第593話 "NEWS"

表紙は青キジとおつるさん


ーーーー"東の海"巨大な橋の上

ロビンは革命軍と移動中

(ロビン回想)

革命軍「"革命の灯"…我々はあなたをそう呼び10年以上前からずっと探していました。あなたは"世界と戦った国オハラ"のたった一人の生き残り」

ロビン「!?」

革命軍「……どうか恐れないで。私たちは味方です。あなたをもし見つけた時は政府の手から全力でお守りするようボスに言われています…革命軍総司令官ドラゴンです」

ロビン(ルフィのお父さん…)「フフ…おかしな運命ね」

革命軍「?」

革命軍「どうかボスに一度お会いになってください案内します」

ロビン「いいえ…私は戻らなくちゃ行けない場所がある…それに守って貰わなくても結構よ」

革命軍「!」

ロビン「私には仲間がいるから」

革命軍「…海賊"麦わらの一味"ですね。勿論あなたの情報なら全て…」

(回想終わり)

「B2棟裏に敵襲!!」

革命軍「読んだか?ドラゴンさんの息子だっていう"麦わらのルフィ"が今日の新聞に…」

革命軍「ああ、戦争で消息不明になってたがいきなり現れてこんな事件を…!!」

革命軍「記事を急いでニコ・ロビンに届けた方がいい。彼の身を案じてるだろう…まだ橋を渡りきってはいないはず…」


---ロビンが移動するサイ?が引く車の中。

革命軍「橋の末端に着くまでにいくつかの廃墟を通過します。橋の工事が進むごとに"国"という単位で移動が行われるからです。ちなみにここは…300年前の工事現場」

ロビン「何のためにこんな橋を…!!」

革命軍「天竜人の命令です。理由などあってもなくても奴隷と呼ばれる人間たちの犠牲の数が減る訳じゃない…」

鳥が新聞を届けに来る

革命軍「おぉ、ご苦労さん!…ロビンさんへ」

ロビン「……ルフィ…!!…よかった無事で……」

革命軍「ん?…どうしたんです何か…おもしろい事でも書いてありますか?」

ロビン「フフッ…えぇ…」


----"偉大なる航路"モモイロ島カマバッカ王国

イワンコフ「これが…麦わらボーイの手配書ね」
サンジ「ああそうだ」
イワンコフ「これが"海賊狩りのゾロ"」
サンジ「アァ!?むかっ
イワンコフ「これが"泥棒猫"ナミ」
サンジ「アァアァ~~~~~ドキドキ
イワンコフ「これが"狙撃の王様"そげキング」
サンジ「ああ…」
イワンコフ「これがヴァナタ?」
サンジ「違う!!!むかっ

