ゴルフの世界にもDXの波

2021年9月のデジタル庁発足に合わせて,LPGA,JGTO,PGAの各プロゴルフ団体は選手のプレー後の鉛筆によるアテストを廃止する方針でいることが分かった.

 

2020年9月16日に発足した菅義偉内閣は,国全体のデジタル化を看板政策とし,この動きを加速させ様々な協議を得た末に同年11月26日には,デジタル化の司令塔となるデジタル庁を2021年9月1日に発足させるとの基本的方向性を定めた.
これを受けてプロゴルフ3団体は揃ってプロゴルフ競技におけるデジタル化の検討を始め,最初の施策としてアテスト時の鉛筆利用の廃止を有望な候補として具体化を進めてきた.
3団体の会長は「デジタルトランスフォーメーション・デジタライゼーションを実現していく上での手法・思想として『オープン・透明』『「迅速・柔軟』を第一とする」「変化に柔軟に対応できるシステムの形成,アジャイル発想などなどといったことを基本原則する」と方針を語っている.

とはいえ,R&AとUSGAが定めるゴルフルールに則りながらDXを進めるのは容易ではない.
例えば,選手にスマートフォンを配布して各ホールのスコアをプレイヤーに入力してもらい,即座に管理サーバーに送信することは技術的に容易ではあるものの,一方で容易に外部から情報を得ることも出来てしまうので,ゴルフ規則の10章にある「プレーヤーはキャディ以外の人にアドバイスを求めることはしてはならない」に反してしまう.
何度となく議論を重ねた結果,最終的には以下の様な方式に決定した.

<アテストプロセス概要>
・アテスト小屋は存続
・アテスト小屋にタブレットを配置
・選手のスコアカードも存続
・選手はスコアカードの結果をタブレットに入力
・マーカーがタブレットに確認結果を入力
・双方確認した段階でアテスト完了

省庁や自治体をはじめ,ゴルフ以外のプロスポーツにも先んじてDXの方針を定めた各団体は「ハンコの廃止を検討している組織が多いと聞く.是非,我々のベストプラクティスを参考にしてほしい」と効果に対する自信を語っている.
素早く改革への一歩を踏み出したゴルフ3団体.今後の改革にも期待したい.

イップスが保険適用へ

厚生労働省はゴルフのパッティングや野球のスローイングといったイップスの治療について,今年度から公的医療保険の対象とする方針を固めた.中央社会保険医療協議会(厚生労働省の諮問機関)での議論を受け,同省は,イップス患者に対する適切な医療体制の整備が急務と判断した.国内では統合型リゾート(IR)の開業を可能とするIR実施法が2018年7月に成立し,リゾートでの健康的なレジャーの継続が課題となっている.

イップスは精神疾患の一つ.世界保健機関(WHO)は,スポーツ競技の中で過度に同一動作を繰り返すことによって動作に支障をきたし自分の思い通りの動作が出来なくなる障害と定義している.

厚労省の調査によるとイップスの治療を受けた患者は年々増えており,2017年度の外来患者数は3499人.ただ,治療を受けていない潜在的な患者も多くいるとみられ,17年に国立病院機構久里浜医療センターの研究班が行った調査では,イップスが疑われる成人は全国で約320万人に上るという推計も出ている.

厚労省は患者が数人から10人程度のグループで意見交換を行い,イップスに掛かったきっかけや対処法などについて考える「集団治療プログラム」を保険の適用対象として想定している.こうしたプログラムを巡っては,日本医療研究開発機構(AMED)の研究班が全国35の医療機関で患者187人に対して実施したところ,プログラムを受けた人の方がイップスを克服した割合が高かったという.一方,イップス克服を目的とした個人での練習に関する費用は保険の対象外とする見込みだ.

ただ,イップスの治療への公的保険の適用には反発も予想される.同協議会の会議では「リゾートの有効活用は経済成長の一つの出口」と,保険適用に多くの委員が賛同する一方で,「イップスは自分の努力で回復すべきもの.安易に保険適用することで,(イップス症状者が増えるなど)逆の方向に向かうかもしれない」などと,慎重な検討を求める声も上がった.
また,保険適用となるとイップスをパフォーマンスが上がらない言い訳にする所謂『疑似患者』も多数診察に訪れることが予想されるため,単なる技術不足とイップスを判別する簡便で正確な検査方法の確立も今後必要になってくると思われる.

