588話
タイトル『サボの海』

港の人々『おいおい!!ありゃおれの船だ漁船を盗まれた!!』
『どこへ行くつもりなんだ?』
『黒い旗をかかげてる海賊にでもなったつもりか!?』
『バカな!子供一人で海賊!?』『もうすぐ世界政府の鑑が来る!とにかく式典の邪魔
だ!!』

『お~い!!キミ~すぐ戻りなさーい』
サボ『何よりも一番怖いのは…俺がこの国に飲まれて人間を変えられる事だ…!!
俺は戻らねぇ』

ドグラ『え!!?アリはもしかして……サボの奴じゃニーか!?』
政府の船(超巨大船)が来る
サボ『……でけェ船だな…波に巻き込まれそうだ』『離れて行こう……』
後ろ姿の天竜人『アレは何かえ?』
船員『ただの漁船の様に見えますが』

港の人々『あの鑑に本物の世界貴族が乗っておられるのか!!』『一生に一度お目にか
かれるかどうかの尊い存在……!』

サボ『いつかあんな船の船長になれたらすげえな…』
と行った瞬間
政府の船から砲撃 ドン…!!

場面変わり
ルフィ『エースは死んでねぇよ!!』
ダダン一味『まーまーお前の気持ちはわかってる』
『―でも今はその体で軍隊のいるゴミ山に行くのは危険だ』
『あれだけの大火事だ望みは薄くても、おれ達だってお頭とエースは生きてると思い
たい』
『ドグラが今ゴミ山の様子を見に行ってるあいつに任せろ!!』
『辛えのは同じだよ……!ルフィ』

場面変わり
人々『漁船が撃たれた!!』
ドグラ『サボ!!』
人々『子供は無事か!!?』『天竜人の気に触ったんだ!』

サボ火を消しながら『くそ!』『船に火が!!何で急に撃って…』

船員『ジャルマック聖!船には子供が!!』
天竜人『海賊旗を掲げたら何者だろうと海賊だえ』
『何より』
『下々民が私の鑑の前を横切った!!』

鑑からの二発目の砲撃
サボ直撃で海賊旗と破れたサボの帽子が散る描写

場面変わり港
人々『…………!!』
『おい今の船は何だったんだ!?』
『こんな大事な式典の日に天竜人が機嫌を損ねたらどうするつもりだ!!!』
『早く残骸をどけろ!』

焦ったドグラの描写
船の残骸とサボの破れた帽子の描写
場面変わってコルボ山

ダダン一味『おい!!みんな!2人が帰ってきたぞ!!』

傷だらけの2人、エースがダダンを背負っている
『エース!!お頭!!』
『よかった~!!』『2人共無事だったんだな~!!』

エースに飛びつくルフィ『エ~~~ズゥ~~~!!』
エース『ルフィお前…おれが死んだと思ったのか?』
ルフィ『だって……!』
ルフィを殴りながらエース
『何泣いてんだよ!!人を勝手に殺すなバカ!!』

エース『火事の夜ブルージャムには何とか勝ったんだ、でもその時にはもう道が火に
塞がれてて……』
『ダダンが全身にひどい火傷を負っちまった』
『何とか火の届かねぇ火"中間の森"の川縁に身を隠して』
『町に薬品を盗みに行ったりして必死にダダンの命を取りとめてた』

ダダン一味『まーまー…そうかとにかく2人共命があってよかった』
『お頭ぁゆっくり療養しましょうね…』
ダダン『悪ぃなぁ心配かけて』
エース『ゴミ山があんな事になるなんて…サボは心配してねぇかな』

場面変わって式典の描写
ルフィと日が沈んでいく描写

ダダン『エースおめぇあの時なぜ逃げなかった………』
エース『………』
回想1コマ『おれは逃げない!!』
エース『時々…カッと血が上るんだ…逃げたら何か…』
『大きな物を失いそうで怖くなる………"あの時"は…』

エース

『俺の後ろにルフィがいた』

エース『わからねぇけど…たぶんそのせいだ』
ダダンがガープとの回想

ガープ『適うハズもねぇ様な敵の大軍を前にしても』
『ロジャーは逃げずに立ち止まる』
ダダン『死にたがりなのかい?逃げる事も戦いだ』
ガープ『そうじゃが「逃げない」――背後に…愛する者がおるからじゃ』『共に逃げ
れば仲間達も危険にさらす事になる正確に言うならば……』
『「逃げない」んではない…目の前の敵達が仲間を追わんように…「敵を逃がさな
い」』

