先日の 美人先輩、エピソードの続きです。

 

彼女が郷里へと去ってしまう 引っ越しの日。彼女を崇拝する 男子学生達は 防音装置の付いた グランド・ピアノのある部屋で 張り切って ターボ・ダッシュで働き、荷物を見送りました。

 

彼女が去り ガランとなった部屋で、一同は放心。立ち尽くした後。次に出た言葉は「追いかけよう。今なら まだ間に合うっ!」

 

で、偶然。そこに 高い車を乗り付け やってきたのは マサキ君っ!(仮名)関西の 有名大学・薬学部の学生何故か 休みが始まるとマッハな勢いで帰省し、 自宅より先に 我・アパートに 居ついて馴染むあまり つい勘違いする学生 続出っ!

 

何故か クラスメートと思い込み「レポート、締め切りは 何時だっけ?」と 平然と聴いてくる輩まで。どうやら 実家は相当 リッチマンだった模様。彼もまた エピソード満載なので また登場します。

 

 

(写真は彼女との 残り少ない日々。オーディオがあるので 彼女の部屋だったの…かも。両手を開いてコケそうになってるのが そう。1番、左が私。よく考えると、右上の 緑のスーツ君も、医学生だったようナ…)

 

そのまま JR駅まで「信号無視にも程がある」レベルでぶっ飛ばし ひとりなぞ 焦るあまり 舌が もつれてしまう程 興奮。マサキ君に「こいつら 気は確かか?」と連呼される中、猛スピードで 駅へと駆けつけました。でも既に彼女を乗せた列車は 出た直後。呆然。 びっくり

 

詳細は省略しますが、新学期が始まり やがて追いかけてきたのは、あまりにも 目立つ存在だった 彼女の、尾ひれがつきまくり 巨大化した あまりヨロシクない噂の嵐! 彼女を慕う 純情・青年達の心を砕くのに 充分過ぎる 試練でした。悲しい

 

あと諸々、スキップしまくります。飛び出すハート

 

やがて、医学生だった 同級生の友人と 縁あって結ばれた彼は 念願の医師に。最初の学生時代を送った 場所に 住んでいた模様ですが、声をかけられたのは 実は専業主婦の傍らで 才能ある 異国の子等の 音楽活動を支援する ある種のボランティア活動。

 

その才能が認められて 念願叶い コンサートが開かれるので 聴きに行く予定なので「少しでいい…会える?」との連絡が。

 

もちろん、桜木町の坂の上にある 有名な会場は知っていたので 駆けつけ、出口で待ってたのですが 個人的に驚いたのは

 

「ねぇ、ピアノの音色は 正直よねぇ。その日の 体調や機嫌が分かるの。あのね。大きな声では言えないけれど〝恋の経験〟の有無も 音色で解る。バレバレよ

 

「うふっ♡  あれは まだ 恋を知らないショパンの指摘に のけぞり!になりました。びっくり

 

(まるで、のだめに登場する、黒木君の『武士の音色」「ピンクのモーツァルト」みたいですね)

 

世の中には その抜群の耳が原因で、殺人事件さえ描かれるケースまであるのは、そういう事なのでしょうか?

 

 

(左は、先日までオンエアしてた「古畑任三郎」。右は「のだめカンタービレ」。どちらも 名作っ!)

 

ゆえに「…才能って 凄いなぁ。何でも お見通しなのね」と 感心する余り 素朴な質問を、次々。

 

「ケイさん(仮名・御主人)は 元気?  今でも、僻地医療・志望ですか?」とか「大変だったんですよ~。先輩に 恋焦がれていた頃の ケイさん。俗にいう〝お医者さんにも 直せない恋の病〟ラブ とは、こういう事だったんですね…」と 笑いながら 知ってるとものと思い込み ペラペラ。

 

「どれほど その思慕の念と慕情を 訴えまくってたか 知っています?  アラサー男子が、ほとんど 中学生かっ!ってレベルでしたもん」等々。  

 

「私の部屋の隅に 千羽鶴があったでしょ。あれ、ケイさんの作品です。大企業を辞めて 浪人が何年も続いた時 不安に押しつぶされないよう 心を無にする為、黙々と折ってたそうです。もう必要ないから あげる」と渡されました。

 

今度は 彼女が 大混乱する番でした。「それ、知らない 知らない。聴いて無い。全然、何もっ! 全て初耳」と絶叫! 

 

そしてポツリ。「実は 遠い親戚筋に当たるので、ずっと お見合い結婚だと思ってた。その為に ココに呼ばれたのかなぁ?」には タジッ! あんぐり  なまじ、距離が近すぎると その能力をしても 聴こえないものも あるのでしょうか?

 

相変わらず「(食事は)何でもOKよ」だったので ランドマークタワーの カレー屋さんに入ったら「私 辛いもの 食べられない」「アルコールも 苦手」と ごね始めた時は「相変わらずだな…」と笑い泣き でしたが、後で 察するに 夫婦関係の悩みを 密かに 抱えていたの…かもしれません。

 

楽器からの音色で 察してしまう 抜群っ! な聴力でも なまじ 距離が近すぎる聴こえない音 (言葉) もあるの…かも。願わくば、彼等の 永遠のミューズであって欲しい…と 願ってしまう自分は、甘チクリン (?) でしょうか。

 

続きは、また… 照れ