近隣にある別世界への入り口 | ぶたすずめはどこへゆく 

近隣にある別世界への入り口

今日の一面から。

私の家から車で15分ほど行ったところで、

どうやら麻薬がらみのいざこざがあったようです。

17歳の男の子が友達と、知り合いのドラッグディーラー(・・・と思いますが)の

持っているマリファナを盗もうとのこのこ行って・・・

見事返り討ちにあって、この少年は刺された傷が致命傷で亡くなりました。



私の住んでいる町は、犯罪が起こるようには思えないほど、のどかできれいな所です。

アメリカには、このように昼間見ると日本の都会よりもよっぽど安全に思える町は意外にぽこぽこあるのですが・・・

1つ通りをはさんで奥に行くと、まるで別世界が隣接しているのかと錯覚するくらい、雰囲気が変わります。

夜になると、暗い分「危ないなぁ」と思うので違和感はないのですが、

昼間の、薄暗い寂れた空間は、妙に人気のないLAほどではありませんが、

それなりに冷たい空気をひしひしと感じます。



数ヶ月前に、飛行機で隣の席に座っていた人がこっちで留学していた経験があり、彼女は今回友達を連れての旅行ということで、三人で話が盛り上がったのですが・・・

その友達が席をはずしているときに、


「こっちがどれくらい危険が言ってくれてありがとな。うちがいくら言っても「心配性やから」って思われてしまうから。第三者が言うほうが、あの子も信じるやろうし。」



と言われました。




その友達が海外旅行が初めてという事で、彼女と二人で「あーだこーだ」と言っていたのですが、

やはり口をすっぱくして言ったのが、




「こっちは犯罪に巻き込まれないようにすることが最善の策で、

 もうそういうのにあったら終ったようなものだから。

日本みたいに「犯罪にあったときの対処法」なんて通用するレベルじゃないし。」



と、言いました。





私の住む、全米でトップ3に入るほど景観が美しく、きれいな町のダウンタウンででさえ、

夜にLAのストリートギャングが銃を乱射して、大学生が流れ弾に当たって死ぬという事件があったのです。



つい数日前に、のんきにぶらぶら歩いていた通りが修羅場と化した事実には、さすがにひやっとしました。




いつも、のどかで美しい表情をしている街が、急に手のひらを返したようにきな臭い雰囲気に包まれる。

このギャップは、長い間住んでいますが、未だに慣れません。



海外に旅行に行く方は、がちがちになってホテルに閉じこもるのは微妙ですが・・・

こういうことを踏まえて、どこが安全で危険な場所かよく調べた上で計画を立て、

楽しい時間を過ごしてほしいなと思います。



留学生は、慣れたからと油断したころにトラブルを引き起こす人が多いので、

一人でうろうろしたり、不特定多数の人間が集まる場所に頻繁に出入りしないように、

常に自分の安全をある程度保障してくれる誰かと、行動することをお勧めします。




不思議なことに、私は危ない目にあったことはないんですよ。

運がいいのか、人見知りが激しいおかげで、信頼できる人としか行動を共にしなかったおかげか・・・


うーん・・・守られていたのかなぁ・・・