イワンコフ「ホラ見なさい!!じゃ、どこにヴァナタがいっチャブルの!?麦わらボーイの仲間だって証拠がないじゃないっ!!!むかっ

サンジ「だから仲間だっつってんだろ!!!むかっルフィは今どうなってんのか教えろカマキング!!!てめェがルフィと一緒に行動してたことは新聞に載ってたんだ!!!」

イワンコフ「じゃコレ、ヴァナタ?」

崩れ落ちるサンジ「違う!!!むかっ……違うけど違わねェ!!名前はおれだ!!!…ハァハァ…」

イワンコフ「何その身を切るような葛藤…汗
血を吐くサンジ「おれだよ!!!……その変な手配書は間違いなく…おれだ…だから」

イワンコフ「いえ似てない」

サンジ「じゃあ言わせんなよ!!!むかっ血ヘド吐いたわアホ!!!」

イワンコフ「ムダよ。ヴァナタが政府や軍の手先である可能性が0.1%でもある内はヴァターシは麦わらボーイに関するすべての情報を微塵も渡さない!!」

サンジ「…わかったよ。じゃあ船を貸してくれ。ルフィが来るはずの集合場所へおれは行く!!」

イワンコフ「船もあげない」

サンジ「じゃ泳いでく」

イワンコフ「……ン~~~フフ仕方ないね、胸打たれたわ、その熱意に免じて…麦わらボーイのその後の情報を…」

サンジ「え?」

イワンコフ「喋らなーい!!!ヒーーハ~~~!!!!」

「わあああああイワ様~ドキドキ

サンジ「喋らねーのかよ!!一本取られたよ!!黙れてめェら!!!むかっ

オカマ「だいぶ弱ったんじゃない?」

オカマ「今だ着せちゃえ着せちゃえスイーツドレスドキドキ

サンジ「もう二度と着るかスッコンでろ!!!むかっ

おれはレディーが大好きな男の中の男だ!!近寄んじゃねェお前ら!!!!ゼェゼェ…」

「ブーブーブーDASH!

サンジ「オイ…イワとか言ったな。船は海賊らしく奪っていくことにした。おれと一騎打ちしれ!!!」

イワンコフ「いいよ」

一瞬でボコボコのサンジ。

イワンコフ「麦わらボーイの安否ぐらい教えてあゲッチャブルわ、ぐるぐるボーイ…」

サンジ「どういう風の吹き回しだよ…」

イワンコフ「なぜなら…それはもう世間に知れたから…どういうつもりかしら一体…」

イワンコフから新聞をもらうサンジ

「今日の新聞か……え!!!!ルフィ!!?」


イナズマ「イワさん!!"バルティゴ"より連絡が…!!通信所へお願いします」

イワンコフ「そう」

----"偉大なる航路"白土の島バルティゴ

白電伝虫(盗聴妨害の電波をとばす稀少なもの)で話す二人。

イワンコフ「ガープとの血縁もスクープされてたわ。ヴァナタの素性一気に世間に知られちゃっタブルわねドラゴン!革命軍の兵士達に動揺はなァい?」
ドラゴン「…フフ…得体の知れんボスが血の通った"人間"だったと皆安心したようだ…もう構うまい…ルフィは子供じゃない…だがまさかお前と共に行動していたては…」
イワンコフ「どんな運命のイタズラかしらねェ、ン~~フフ。今日の新聞見た!?また驚かせてくれたわ麦わらボーイ!!破天荒は親譲りね…ともあれヴァターシもイナズマも突然の脱獄で色々話したいことも聞きたいこともあっディブル!」
ドラゴン「だろうな…近いウチに世界中に散る"幹部"たちを一度集める必要があり…白ひげの死で世界の風向きも政府の体制も大きく変わる。おまえには"くま"の身に起きたことも話しておきたい」
イワンコフ「ええ、それはぜひ詳しく聞きたいわ。なぜあいつが政府の言いなりになったのか。もうヴァターシの知るくまはいない…あいつはヴァターシを殺そうとした…!!」


ーーーーーシャボンディ諸島、サウザンドサニー号停泊44番GR

人攫い「その船をよこしな!!!革命家ドラゴンの息子・海賊麦わらのルフィの船だろ!!?海軍に渡しちまえば高額で引き取ってくれるハズだァ!!!同業者人攫いのよしみだ、大人しく渡すんなら金は山分けってことでもいいぜトビウオライダーズ!!」
デュバル「え?ハンサム?」
人攫い「どんな聞き違いだ!!船を渡せバカ!!!」
デュバル「渡すわけねェぬらべっちゃァ~~!!!」
デュバルの蹴りが炸裂。
デュバル「いいかお前ら、この男デュバル!!目の前にある恩人達の船をモテモテ…みすみすバカ共に渡すようなモテ…ミスはしねェ!!俺の目の黒い内は若旦那の船にゃあ指一本触れられるもなら女子に触れたい!!あ、間違えた!!指一本触れられると思うな!そうだろお前ら!!」

「イエス!!バラサム!!」

ケイミー「デュバルちゃんカックいい~~!!」
デュバル「ハンサムゆえ女子のラブコール!?おれもお前が好きだーぜ!!」

ケイミー「最初はやっぱし人魚カフェじゃない?おしゃれだし」
ハチ「ニュ~~!!魚人島の名前は魚人空手道場だぞケイミー!!」
ヒトデ「おれ人魚姫に会わせるってホネと約束したんだよ」

