2004年のタイトル10月号に掲載されていた記事のシリーズです。
矢沢永吉が世界のアーティスト10人をピックアップして語っています。今回はエルビス・プレスリー。
エルビスと言えば渋谷陽一がギターウルフのエピソードを書いたこの記事を思い出します。
「エルビスは本当のスーパースターなんだろうね。でも、スターというのはある種のお人形でしょう。まず、スターというのがお人形だよね。
そのいちばんすごいやつにスーパーがついちゃうんですから、エルビス・プレスリーって本当にスーパースターだったんだと思うね。だけどスーパースターって聞こえはいいけど、マネジメントされきってる。
抱えられちゃってる。だからビートルズとプレスリーの絶対的違いはそこだったんだろうね。著作権がどうの、商業権がどうのと考えたいちばん最初がビートルズなんです。
エルビスはその前の時代だから、なんかマネジャーが全部やってくれてんのだろうという、まだお人形の代表選手だったんじゃないかな。
だけどじゃあ、どれだけすごかったか。それはあなた、お人形といったら言葉こそ失礼だけど、そらもう世界にロックンロールってかっこいいでしょうって示した、最高の、二度と出てこないスーパースターですよ」
- TITLE (タイトル)2004年10月号 矢沢永吉/作者不明
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