に連れていき休んだ。

◆次の日、朝食を食べ終わり未鶴と珠樹と祐里で片付けをしているとピンポーンとチャイムが鳴った。

珠樹)は―い ちょっと行ってくるね

祐里)うん

珠樹は台所を出て玄関へ。ドアを開けながら

珠樹)お待たせしました

住職)おはようございます 田端さん

珠樹)おはようございます

住職)坊主を迎えに来ました

今の方か惣次郎と純弥がやってきた。

惣次郎)おはようございます 住職 早いですね

住職)田端さん おはようございます これくらい早いうちに入りませんよ

純弥)いや まだ7時半だし 早いだろ

住職)ほら 坊主行くぞ!

純弥)もぉ!?

住職)そうじゃ 行くぞ

住職に引っ張られながら玄関を出て行った。

珠樹)いってらっしゃーい

惣次郎)よろしくお願いします

惣次郎と珠樹に見送られ住職のお嫁さんの運転する車に押し込まれた。住職は助手席にのり車は出発した。車の中には制服を着た女の子も乗っていた。女の子は住職の孫で瑠璃といい中学2年生でこれから部活のため送る途中に純弥拾ったらしい。瑠璃はお母さん似で黒髪で大人しい感じの子で部活は吹奏楽部でフルートをしているようだ。純弥は瑠璃に興味はあるが車の中では大人しくしていた。少しすると中学校に到着し、瑠璃は降りた。

瑠璃)ありがとう

お嫁さん)終わったらまた電話してね

瑠璃)うん

そして、瑠璃と別れ車は寺の方に進んでいく。

お嫁さん)純弥くんだっけ? 朝早くからごめんなさいね

純弥)あ はい いえ 大丈夫っす

お嫁さん)瑠璃の部活の送るついででいいからっておじいちゃんが言うから

住職)迎えに来てもらっただけで感謝だろ

お嫁さん)来てもらってるのにまた強いこと言って パパに怒られちゃいますよ

住職)ふん 息子が怖くて住職してられるか

お嫁さん)確かにそうですね

お嫁さんはにっり笑う。少しするとお寺に到着。純弥は住職に連れら本堂やらある寺側にお嫁さんは隣の住居側に戻った。 住職はバケツに水をくませそこに雑巾を2枚入れた。

住職)坊主 今日は特別にこの寺の掃除をさせてやろう ありがたく思え

純弥)げぇ!? マジで!?

住職)ちゃんとやらんと昼飯はないからな

純弥)やります!

そういうと住職は椅子に座り純弥の様子を見ていた。純弥は雑巾を絞り長い廊下の雑巾がけから始めた。廊下や柱や扉など午前中は掃除を中心に行われた。お昼になり僧侶たちに交じりお昼ご飯となった。お膳に並んだ精進料理をみて純弥は住職に

純弥)昼飯これ?

住職)そぉだ

純弥)肉は!?

住職)ここは寺じゃ そんな殺生したもの・・ 普段は精進料理しか食べん 一汁三菜じゅうぶんじゃ

純弥)そんな~~~~~~

住職)文句があるなら食わなくてよい

純弥)食べます! いただきます!!

住職はお昼ご飯だけは寺の方で食べているだけで肉や魚をまったく食べないというわけでなく、住宅のほう戻れば肉や魚も食べるのだ。ただ寺の方にいる限りはいっさいそのような物は口にしないのだ。僧侶たちもそうなのだ、若い僧侶は寮に戻れば基本自由。ただ寺に入ってから切り替えだけはしっかりしろと言い聞かされているのだ。ちなみにお昼のメニュー(精進料理)は煮物・煮豆・漬物・ご飯・味噌汁だった。 午後になり純弥は住職や僧侶たちと一緒に本堂へ。座禅の時間です。住職は警策をもちスタートした。  寺修行の純弥はほっといてまず未鶴と春希をみてみましょう。未鶴と春希の予定は和雑貨屋巡りで抹茶パフェを食べてくるというのんびりのした予定だった。珠樹や樹理に雑貨屋の情報をもらい行くお店をだいたい決めた。春希はお気に入りの星模様の入ったボディーバッグにお財布やスマホを入れ準備した。未鶴はヴィヴィアンのショルダーバッグを持ってきていたのでそれに財布などの最低限のものを入れ薄く化粧をし出掛ける準備をした。準備ができ祐里たちより先に未鶴たちが出掛けた。今日の移動はバス移動にした。乗り物の好きな春希の為にバスを選んだのだ。和雑貨屋さんを2ヵ所見たところでお昼の時間となった。未鶴は食欲がなかったが春希がいるからとりあえず店に入った。選んだのはお蕎麦屋さんだった。

未鶴)春希 何食う?

