今回の記事は、サイババの団体ssoj(サティヤサイオーガニゼーション・ジャパン)に一切かかわるつもりのなかった私がその団体と関わり、役員として活動することになった経緯についてです。
前回の記事に書いた「2000年9月25日~29日にサイババのアシュラムで開催された国際教育会議」に参加し、SSOJの主要メンバーの方々と共に働き、前回のアシュラム訪問を遥かにしのぐサイババによる多くの体験をして帰国した私でしたが、それでも、その時の私には、そのままSSOJのメンバーとして活動する気は全くありませんでした。自分にできることは、ただ一人部屋にこもって続ける瞑想とヴェーダーンタの学習以外にないと思っていたからです。
それがサイババの教えに反する生き方だということは十分わかっていましたが、そもそも、私は自分がサイババの帰依者と名乗る資格があるとはその時点でも全く思っていなかったし、そのような生き方が出来ると思たことはなかったので、とにかく一人でひっそりと、自分にできることだけを模索しながら生きていこうと思っていただけでした。
したがって、日本にあるサティヤ・サイセンターに足を踏み入れるつもりはありませんでした。
しかしそう考えていた一か月後に、私は東京の中目黒にあるサティヤ・サイセンターにいました。
私をサティヤ・サイ東京センターに向かわせたのはサイババです。サイババは、インドから帰国した私に、想像もしていなかった特別な恩寵を用意していました。その恩寵とは「もう二度と社会復帰はできないのではないか」と覚悟させる、私がそれまで経験したことのない苦痛を伴った人生最大の病気です。病名はわかりません。診断を受けていないからです。
ただ自分がなぜそのような病気を発症しているかははっきりとわかっていました。過去世(ひとつ前の過去ではなく、それ以前の多くの過去で犯していた罪や過ち)のカルマがもたらしたものです。しかしそれが、サイババの恩寵であることもわかっていました。なぜなら、肉体的には大きな苦痛にさらされ、もう二度と普通の生活には戻れないのではないのだろうかと覚悟せざるを得ないほど健康を害していましたが、それはそれで「どうでもいいこと」のような気がしていたからです。つまり幸せだったのです。
しかし、一か月ほどして、少し病状が改善してくると、ある望みが生まれました。それは「一度サイセンターに行って、アカンダバジャン(世界中のサイババの帰依者がそれぞれの最寄りのサイセンターに集い、24時間神にささげる賛歌を歌い続けるという催し)に参加してみたい」という事でした。
アカンダバジャンは毎年11月の第二土曜日の午後6時から翌日の日曜午後6時まで開催される行事でした。もしその日の体調がよく、中目黒のサイセンターまで行って帰ってこれそうだったら行ってみようと思いました。ちなみにそのころ住んでいたアパートの最寄りの駅は東武東上線志木駅でした。
当日かなり体調がよかったので東京サイセンターに行ったのですが、時間を間違えて、一時間以上早く着いてしまったため、会場のドアのカギは空いていたものの、中に入っても誰もいませんでした。
初めて足を踏み入れた場所だったので、どうしていいかわからず、ちょっと迷ったのですが、地下二階に続く中階段があって、地下二階ににロッカーがあるようだったのでそこに向かい、ロッカーの場所がわからなかったのでもう一度入口の方に階段をあ上がっていたら、誰かが奥の部屋から飛び出して、階段を慌てて追いかけてくるような足音がしました。
驚いて立ち止まり、足音の方を振り返ると、言葉を交わしたことはありませんでしたが、国際会議のあったアシュラム見かけたことのある年配の女性の方が、私の顔を見て「あっ!」と驚いた表情をした後「あなたのことをずっと捜していたのよ。やっと見つけた」と声をかけられました。
そして「先月のサイラムニューズに体験談を書いていたのは、あなただよね」と言われました。
しかし、私にはサイラムニューズに体験談を書いた覚えがなかったので「いや、私かいていませんけど」と言うと、「え、違うの。私にはあなた以外にないと思っていたんだけど」と怪訝な顔ををされました。
その時私は「そういえば、サイラムニューズに体験談を書いた覚えはないけど、匿名で体験談をサイラムニューズの編集部に送っていて、それが体験談として掲載されていた」と気づきました。そう言うと、その方は「そうだよね、やっぱりあなただよね」と安心した顔になり「実は来年ホワイトフィールドのアシュラムで開催されるブッダ・プールニマの現地飾りつけを日本が担当することになったのだけど、ぜひあなたに手伝ってほしいと思ってあなたを捜していたのよ」と言われました。だけど誰もあなたの連絡先を知らなかった」と。
この方は教育担当の役員でしたが、私はどこのサイセンターにもメンバー登録していなかったので、探し出せなかったという事のようでした。サイセンターは宗教法人ではなく、その本質はサイババが公認している全世界に支部を持つボランティア団体で、「来る者は拒まず、去る者は追わず」が徹底していて、会員同士のプライベートな交流も希薄で、会費も何もない団体なので、そういうことが普通にあるのです。
「アシュラムでのあなたを見ていて、あなたがどんな組織にも関わりたくない人だというのはわかっているので、日本でサイババの活動に参加したくないのだったら、とにかくインドでの飾りつけだけでもいいので、手伝ってほしいの」と頼まれました。
