自分に本気で向かい合ってくる日光。自分を本気で負かせようとしている暑さ。そのすべてを凪ぎ払いわたくしはこの埼玉県という地におりました。
初めての実習ということで緊張しながらも密かにワクワクしている自分がいました。というのも自分は農業にとても興味があり、ずっとやりたいとも思っていたからです。さらに普段あまり接していない農家の方々と話したり、畑の中で作業することでなにか得るものがあるのかなとも思っていたからです。
まず驚いたのはトマトでした。正直に言います自分はトマトが嫌いです。野菜の中で一番苦手といってもいいでしょう。農家さんの家にいき、冷蔵庫からトマトが出され、「食ってみろ」と言われました。
世界が変わった...
今まで食べてきたのはなんだったのか？今食べているのはなんだ？様々な思考が飛び交いひとつの結論が出ました。
トマトは上手い。
聞いたところ水をあまりあげずにいじめぬいて育てていたらしいそう。
感動しました。
そのままトマトにラベルを貼り、箱詰めし、後はひたすら雑草採りしました。かなり時間がかかり今現在23:40この文を書いています。確かになにも知らない一般人からみたら作業内容は一見少々物足りないと思うかもしれません。しかし今日の時間、経験は確かに価値が高くあると思います。この暑いなかでやった作業は東京のような蒸し暑いだるくなるようなものではなく、時々吹いてくる自分の体を癒してくれる一時の風のような、一瞬ですが確かに価値があるものでした。
K.E