◆次の日。東京に戻る日となった。朝。未鶴は相変わらず頭痛・だるさ・熱っぽさに加え咳まで出だししんどかった。完全に風邪だな。。。と思いつつロキソニンを飲み着替えなどをすませみんなのいる下の居間に向かった。居間ではみんなが珠樹の用意した朝食を食べていた。
未鶴)おはようございます 遅くなってすいません
みんな)おはよー
祐里)あ 起きれたんだ
未鶴)うん 起きれるよ
惣次郎)未鶴さん 具合の方は大丈夫ですか?
未鶴)はい 昨日はすいませんでした
惣次郎)いえ お気になさらず
珠樹)いいのよ 未鶴ちゃん ご飯どーする
未鶴)ごめんなさい いいです
珠樹)ヨーグルトあるけど それくらいなら食べれそう?
未鶴)あ、はい
珠樹)ちょっと待っててね
珠樹はヨーグルトを持ってきてくれた未鶴がそれを食べていると
惣次郎)今日は何時の新幹線で帰られるんですか?
祐里)みっちぃ 何時?
未鶴)11時の新幹線なので10時頃にはこっちを出ようかと
惣次郎)珠樹 その時間までにあの袋を持ってきておいておくれ
珠樹)はい
朝食も終わり各自荷物をまとめたりし帰宅の準備をした。 珠樹が用事があり車で駅まで送れないので帰りはタクシーでとなりタクシー2台に荷物を積む。
珠樹)送っていけなくてごめんなさいね
未鶴)いえ 気にしないでください
惣次郎)これ お土産です みなさんで
祐里)ありがとうございます
未鶴)いつもすいません お世話になりました
那月)荷物つめたよ
祐里)なっちゃん ありがとう
未鶴)んじゃ また 連絡しますね 色々ありがとうございました
丁寧挨拶をしタクシーにわかれる時、純弥が未鶴たちのタクシーに行こうとしたのですかさず祐里が純弥をつかみ自分たちのタクシーに押し込んだ。未鶴はこっちのタクシーでもいいと言ったが少しでも休んでほしいという祐里の心遣いなのだ。①のタクシーに祐里・那月・純弥 ②に未鶴・春希が乗り込んだ。 そして、駅に向かう前に純弥が重ね重ねお世話になったお寺にご挨拶に。未鶴がタクシーから降りようとすると
祐里)あたし行ってくるから休んでていいよ? お菓子かして
未鶴)・・・・悪い 頼む
といい祐里は純弥を連れお寺さんの自宅側の玄関へ。チャイムを鳴らすとお嫁さんが住職を呼んでくれて玄関にてご挨拶をさせてもった。
祐里)このたびは弟の純弥が大変お世話になりました これ お礼の気持ちなので皆さんで
とお菓子を手渡す
お嫁さん)まぁ かえって気を使わせしまって申し訳ないわ
祐里)いえ ほら ちゃんとお礼いいなさい
純弥)ありがとうございました
祐里は純弥の頭を押さえて頭を下げさせて
祐里)本当にありがとうございました 次回来た時もこちらによらせていただきますので弟の事を色々可愛がってあげてください ありがとうございました
丁寧にお礼をタクシーにもどった。
純弥)次回も俺 寺なら京都こない
祐里)あんたの曲がった根性にはお寺がちょうどいいの!
那月)ねぇ 未鶴ちゃん平気なの?
祐里)多分 風邪とかだと思うけど 微熱よりちょっと熱高そうだよね 本人普通にしてるけど・・・・
そして、京都駅に着き。駅弁を選んで新幹線乗り場に移動した。ちなみに祐里4つ・那月1つ・純弥2つ・春希1つ購入した。未鶴は飲み物のみの購入で終わった。 新幹線の席は窓際から春希・未鶴 通路を挟んで純弥・祐里・那月となっていた。春希は外の景色を見ながらお弁当を食べたりし時々お世話すれば済むのだが通路を挟んで反対側の純弥が厄介。ようもないのに未鶴を起こしたりして祐里に怒られるを繰り返していた。そして、東京駅に着きタクシーで自宅まで帰宅した。乗り合わせは京都の時と一緒。自宅に着くと未鶴はそのままリビングの巨大ソファーで横になった。祐里と那月は春希を連れ唯の家(ペットホテル)に預けられている、ウリ・ミカ・リンゴ・ナシを迎えに行った。純弥は帰宅してすぐ花穂のところへ会いに向かった。祐里は那月に車でウリ・ミカを預けリンゴとナシを連れ春希とお散歩をして帰ることにした。那月が家に着くと未鶴は眠っているようだったのでタオルケットをかけウリ・ミカを自由に動けるようにしまた車で祐里たちを拾いに公園に向かった。時々咳をしていた未鶴の事が気になりつつ那月は出かけた。 祐里たちは帰り道公園があるので公園をのんびり散歩し広場になっているとこに行きリードをとりリンゴとナシを遊ばせていた。公園の広場で那月と合流して帰ろうとか思っていたらリンゴが急に草むらへ走り出したそれを追いかけ春希も走り出す。
春希)リンゴ 待ってよ!
それに気づき祐里はナシのリードつなぎを後を追う
祐里)春ちゃん リンゴ?
春希とリンゴは草むらを見つめて固まっていた。そこにはマロ眉の小さな黒シバがいたのだ。
祐里)春ちゃん?
春希)ゆぅ姉ちゃん かわいい子がいるよ!
祐里)うん かわいいね!
春希)迷子かな?
祐里)首輪してないし迷子かもね ウチくる?
と黒シバに聞くとわかったのか祐里の足元によってきた
祐里)よし 飼う!
春希は目をキラキラさせて
春希)うん!
すごい喜び返事した。
春希)リンゴお手柄
とリンゴを撫でてあげた。
公園に着き那月と合流すると犬が1匹増えていたことに那月は驚きつつこのまま動物病院に戻るというので、家のカギを春希にわたしナシと一緒に先に戻ってもらうことにした。リンゴよりナシの方がおとなしい性格なのでリンゴよりナシだろよ祐里が判断した。そして、祐里は新しい仔犬を連れ病院へ。春希はのんびりナシとお散歩し帰宅した。帰宅後ちゃんとナシの足を洗い家に入るとその物音で未鶴が目を覚ました。未鶴の足元にはウリ・ミカが眠っていた。
未鶴)春希?
春希)あ、起こしちゃった・・・ ごめんなさい ただいま
未鶴)いや いいよ おかえり 祐里たちは?
春希)ゆぅ姉ちゃんマロ犬連れて病院
未鶴)は? マロ犬?
未鶴は起き上がりながら聞く
春希)うん 黒くて小さくてマロ犬
未鶴)誰だマロ犬って・・ 頭いてぇ ゲホ ゲホ。。。
徐々に咳の回数が増えてるなとちょっと思いつつ春希と留守番していると1時間しないくらいで祐里たちが帰宅した。
祐里)ただいまー はい 今日からうちの子になったマロ眉のマロンちゃん(♂)です よろしく
未鶴)は? ゲホ ゲホ
祐里)首輪なくて迷子してたからうちの子になったの
未鶴)はいはい。。。。。
ウリ・ミカとリンゴ・ナシ・マロンはみんなで臭いを嗅ぎまわり追いかけっこが始まる。新しい家族が増え平和の鳴海家なのだ。 その日の夜。ちゃんと帰宅したか祐里にパパから電話が入った。
パパ)もしもし祐里? 無事に帰ってきたかい?
祐里)うん! 大丈夫だよ とりあえず無事に帰ってきてるから
ちょっと話早々と電話を切った。