日経新聞 YAZAWA 60 11/28 vol.3 | 矢沢永吉激論ブログ

矢沢永吉激論ブログ

全国矢沢永吉激論学會集団。


 我慢しない性分は今に始まったことではない。駆け出しの時分から芸能界の「ハッタリとデタラメ」には断固もの申した。

「著作権とか肖像権とか最初に言ったのYAZAWAじゃないですか。歌ったりメロデメロディー書くのと同じだけエネルギー使って、自分の権利関係をちゃんとしないとダメだよね。どっから学んだと言ったらビートルズの本ですよ。なるほどいいなと」


業界の利益代表氏は言った。金、金、金ってあいつはロックシンガーの風上にも置けない。そこに矢沢はかみついた。俺たち働くウシか?ウシを働かせておまえたちだけ太るのか。


 ライブ制作、自主興行、外国人招聘(へい)ライセンス取得、キャラクターグッズ管理。彼が先駆けとなって獲得した権利は時を経て音楽界の常識となった。


 3つの大手レコード会社を渡り歩いてきた履歴を考え合わせれば、その集大成的な意味合いを持つのであろう。昨年、「ガルル・レコード」を設立した。


 「こんな時代、誰が想像しました?インターネットの時代ですよ。リスナーが自宅でダウンロードできる。盤(CD)が売れない時代ですよ。流通を持って、俺たちはメーカーでございますって時代は崩壌しつつあるんです。三十何年も(大手との契約で)やってきたんだから自分でレーベル立ち上げるってことをやってもバチ当たらないでしょ」


 今夏、オリジナルアルバム第1号「ROCK'N'ROLL」を発売した。売り上げ13万枚。大手との最後の仕事となった前作の2倍という数字を出した。