手下「デュバル様無視されてますよ」
デュバル「本当だ!!ドンマイ!!」

ケイミー「ね!シャッキーちゃんビブルカードでみんなまた集まれるんでしょ?今日の新聞でルフィちん無事だってわかったし」
シャッキー「そうね、少し時間はかかるけどレイさんも無事モンキーちゃんに会えたみたいだから…それまでこの船を何とか守らなきゃ…」
デュバル「俺たちがいるっつー話だぜ姐さん!!海軍だろうが何だろうが…」
手下「大変ですデュバル様くまが出た!!」
デュバル「熊?熊なんかこの島には…うわああああ七武海のバーソロミューくまだああ!!」

シャッキー「慌てないで、彼は…前にレイさんに会いに来てたコよ…味方?…よね?」

くま、ピピピピて音ならしてる

----"偉大なる航路"サンディ島砂の国アラバスタ王国首都アルバーナ

ペル「追い払いました、町はほぼ無傷で国中の港々の警備を強化していますが…」
チャカ「当分気を抜けませんね」
コブラ「海賊が皆ルフィ君達の様であればと思うが…そうもいかんからな…」
ペルorチャカ「そういえば国王、今朝の新聞はご覧に?」
コブラ「ああ勿論…記事は何やら…ビビが難しそうな顔をして部屋に持って行った…」

ビビ「ん~~おしゃれ?違うわよね、だってルフィさんだもん」
カルー「クエ~~」

ーーーー"偉大なる航路"ある国のある街

新聞を読むクロコダイル「戦争からまだ3週間、やっと命を拾った矢先にコイツら何をやってるんだ…?」
ダズ「何か目論見があるんでしょう、でなきゃイカれてる…」
クロコダイル「そう思うかダズ」
ダズ「麦わらは"傷"を負っている。傷ってのはそう簡単に消えますか…?」
クロコダイル「クク…生意気な野郎だ、おれへの当てつけか?こっちはもう癒えてる…それが証拠に…これからおれは懐かしい"新世界"に入る…ついてくるか?」
ダズ「勿論」

ーーーー"偉大なる航路"とある孤島

泣きじゃくるバギー海賊団「バギー船長ォ~~!!!探しましたよォ~~~!!!」

モージ「あんたが捕らえられてからというもの心配で夜も眠れず船長奪還の為…」
カバジ「東へ西へ!!満身創痍の辛酸ナメティングな日々…気がつきゃアンタ…監獄にいるはずの船長が新聞でヒーローに!!」

「ずっとあんたを信じてついてきたおれ達ァ思いました…見たか世界!!!これがおれ達の船長だ!!!!」

バギー「ぐすっ…お…おめェらそこまでおれを信じて…お前たち!!!会いたかったぜ!!!」

「バギー船長ォ~~~~!!!」

アルビダ「アンタらバギーを見捨てたよね汗
モージ「そんな感じで野郎共!!!おれがバギー海賊団副船長モージだぁ!!!!」
「うおおおモージ兄さ~ん!!!」
カバジ「おれは参謀長カバジ!!!!」
「うおおおカバジ兄さ~ん!!!」
アルビダ「全員どっかで見た顔の高額賞金首ばかりだよ汗

バギー「おいアルビダ、すげェ物見せてやろう」
アルビダ「まさか!!キャプテンジョンのトレジャーマークかい!!?」
バギー「ぎゃははははは!!世界の風向きは西でも東でもねェ…おれに向いてる様だぜ~~~!!!!!」
Mr.3「おいバギー、おまえ宛に政府から"伝書バット"だガネ」
バギー「え!?なぜここが!!?あせる
Mr.3「……とんでもない内容だガネ…」
バギー「読むんじゃねェよ先にっ!!!」

終わり。