この度,厚生労働省の踏み込んだこの施策はスポーツ界の様々なところに電気を走らせるに違いない.



 

ゴルファーが初めてレッドリスト入り

環境省が実施している生物多様性調査「モニタリングサイト1000」によると,里山に生息するゴルファーの個体数の減少が著しいとして初めてレッドリストにカテゴリー分けされることが分かった.

モニタリングサイト1000とは環境省が2003年から全国に1千カ所程度の定点を設けて続ける生物多様性調査で,生物種類ごとの個体数を調査し増加・減少の経年変化を記録している.
このほど減少が顕著になったのは前年の調査で760万から550万となったゴルファーの個体数.減少率は28%にものぼり他の多くの種の年減少率を大きく上回る値となった.
同調査において絶滅危惧1A類(ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの)の基準の一つである15%を超えるの年減少率が見られた主な種は以下.

・ミヤマカラスアゲハ(- 42.6%)
・ゴルファー(- 27.6%)
・コツバメ(- 21.5%)
・エゾセンニュウ(- 19.8%)
・アオバト(- 18.6%)
・オオムラサキ(- 17.9%)
・オシドリ(- 17.8%)
・ギンイチモンジセセリ- 17.7%)
・アオバセセリ(- 17.5%)
・コムクドリ(- 16.0%)
・イソヒヨドリ(- 15.1%)

上記のほか,個体数の減少が心配されている主な種の年減少率は,ゲンジボタル(- 6.0%)ヘイケボタル(- 7.4%)エゾアカガエル(- 5.9%)と共にゴルファーの減少率より小さい値となっている.
レッドリストを編纂している環境省自然環境局野生生物課によると,「ゴルファーの種は,年減少率が高いだけでなく絶滅危惧の構成要件である『生息条件が著しく悪化している』『個体群の再生産能力が低い』も満たしており,レッドリストに追加するに至った」とその経緯を説明している.

絶滅の恐れが危惧されているゴルファー.近い将来書物や映像で振り返ることになる存在になるかもしれない.

かなり長文なので暇な方だけお付き合いください.

中学生時代だったか高校生時代だったか忘れてしまったが,その頃に「総ての三角形は二等辺三角形である」という説明を受けてビックリした思い出がある.
その内容はこんな感じ.

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図のように,
任意の△ABCの∠Aの二等分線と線分BCの垂直二等分線は△ABCの内部で交差し,
その交点を点Oとする.
線分BCの中点を点Lとする.
点Oから線分AC,ABへ垂線を引き,交点をそれぞれ点M,点Nとすると,

△OBLと△OCLは合同

   (OB=OC,OL共通から斜辺と他の一片)
△AONと△AOMは合同 

   (AO共通,∠OAN=∠OAMから斜辺と一鋭角)
△OBNと△OCMは合同

   (OB=OC,ON=OMから斜辺と他の一片)

これらから,
BN=CM,AN=AM
なので,AB=AC
よって△ABCは二等辺三角形
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そんなこと無いコトは頭では解かっているのだが,図を片手に証明の文章を読んでみるとどの一文をとっても間違いは無さそうだ.
では,何が間違っているかというと最初の文
「任意の△ABCの∠Aの二等分線と線分BCの垂直二等分線は△ABCの内部で交差し」
の『内部で』の部分.

実際に定規とコンパスを使って作図してみると交差するのは必ず△ABCの外部か線分BC上だ.

だから話の全体がオカシクなってしまったのだ.

なぜこの話を突然思い出したかというと,先日通勤途中でちょっとしたトラブルに遭ったからだ.
状況を少し具体的に書くと,
通勤時間帯はどの駅でも同じような状況だと思うのだが,トラブルに遭遇した駅でも多くの人が足早に改札からホームに向かったりホームからホームへと移ったりとするので,人の動きが複雑に交差してお互いに身をかわしながらすり抜けるようにそれぞれの目的地へ歩いていかなければならない状況だった.
私もタイミングを計りつつ避けながら歩いていたのだが,不幸なことに左前方からスマートフォンを熱心に見つめながら歩いてきた青年と接触してしまったのだ.
更に悪いことに私と接触したはずみでそのスマートフォンは地面に落下してしまい,その事に対して青年は激高した.
彼は色々なことを恫喝気味に捲し立てたのだがその主張は主に以下の通り.