春希)う~~~ん  冷たいお蕎麦がいい

未鶴)天ぷらとかは?

春希)食べる! 海老さん食べたい

未鶴)はいはい 後、抹茶パフェだろ?

春希)うん!

未鶴)わかったよ  すいません

未鶴は天ざる1つと抹茶パフェとかき氷の夏蜜柑を注文した。 2人でのんびりお昼を食べまた雑貨屋巡りをした。未鶴はお土産とか自分の気に入った雑貨を何点か購入した。春希は桜月にお土産といいちりめんでできたがま口とちりめんのクマを購入した。後は祐里たちにお土産を買っていた。朝からあまり体調の良くなかった未鶴は午後からしんどくなり早めに惣次郎の家に戻った。春希と未鶴は3時過ぎには戻ってきた。未鶴は春希に惣次郎達のお土産もたせた。

未鶴)ただいまぁ

春希)ただいま

珠樹が店番をしていたらしく店の方から出てきた

珠樹)おかえりなさい  暑かったでしょ

春希)うん でも楽しかったし抹茶パフェ美味しかった

珠樹)よかった 春希くん

未鶴)・・・ すいません 俺ちょっと疲れたんで上で休んでていいですか?

珠樹)えぇ 未鶴ちゃん 大丈夫?

未鶴)平気です 春希ちょっとお願いしてていいですか?

珠樹)うん もちろん

未鶴は春希を珠樹に預けると上の客間に入り畳に寝っ転がった。だりぃ 頭痛い とか思いつつ未鶴はタオルを目のあたりにかけ少し横になることにした。 春希は珠樹にお土産をわたし、惣次郎と樹理がいないため珠樹が店番もしてなきゃいけないから、珠樹はお菓子や麦茶、アイスなどをお盆にのせ春希を店の方に連れてきた。

珠樹)春希くん ごめんね 今誰もいないからここで私とお話しだけどいい?

春希)うん

珠樹)アイスとかあるからゆっくり食べてね

春希)ありがとう

春希はにっこりお礼をいった。 ちなみに祐里と那月は今日は食べ歩きデート。食べ物ガイドブックと珠樹と樹理に情報で未鶴たちが出た少し後に出発した。 蕎麦屋・ピザ屋・ラーメン屋・カレー屋・パンケーキ屋・甘味処・漬物屋などなど食べたメニューを書くと吐き気がしそうな量なので今日は書きませんが、大食いで胃袋宇宙の祐里は満腹になりません。付き合う那月はちょこっと食べて後は祐里にお願いす感じで色々回ったようです。 気にいた漬物とお菓子をお土産用に大量に購入し自宅に宅配をお願いした。それから今食べる分をまた購入し、惣次郎宅に帰宅した。祐里たちかが帰宅したのは夕方5時前だった。祐里たちが帰宅してすぐ純弥も帰宅した。

純弥)ただいま― 肉― 肉― 肉!!!!

祐里)うるさい! 帰ってきてそうそうに肉とか言わないで

純弥)だって昼飯 煮物と豆と漬物だけだぜ!? その後、座禅やらされて邪念だらけって

棒で叩かれるし、正座で1時間も説教だぜ! 足痺れてすぐ立てないのに住職立っていうからたったらこけそうになったし  あ―――――― 肉くいて――――――

祐里)よかった これで少しは利口になったかしら?

純弥)姉貴は?

祐里)疲れて上で休んでるみたい 珠樹さんが言ってた あたしたちが帰ってくるまで春ちゃん珠樹さんとお店の方にいたし

純弥)へー

居間でのんびり話していると惣次郎が帰宅した。

惣次郎)ただいまもどりました

みんな)おかえりなさい

珠樹)ねぇ どっかお祭りやってる?

