月刊PLAYBOY 1989-11 矢沢永吉 vol.20 最終回 | 矢沢永吉激論ブログ

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月刊PLAYBOY 1989-11 矢沢永吉 vol.20


矢沢 昔のマネージャーを切ってから7年になるけど、3年ぐらい前からぼくの周りはハートの軌道に乗りはじめた。昔はサクセスの軌道はあったかもしれないけど、ぼくの周りにハートの軌道はなかった。だから、ぼくは底なしの沼に苦しんだわけじゃない。


いまは、スタッフのなかに芸能界の匂いのする人間もいなくなっている。寂しい電波のかわりにハッピーな電波が飛び交っているよ。うれしいよね。ハートの軌道に乗ってから、とみに矢沢が幸せを感じているんだ。


PB クサイ芸能界の中で、自分にこだわりつづけた結果、ポーンと抜けたんだね。


矢沢 自分もクサイ世界にいます。いますけど矢沢永吉なんだというプライドはそのうえに持っています。そのうえで、クサイものを売ってなんぼだってことをやってますからね。ここが一番重要なところです。


PB 最後に聞きますけど、サクセスとハッピー、どっちが大切だと思いますか。


矢沢 どっちが大切か? それはもう絶対にハッピーですよ。ぼくね、絶対勝とうと思ってるの。ぼくは死ぬときは笑いながら死んでやろうと思う。これはぼくの死ぬまでのテーマだということを誓っているのね。


だから、幸せにこだわるんですよ。幸せってどういうことか言ってやろうというわけ。腹の底から笑えてさ、結構いい気分で酒飲めて、笑えるかおまえ、ってわけ。これを自問自答したことがあるかって。


だから、マジでなきゃダメですよ。冗談やってもいいけど、自分のフンドシで冗談してもらいたいと思うね。人のフンドシで冗談やってる人って、これからつぶれていくんじゃない。


 やっとここまできたんです。


 「矢沢さん、これからの抱負は?」とインタビューで言われたら、ぼくは言うのね。「抱負なんかないです。いま最高だから。この最高をいかにえんえん、ぼくが命ある限り、ステージにおいても、またいい酒にしてもキープするかっていうことが一番のぼくの自己主張だと思っているんですよ」って。


 ぼくはここまでいま来てますよ。来ていると言いきれるもん。


 ぼくは正直言って、広島から出てくるときには絶対モノが欲しかった。長屋の酸素は嫌いだ。寂しくてもいい、オレは大邸宅の孤独になりたいと思った。いま、オレは長屋のハッピーが欲しいよ。


 ぼくははっきり申し上げます。ぽくもどうにか食えるようになって、それも親からもらった金じゃない、自分でつかんだ男がこういうところで泥沼にはまってこういうことを言い出すんだから、これは本当の話ですよ。」


 いま、ここまでやってきたことを本にしているんだよ。『成りあがり2』ということになるでしょうけど、テーマはね、Are You Happy?。


PB いい言葉ですね。矢沢さんのバラードがもっと素敵に感じられてきましたよ。絶対、ハッピー、つかんでください。


矢沢 大丈夫、ぼくはサクセスとハッピー両方とるから。これからのぼくの闘いは、サクセスは知っているんだから、絶対に幸せになってみせるよってことだね。絶対にハッピーをとってやるよ。   



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