2015年卒の就活異変への見解 | 村山涼一のマーケティング備忘録

村山涼一のマーケティング備忘録

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就活環境の異変が伝えられている。


企業業績がよくなっているおかげで、採用に前向きな企業が増えてきている。これは歓迎なのだが、懸念されることがある。


それは採用に積極的な反面、職自体はそんなに劇的に増えないということである。


採用は経営戦略→組織戦略の下位にあるため、既存の戦略を大きく変えることはできない。ゆえに、緩やかな職の増加に対して、積極的な採用が行われることを意味する。


劇的な職の増加×積極的な採用ならば、買い手市場


となるが、


緩やかな増加×積極的な採用となると、両手市場ともいうべき、併存市場


となることが予想される。ここで起きそうなことを過去の事例から予測すると、


 学生の選別が顕著


買い手市場では、偏差値や資格、特別な経験といった「優良」とされる要件よりも適性が重視されるが、売り手市場ではその逆転が起きる。その手前の「両手」市場では、優良学生の取り合いが起きる反面、適性採用も残存する。その結果、学生は何が基準で選択されているのかますます分からなくなってしまうだろう。


 就活が長引く


JTなどは明言しているが、「4年生まで部活動や公務員試験に専念する人の中にはとがった人材がいるはず」と考え、4年の1月から採用を開始する。2016年卒の3月解禁という事情も相まって、時期を特定しない就活となる可能性が高い。これには学生は苦労するだろう。


 面接の難易度があがる


買い手市場では選別のために集団面接が使われるなど、採用経費の削減が目的となって、杜撰な採用がされていた。これが反転して、力を入れ出せば、時間をかけて、個人面接をしたり、手間のかかるGDを多用するようなことが起きるだろう。その結果、学生には難易度の高い面接能力が要求される。


これらの問題を払拭するには、情報戦を制すること、実践力の養成に尽きるように思う。しばらくは混乱した状況で進むだろう。油断することなく、細心の注意を払って、就活して欲しい。