bridge vol.49 2006/8 vol.12 「矢沢、お前不思議だ」
-矢沢さんの英語ってほんとに現地で学んだんですか。英会話学校なんか行きました?
「アメリカでちょっと通ったけど、あんまり役に立たなかった(笑)。どこでしゃべれるようになったのって、職業英語ですよ。スタジオ英語だね。
どのぐらいしゃべれるかって今でも一緒よ。僕、十ぐらいの実力なの。それで百ぐらい話せるふりしてんの」
-ははははは。
「いや、それでいいんだって。お前らだって俺の英語わかれよみたいな感じ」
-だけど普通にしゃべってるじゃないですか。
「職業英語で、向こうもなるべく聞いてやろうという心をもってくれてるから通じるんだよね」
-なるほど。ここ数年の矢沢さんっていうのは、80年代後半から90年代の、『どこ行っちゃうの、矢沢さん』っていう時期をもう一遍位置づけて、どうちゃんと再評価するかっていう作業を延々していたんだと思います。
過去の十数年間を見直して位置づける作業が、これをもって終わり、非常にシンプルなバンドサウンドに戻った現在がある。となると、本格的に新しい矢沢永吉の音楽キャリアが別の形でスタートする気がします。
「あ、うれしいですね」
・・・続く
bridge vol.49 2006年8月号 矢沢永吉インタビュー目次
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