そう言われたとき、なぜか自分が病気だという事を全く忘れていて、「インドだけでいいのなら、手伝います」と返事していました。
それから日本で様々な準備をした後、翌年の三月にインドに渡ったのですが、この方に頼まれていたアシュラムの飾りつけは結局何もできませんでした。
なぜかと言うと、ホワイトフィールドのアシュラムで突然、私がサイババに捧げる劇の一場面、サイババが降臨したときその場に立ち会ってサイババを祝福するブラフマー神の役に抜擢され、その準備と練習に専念しなければならなくなったからです。
私がやるはずだった会場高所の飾りつけは、その時のツアーに参加していた別の人がすべてやってくれました。
ホワイトフィールドから帰国したときの私は、それ以上SSOJに関わるつもりも、サイババのアシュラムを訪問するつもりもありませんでした。
しかし、その直後に私はSSOJの役員になり、アシュラムにも本格的に出入りするようになっています。
なぜそんなことになったかというと、疲れ果ててインドから帰国したその日の深夜、突然一度も話をしたことのなかった東京センターの会長から電話が掛かってきて「奉仕部の役員になって欲しいと」と言われたからです。もちろん私は断りました。しかし会長に粘られたため、じかに会って断ろうと思い、その旨を告げて電話を切り、後日東京センターに行ったのです。すると、そこでは私がすでに役員になることを承諾したことになっていて、私の補佐をする人まで決まっていました。
しかしそのとき、私を役員に選んだ会長も、その他のすべての人も、私がどんな人生を歩んできた人間なのかを含む、その他の個人情報の何一つを知らなかったのです。これがサイババのやり方なのです。
サイババの御言葉
「神の降臨は、聖者や賢者が熱心に祈っていたものです。
霊的求道者(サドゥー)たちが祈り、私は来ました。
私の主な仕事は、ヴェーダー(太古の聖賢、聖者たちが神から啓示を受けて世に残した聖典)の教えを育み、帰依者を育てることです。
あなたの美徳、自制心、無執着、信仰、確固たる意志・・・これらは、人々が私の栄光を量るための印です。
あなたは、エゴのかけらもなく完全に私に委ねた時、初めて私の帰依者であると言うことができます。
あなたはアヴァター(神の化身)が与える経験を通して、至福を味わうことができます。
アヴァターは人間がその存在を身近に感じることができるように、人間のようにして振舞いますが、時として超人的な一領域にまで駆け上がることがあります。
それは、人間がその領域にまで達したいと啓発され、その努力によってその領域に達することができるようにするためです。
あなたに内在する神があなたを動かしていることを悟らせることが神の務めであり、そのために、神は人の姿を取ってやってきたのです。
皆さんのこの世的な知性では、神へと至る方法を突き止めることはできません。
神は、単なる頭脳が生み出す賢さだけでは認識することは不可能なのです。
皆さんは、神から恩恵を得ることはできるかもしれませんが、神を説明することはできません。
皆さんの神に対する説明は単なる推測、あるいはもったいぶった表現によって自分の無知をごまかそうとする試みにすぎません。
私から崇高な教えを学んだ証として、日々の生活の中に学んだ何かを取り入れなさい。
あなたが大きな愛を持っていることを示しなさい。
もっと優しく、自制心をもって話しなさい。
勝っても負けても、心穏やかにその結果を受け入れなさい。
私は、皆さん一人一人の過去も未来も知っています。
私は過去、すなわち起こっている物事の背景を知っているために(皆さんとは)反応が異なります。
苦しみは、前世においてあなた方が故意に犯した過ちの結果です。
私が苦しみをそのままにしておくのはそのためであり、苦しみは(神への信仰を育み、神の恩寵を得ることによって)わずかな償いによって相殺されます。
私は喜びも悲しみも引き起こしません。
あなたを縛っているその二つの鎖を作り出したのはあなたです。
私は至福の化身です。
来て、私から至福を受け取り、その至福に浸り、平安に満たされなさい。
あなた方の多くは、ある種の健康上の問題や精神的な悩みを抱えて私のところへやってきます。
それは、あなたをここへ引き寄せるための餌にすぎません。
その主な目的は、あなたが神の恩寵を得て、神への信仰を強めることです。
しかしながら、私はあなたを私の許に呼び寄せ、あなたが神の方へ向くことができるよう、この世的な恩恵を与えることさえします。
(中略)
ハートの中で、私を身近に感じる努力をしなさい。
そうすれば報われるでしょう。
これは非常に大きなチャンスなのです。
あなたは解脱できるのだということを確信しなさい。
あなたは救われたのだということを知りなさい。
(中略)
このダルマ(正義)の化身、神の体が意味もなく降臨することはないのだということを、私は皆さんに保証します。
この化身は、人類に降りかかっている危機の回避に成功するのです」
(1968年11月23日プラシャンティニラヤムにおけるご降誕祭での御講話より)
今回の記事は以上です。
みんな幸せになりますように。
サイラム
追記
これからしばらくは書店流通型の自費出版を考えている本(「特殊相対性理論・一般相対性理論・量子力学・原子核物理学・ビッグバン理論・フュージョンエネルギー…への招待」をサブタイトルとする本)の原稿執筆を優先したいので、サイババについての記事は結構な手抜きになる可能性があります。<(_ _)>