惣次郎)あぁ 鳳神社でやっているみたいだよ

祐里)お祭り! なっちゃん行こう!!

那月)俺は別にいいけど 春くんいく?

春希)いく―

珠樹)未鶴ちゃんに声かけてこようか?

祐里)あ!あたし行きますよ 春ちゃん バッグ持ってきな 純弥もしょ―がないから連れてってあげるから行くならお財布とか持ってきな

純弥)しょーがないてなに!?

祐里)拾われっ子はいちいち口答えしない! 行かないならいいよ! あんた留守番ね!

純弥)ちょっと祐里 待て!

祐里)し―らない さてとみっちぃんとこ行ってこよう

祐里は立ち上がり上の客間に向かった。祐里はそっと襖を開けた。

未鶴)誰?

祐里)あ ごめん 起こしちゃった?

未鶴)平気。。。

祐里)大丈夫?

未鶴)ぅ~ん 多分ただの疲れ

祐里は未鶴の額をそっと触り

祐里)なんか冷やすの借りてくる?

未鶴)大丈夫

祐里)布団敷いてあげるから せめて布団で寝なよ 体痛くなるよ

未鶴)ぅ~ん

祐里は布団を敷き 未鶴にコイコイと手招きをした。未鶴はけだるそうに起き上がり布団に寝っ転がった。

祐里)近くでお祭りやってるらしいから春ちゃんたち連れてちょっと行ってくるね

未鶴)ぅ~ん 純弥金あんの?

祐里)しらない

未鶴)財布から少し抜いてっていいよ

祐里)いいよ 遊びに行くんだから自分のお小遣い使わせれば あるかわからんけど とりあえず行ってくるね お土産にポカリ買ってきてあげるね

そういい祐里は下に降りて行った。

祐里)おまたせ― みっちぃ暑さで疲れちゃったみたい このまま寝かせといてあげて

珠樹)大丈夫?

祐里)うん みんな行くよ―

惣次郎)あ 祐里さん

祐里)ん? なぁに惣次郎さん

惣次郎)本当は一人ずつ渡した方がいいともうのですが・・・

惣次郎は袖からポチ袋を出し

惣次郎)少しですが皆さんで好きな物でも食べてきてください

純弥)わぁ!わぁ! 小遣いだ! やった― 惣次郎さんありがう!

祐里)純弥! 惣次郎さん ありがとうございます でも。。。いいんですかいただいて

惣次郎)えぇ もちろんです

祐里)すいません ありがとうございます

みんな)ありがとうございます

純弥)ありがと― 惣次郎さん! いってきます!

