やや小ぶりのそば殻枕に変えて眠った。
夢は旅の舞台。宿のおかみさんたちと話すシーン。次のシーンは叔母のみどり会の楽屋。なんの準備もできていない私に、叔母は始まる15分前には舞台袖に来るよう告げる。旅館へ戻ると同宿の男性ばかりの旅一座と一緒になる。その座長はじめ、主だった人々にそつなく挨拶をしながら支度を進めていると、周りから先生々々と立てられる。が、衣裳などの寸法合わず、しかも女夫狐の振り付けがまだできていないことに気づく中、時間を尋ねれば既に5分前。あせり……
目が覚める……
……懐かしかった。旅の舞台。そして、みどり会の面々。中にすみのさんもいた。小川を渡って舞台から宿へ2往復した田舎の風景。一向に支度の進まぬ焦りの氣持ち……ひとつき以上続いた里野の旅芝居のような公演がすんだことや、今日は久良岐で武田節の振り付けがあること等々があったのだろう(笑)
それでも目覚めての氣分は嬉しかった。新しい枕をポンポンと軽く叩きながら「ありがとう」と言った。
