「教えてやろうか」って言った段階で、その人はもう熱くないんです | 矢沢永吉激論ブログ

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「イチロー×矢沢永吉 英雄の哲学」からの抜粋の続きです。


若い人に向かって上から目線で「教えてやろうか」って平気で言えるおじさんは絶対に熱くない。現場にはいない。メモリーになっちゃってる。


いま若い人もね、歳を取って40くらいになってそういうクソ野郎のおじさんにはなっちゃダメだよと。若い人に向かって説教するオヤジになったら人生終わり。


現場がいい、現役でいたいと矢沢永吉とイチローさんが言ってます。

イチロー×矢沢永吉 英雄の哲学

もっと欲しい、もっとハッピーになりたい-矢沢永吉 25


矢沢 僕、まだ現役なんですよ、おかげさまでね。現役やってると、「さて、今年はどうしてやろうかな」って思うんですよ。イチローさんも、毎年そう思いませんか。


イチロー 思います。


矢沢 「去年はああしたしな、だから今年はこうしてやろう」って。今年はどうしなくちゃいけないんだろうっていうことに対して、僕、ずっと変わってないんですよ。10年前も、20年前も、ちっとも変わってない。それって、すごく幸せなことなんです。ほんとすごく幸せなことなんです。だから、いまも現役でいる、いまも昔と変わってない。だから毎年やるべきことがあるという人間は、そんな上だの下だの、右だの左だのってことなんかありゃしないんだよね。


イチロー わかります。

矢沢 だから、イチローさんが感じられた、「この人、限界なんだろうな」って。これ、その通りなんですよ。人に対して、「教えてやろうか」って言った段階で、その人はもう熱くないんです。もう、絶対に熱くないですよ。そういうこと言ってる人は、実はもう現場にはいない人なのかもわかんないね。


イチロー ああ、そうかもしれないですね。


矢沢 もう、メモリーになっちゃってんのかもしれないね。そういう意味じゃ、現場にいたいな、現場っていいな。だから僕は、「リタイアしたくない」って言ったんです。30歳くらいのときはね、はっきり言ってましたよ。まだ見えない20年先のことに対して「くそー、50歳まで誰もやったことないのか」って。先ほどイチローさんも、言われましたよね、野球選手は通常40歳までだって言われたら、「だったら50歳まで、俺、やってみせるよって思う」って。


イチロー ええ、そう思ってます。


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