みんな)いってきます

祐里・那月・純弥・春希の4人は近くの鳳神社に向かった。

◆次の日。お昼過ぎに都美子ばぁの眠るお墓のある寺に向かった。惣次郎が時間をみつけてはお墓に足を運んでいるおかげでお墓はすごく綺麗になっている。菊の花ベースに都美子ばぁの好きだったトルコキキョウなどをアレンジしてもらった花を供えお線香をあげ手を合わせていると住職が通りかかった。 久々にみた住職はお年のせいか腰が曲がったように見てた。
みんな)こんにちは
住職)こんにちは 田端さんお孫さんたちですか?
惣次郎)これわ 住職 こんにちは この子達は曾孫なんですよ
住職)あれ そうだったかぁ よっこらせ
住職は持っていた重そうな荷物を一度下ろした。それを見た未鶴は純弥の踵を蹴り荷物持ちに行かせた。
純弥)あの~ それ俺運びましょうか?
住職)偉い! 今の若い者にしては偉い! 坊主名前は?
純弥)鳴海 純弥です
住職)純弥か いい名前だ 坊主 明日朝から寺に来なさい わしが特別に色々教えてやろう
純弥)え!?
住職)どぉした?
祐里)嬉しすぎて言葉がでないんだよね~ 純弥(笑)
純弥)あ・・・ はぃ・・・・
住職)そんなわけで田端さん明日この坊主を一日お借りしますよ
惣次郎)えぇ よろしくお願いします
未鶴)よろしくお願いします
祐里)お願いします(笑) 純弥 住職さんの荷物置いてきなよ(笑)
純弥)え? あ~ は~ぃ
住職)んじゃ 行くか 坊主
純弥)はぃ・・・
純弥は荷物を持ち住職の後ろを歩き寺の横の住居の方に。玄関に荷物を置き急いで戻ってきた。 そして、歩いて帰宅しながら
祐里)純弥 よかったね 明日の予定ができて あたしとなっちゃんは明日は食べ歩きデート行くんだ♪ ねぇ~
那月)そうだね
未鶴)俺と春希は和雑貨屋巡りでも行くか
春希)うん  行く! 抹茶のパフェ食べたい
未鶴)いいよ
純弥)俺は!?
祐里)住職とデート! いっぱい働かせてもらいなさい(笑)
純弥)そんな―――――― あ!でもお寺だから美味しいもんいっぱい食えるかもだよね!!
未鶴)そーかもね
祐里は小さな声で
祐里)お寺だからお肉はいっさいでないけどねー
とつぶやいた。それが聞こえた未鶴と惣次郎はクスクス笑った。
純弥)え? え? なに? なに!?
祐里)別になんでもないし♪ ねぇ~ なっちゃん
那月)ぅん・・
那月は苦笑い。 そんな会話をしているうちに家に着いた。珠樹がよく冷えた麦茶を入れてくれた。
純弥)あ~~~~~ 生き返る
春希)冷たくておいしい
珠樹が台所からお盆をもってきた。
珠樹)はい 水まんじゅうもあるよ 食べてね
祐里)わぁい\(^o^)/
春希)わぁい\(^o^)/
珠樹)よく冷えてると思うよ
惣次郎)珠樹 これ宇奈月屋さんの?
珠樹)そ―だよ 都美子お母さんが好きだったやつだよ ちゃんとお供えしてあるから食べて大丈夫よ
そぉ言うと惣次郎はにっこり微笑んだ。 
惣次郎)祐里さん 未鶴さんたちは明日何時ごろ出掛けるんですか?
祐里)う~ん 美味しい物いっぱい食べて回りたいから 9時くらいには出るかなぁ みっちぃたちは?
未鶴)俺らもそんくらい
祐里)純弥は朝一でお寺行かなきゃね! 朝の掃除とかあるだろ―し!
純弥)え―――――――
惣次郎)住職の事ですがから迎えに来てくれるかもしれませんね
純弥)え!?
祐里)純弥よかったね 住職が迎えに来てくれるって
純弥)そんな~
未鶴)お前いいじゃん 自由研究に寺体験かけるじゃん
那月)あぁ! 確かに!! すみくんまとめれば宿題1つ終わるじゃん
純弥)やだよー
祐里)やれ!
とか楽しく話しているうちに夕食の時間となった。今日は未鶴と珠樹で作る。今日はナスの揚げびたし、ふんわり海老しんじょう、野菜たっぷりチキン南蛮、明太ポテトサラダ、京野菜の漬物にした。基本、樹理と祐里は食べるの専門。作ろうと思えば作れるがあまりやらない似たもの同士。
次々と夕食ができ純弥と祐里の丼ご飯も焚けた。祐里の今の丼は惣次郎達が再婚し家建て直しの時の引っ越しの時にかけてしまい、その後すぐにが祐里たちが来ることがなく丼の事忘れていて、祐里が来た時に丼がない!?となりラーメン丼でご飯を食べているのを見て惣次郎はすぐに新しい祐里用の丼を用意したのだ。さすがにリラックマの丼はなく、和な感じの白地に小さい青い花が描いてある丼だった。それから祐里が京都に来るニコニコでそれでご飯を食べのだ。純弥も食べる量が増え純弥用の丼も用意してくれたのだ。「いただきまーす」みんな笑顔で夕飯タイム。昨日飲んで楽しかった樹理は今日も未鶴に酒を進めた。 2時間後には樹理はできあがる。未鶴は周りからは見てそんなにはわからないが昨日よりはあきらかにペースダウンの飲み方をしていた。それに気づいたのは祐里だけ。周りからしたら、今日もハイペース飲んでいるように見える。祐里は内心ちょっと心配しつつ、夕飯を楽しんだ。そして、夕飯タイムも終わり二階の客間に戻って休んだ。