先日

とある稽古日




いずれ買おうと思っていた自転車を、ついに購入した

銀色のおしゃれでクールな奴だ

私は黒が好きなので、実は黒がほしかったのだが、黒がなかったので銀色にした

シルバーだ

まああくまで二位だが、それでもかなり気に入っている

何故わざわざ自分で二位等といってしまったのかよくわからないが、とにかく気に入ってるのは確かだ




その日も芝居の稽古に行く為に、家から自転車をこぎだした

前日の夜とはうってかわっていい天気で、絶好の自転車日和だった




自転車をしばらくこぐと、中野坂上の信号にさしかかった

私はそこで信号待ちをしていると、そこに近所の幼稚園児達が、先生とともに現れた

私は幼稚園児に囲まれながら信号を待つ事になった




すると




そろそろ青になるなと思っていた次の瞬間・・・












『ボカーーーーーーーン!!!!!!!!』












なんと

自転車が爆発したのだ




いや、厳密に言うとタイヤが爆発したのだが、ここは別に厳密に言うべき場所ではないので『自転車が爆発した』と掲載させていただく




・・・・・・・




もっと厳密にいうと爆発したわけではないのだが、ここは厳密にいう必要がないので『爆発した』と書かせていただく事にしよう





まあ爆発したわけではないが

もの凄い音がして破裂した




何を踏んだわけでもなく

ただ止まってただけなので、おそらくチューブ内の空気がこの天気の良さで膨張し、破裂したのだと思う









『最悪や・・・』

と思わず一言発するくらいショックだった

俺何か悪い事しましたか?と天に尋ねていたら、私の事を囲んでいた幼稚園児達がいっせいに私の方をむいて泣き出した









指さしてるやつさえいる







新品の自転車が爆発したのだ

泣きたいのはこっちなのに爆発音にびっくりした園児達に指差して泣かれた







チューブが破裂して『ガッポガッポ』なっている自転車を自転車を泣いている園児達をかきわけて信号を渡りながら、私は再度神様に問いかけた







僕も泣いていいですか?