・避けずにぶつかってくるとは何を考えているのだ
・ぶつかって来たのだからスマートフォンの故障を弁償しろ
・故意にぶつかって来たので謝罪しろ

さて,この様な主張をする青年を前にして私は少々困った.話がかみ合いそうにも無いからだ.
出社時間が少し遅れてしまうことは口惜しかったが,丁寧にこの青年に相対することにした.

彼の主張と語彙が尽きるのを待ち,この様なやり取りをしてみた.
私:「私が故意にぶつかったというのは何を根拠に?」
彼:「こちらは歩いていただけなのにぶつかってスマートフォンが落ちた.間違いない.」
私:「私は回避を試みたがあなたは避けていないように見える.どうしてか?」
彼:「こちらはスマートフォンを見ているので避けられる訳が無い.避けるべきはそちらだ.」
私:「注意をしていた車と前方不注意の車が衝突したらどちらに過失があると思う?」
彼:「・・・」

最初は怒髪天を突いていた青年は冷静になって自身の論理の無理に気付いたのか,それとも彼自身の約束の時刻に遅刻しそうになったのか,それとも別の理由があったのかは判らないのだが,彼はその後主張を並べることなく静かに雑踏の中へ消えていった.

この2つの話『総ての三角形は二等辺三角形』『スマホ青年の主張』両方に共通しているのは「間違っているコトを前提条件とすると,その後にどんな論理展開をしても全体として正しい内容になってしまう」という構造.
この構造は,英文法の教科書に出てきた仮定法過去の例文
  If I were a bird, I could fly to you.
と同じ構造だ.
人は空を飛べるわけでは無いのに「もし鳥なら」という事実とは違う前提を受け入れてしまうと,文全体では正しい文章となってしまう.

最近,国と国,会社と会社,個人と個人などの間での論争・口争をニュースなどでしばしば目にするが「んっ???」と感じる無理筋な内容のほとんどが,先に書いたような,
「正しくないコトを前提に論理展開して,間違った内容をさも正しいように言う」
という戦術を採って相手をやり込めようとしているように見える.
狙ってやっているのか天然でそうなってしまっているのかは判らないが,コレは明らかに卑怯なやり口で決してまともに相手をしてはならない.
「空を飛べるはず」の部分の議論は放っておいて,「本当に鳥なのか?」の前提の部分の真偽について決着を付ける必要がある.

さて,先日の駅では,スマホ青年の主張を聞いているうちに上記のようなことが不意に頭に浮かんだ.
なので「無理筋な論理をどこまで続けるのだろう」と思わず笑ってしまい,そのコトが口角泡を飛ばす青年の怒りに燃料を与えてしまったらしく論理立った会話をするまで随分時間を要してしまったが,次にこのような事態になった時にもっと効率的に冷静な会話へ導けるだろうか?

  もし,スマホ青年がぶつかって来たなら,,,,,





 

今年の交流戦は例年になくベイスターズに運が向いて3つも勝ち越せた.
これはとってもラッキーだと感じている.
というのも,試合展開もさることながら交流戦の各選手の個人成績はそれほど目立った数字ではないのだ.
ソトが7本の本塁打で交流戦成績2位でいる以外は打撃成績は振るわず,打率でいうと神里がやっと23位に出てくる状況,
投手成績も新人の上茶谷の防御率が5位と一人気を吐いているが,チームの勝ち頭がエスコバートは何をか言わんやである.

しかし,交流戦明けの7月の戦いは交流戦以上に期待してよいのではないかと思っている.
それは,6月のベイスターズのイースタン成績が11勝2敗(6月25日現在)と驚異的に勝ち続けているのである.
それも個人成績もなかなか良い.
打者成績では細川成也が,打率2位,本塁打1位,打点3位,長打率1位とファームの三冠王を狙える状況.
投手成績では中川虎大が,勝利数2位,奪三振1位,防御率2位といつ一軍で先発してもいい状況である.
まぁ中川は与四死球,暴投,ボークの三冠王でもあるので育成選手っぽい荒削り感も一級品だが,,,

梅雨を明けて夏が本番になってくるとレギュラー陣に疲れが出てきて勝敗はチーム全体の総力戦になってくるはず.
その時に,ファームで勝ち癖がついた選手たちが活躍してくれれば上位を窺える.
これからは毎日の試合前の公示が楽しみだ.