おいしいコーヒーのいれ方 Second Season 4 凍える月 | 矢沢永吉激論ブログ

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おいしいコーヒーのいれ方 Second Season III(3) 消せない告白


おいコーシリーズの第4巻目

そごう大宮店でのサイン会 は6/6でしたがあまり気にしないでくださいあせる


序盤、P25までは前回の続きと新しいバイト君が登場する前の振り。
~P58 かれんの仕事のこと。
~P89 若菜ちゃんの登校拒否。
P115~かれんと鴨川の夜
P184~メガネの三崎くん登場から由里子さんとお腹のまめちゃん

ショーリとかれんとのからみ。
Second Season 以降はストレートではなく、ひねりを入れています。今回は前半に持ってきてますが以前のような細かい描写は避けてさらっとすませてる。後半にも少し書いてますがもったいつけてる。

当然といえば当然ですね。シリーズは17年経ってるのに物語は進んでいない。今後は純愛一直線ではなくなるのかも知れません。 でもダブルファンタジーにはしないで欲しい。もしかしたら村山さん、やる気かも知れませんが。

森下さんの家庭のことは今回は保留みたいです。勝利の差し迫った問題は就職のはずですが次に続く導線は見えてるとは言えません。

本来は純愛小説のはずですがこう長くなってくると村山さんも風呂敷を広げないと仕方がないのは分かります。


森下さんの問題に突っ込んだり若菜ちゃんに紙面を取りすぎるのは本末転倒。しかしそうなりつつあるのが不安なところ。施設のおばあちゃんとか由里子さんのことはほどほどにして流してもいいことです。

メインはかれんの仕事(転職?)とショーリの就職のはず。「星々の舟」みたいに重苦しいのはファンも求めていない。村山さん本人も分かってるはずです。

ラストの振りからするとあまり楽しくない展開になりそうですがこれは長編でいつ終わるか分からない物語です。読み切りのBAD KIDSみたいに強引に切ってしまうわけには行かない。

今までの村山さんの作品を読んでいて子供が生まれて幸せな家庭を育むってないような気がします。恋愛、性愛は思いっきり書くけど自由なのは孤独だよという方向に行っちゃう。

今後、村山さんのプライベートな変化によって作風が変わるかもしれません。明るい展開を期待したいです。


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