ガープ『―その時のロジャーはまさに"鬼"』
『仲間の悪口を言われたと一国の軍隊を滅ぼした事もある』
『確かに怒らせりゃあ凶暴・短気でわがまま――しかしその行動はいつも子供のよう
に単純でまっすぐじゃった

『今のエースにも似た生い立ちのせいじゃろう愛する者を失う事を極度に嫌っておっ
た…』
『あんな無茶な生き方をしても運よく生き延びた結果が"海賊王"じゃ』
『世間の評判は最悪でも仲間からの信頼は絶大』
『海兵のわしでさえあいつを嫌いになれんかった…だからエースを引き受けたんじゃ
……』

キレたダダン『……!引き受けてんのあたしらだよ!!』

ガープ『…ん?何か文句がありそうじゃのう』
ダダン『……!!い…いやないけど!!』
回想終わり
ダダン『恨んでも…血は争えねぇってやつか』

場面変わって
帰ってくるドグラ
ルフィ『ドグラ!!』
『エース達を探しに行ってたんだろ!?2人共もう帰って来たぞ!!』
ドグラ『!!あ…そうなのかそれは本当によかった…!』

エース、ダダン、ルフィの驚く顔
ドグラに殴りかかるエース『ウソつけてめぇ!!』『冗談でも許さねぇぞ!!』

ドグラ『冗談でもウソでもニーんだ!!おりにとっても唐突すぎて…この目を疑った
…!夢か幻を見たんじゃニーかと!!』
『サボは貴族の両親に連れて帰らりたって…ルフィ言っティたなぁ』
『おり達みティーなゴロツキにはよくわかる帰りたくニー場所もある!!』
『あいつが幸せだったなら…!!海へ出る事があっただろうか!!』
『海賊旗を掲げて一人で海へ出る事があったろうか!!?』

1コマ回想
エース『サボの事は一旦忘れる約束だろ』『これがあいつの幸せかも知れねぇんだ』
回想終わり

ルフィ『………サボ』
『幸せじゃなかったんだ…!』
サボ回想『お前らには悪いけど―おれは親がいても"一人だった"』
エース『何で奪い返しに行かなかったんだおれたちは』
サボ回想『何でも言う通りにするよ…!言う通りに生きるから!!』
『この2人を傷つけるのだけはやめてくれ!!』

エース怒りドグラに掴み掛かり
『サボを殺した奴はどこにいる!?おれがそいつをブッ殺してやる!!』
『あいつの仇を取ってやる!!』
走りだすエース
ダダン一味『待てエース』
ダダンエースを抑えつけ『やめねぇかクソガキがァ!!』

エース『どけてめぇ!!』
ダダン『ろくな力もねぇクセに威勢ばかり張り上げやがって!!』
『行ってお前に何ができんだァ!!?死ぬだけさ!!』
『死んで明日にゃ忘れられる!!』
『それくらいの人間だお前はまだ!!』

ダダンエースに掴み掛かりながら
『サボを殺したのはこの国だ!!世界だ!!』
『お前なんかに何ができる!!』
『お前の親父は死んで時代を変えた!!それくらいの男になってから死ぬも生きるも好
きにしやがれ!!』
『おいこのバカを縛りつけときな』
一味『へ…へい』
泣くルフィの描写
ルフィ『サボ~~~~!!』
エース『うるせぇな!!男がめそめそ無くんじゃねぇ!!ルフィ!!』
泣き続けるルフィの描写


朝になり
一味『少しは頭が冷えたか?エース』
エース『…ルフィは?』
一味『夜通し泣いてて今寝てます』
ドグラ『お頭!!』
『今手紙が!!』
『サボからです…!』
一味『え!?』『あいつ海に出る前に手紙を出してたんだ』
手紙には
コルボ山 兄弟へ サボ[Sに×のマーク]

エース『よこせ…!もう町には行かねえよおれ達にだろ!?その手紙!!』
手紙を開ける描写

歩きながら読むエースや手紙を書くサボの描写が入りながら


エース
ルフィ
火事でケガをしてないか?
心配だけど無事だと信じてる
お前達には悪いけど2人が手紙を読む頃は
おれはもう
海の上にいる―――

色々あって
一足先に
出航する
事にした

行き先は…
この国じゃない
どこかだ…
そこでおれは
強くなって
海賊になる

誰よりも
自由な海賊に
なって
また兄弟3人
どこかで会おう

広くて
自由な海の
どこかで
いつか必ず!!

―それから
エース
おれとお前は
どっちが
兄貴かな

長男2人
弟1人
変だけど
この絆は
俺の宝だ

ルフィの奴は
まだまだ
弱くて
泣き虫だけど

おれ達の弟だ
よろしく頼む

号泣するエース
煽り文:果てなき慟哭!

で終わり
来週休載