第585話『兄弟杯』
表紙・ハンニャバルとマゼランが釣りしてる
【ルフィ、ゴムゴムの練習+戦いごっこをエース、サボとしてる】
たくましく育つ3人・・・
ルフィ「ゴムゴムのーーーー!!ピストル!!!」
【だがまっすぐにパンチをだせない】
エース「だからおめぇは 何がしてぇんだよ!!」
ルフィ「ぐは!」
サボ「一本だ、エースの勝ち」
エース「お前その能力意味あるのか?」
ルフィ「くっそーうまくいかねぇ!おれの考える通りになればお前らケチョンケチョンだからな!」「もっかい 勝負だ!」
エース「ダメだ、一人一日百戦まで、また明日な」
サボ「ルフィは今日もおれとエースに50敗ずつ おれとエースは24対26」
ルフィ「くっそー お前らおれが10歳になったらぶっ倒してやるからな!」
エース「そん時はオレ達13だ、夕飯の調達に行くぞ」
・・・・・・・・・・・・・
エース「よし、ワニいくか」
ルフィ「ワニめしうめぇよなー!」
サボ「ルフィお前今回は食われんなよ!?前は丸呑みで助かったけどよ!」
【コルボ山の過酷な環境は、彼らを日々強くした】
【この山の北にあるのが、グレイターミナル、通称ゴミ山】
【その更に北には町があるのだが、強固な石壁があり、通れない】
【大門と呼ばれる門が唯一の通路になっていて、1日に2度国中から集まった、大量のゴミが運ば れてくる】
???「おお!ゴミがきたぞ!行くぞ宝探しだ!」
【ゴミ山の人々は時々待ちへ行き再生物資を売り暮らしている】
【しかし町に住もうとは思わない、みじめな想いなど誰にもしたくないものだ】
【大門をくぐると通行人を見渡せる歩道が広がり、まだ少し悪臭の届く端町へ出る、端町は町の不良やチンピラ 達が屯する場所】
【もっと進むと・・・小奇麗な中心街、更にその中心にまた高い石壁がそびえ、その中には「王族」と「貴族」 の暮らす高町がある】
【この国名は「ゴア王国」】
【ゴミ一つなく、東の海で最も美しい国だと言われている、要らぬものを綺麗に排除したこの国は「隔離社会」 の成功例ともいえる】
【ルフィの生まれたフーシャ村も半ば忘れられたようにこの国に属している】
・・・・・・・・

【ゴア王国中心街】
???「食い逃げだあああああ!!誰か捕まえてくれえええ!!!」
窓から飛び降りるルフィたち
サボ「ぷはーっ!ウマかった!!!」
エース「言ったろだから」
警察「またあの3人組か!常習犯だ!なぜ店にいれた!逃すな!そこの子供3人を誰か押さえてく れよ!」
?「ん?サボ!!?サボじゃないか!待ちなさい!お前生きてたのか!家に帰るんだ!」
エース「おいサボ!お前のこと呼んでるぞ!」
ルフィ「誰だあいつ!?」
サボ「・・・!人違いだろ行くぞ!」
逃げ切ったルフィたち
何か隠してるだろと詰め寄るエース・ルフィ
サボ「何だよ何も隠してねぇよ!」
ルフィ「そうなのか?」
エース「そうなわけねぇだろ話せサボ!俺たちの間に秘密があっていいのか?」
エース、ルフィ「話せ」
サボ「は・・・話すよ・・・・・・・」
エース「貴族の息子!!?」
ルフィ「誰が?」
サボ「俺だよ!」
ルフィ、エース「で?」
サボ「お前らが質問したんだろ!!・・・本当は親は二人共いるし孤児でもなければゴミ山で生まれたわけでも ねぇ 今日おれを呼び止めたのはおれの父親だ  お前らにはウソをついていた ごめんな」
ルフィ「謝ったからいいよな!許す!」
エース「コトによってはおれはショックだ 貴族の家に生まれて・・何でわざわざゴミ山に」
サボ「・・・・・・・・」
サボは、ゴア王国の貴族
サボ父(いいかサボ、お前は将来王族の娘と結婚できる男になれ)
サボ母(そうなれば我が家は安泰!あなたも幸せに決まってるわ!)
サボ「・・・・・・・」
サボ父(私は仕事で疲れてるんだサボ!こんな絵を書くヒマがあったら部屋で勉強しなさい!)
サボ「・・・・・・」
サボ母(王族の子とケンカを!?)
サボ(うん・・ケガした・・相手は凶器を・・・)
サボ母(申し訳ございません!どこかケガはありませんでしたか?)
サボ(・・・・・・・)
サボ「あいつらが好きなのは地位と財産を守っていく誰かでおれじゃない 王族の女と結婚できなきゃおれはク ズ その為に毎日勉強と習い事 おれの出来の悪 さに両親は毎日ケンカ」
「あの家におれはジャマなんだ」
「お前らには悪いけど、おれは親がいても一人だった」
サボ父(ゴミ山に近づくなよ!あそこに住んでるのは人間じゃない!人の形をしたゴミだ!)
サボ「貴族のやつらはゴミ山を蔑むけど・・・あの息が詰まりそうな高町で、何十年先まで決められた人生を送るよりいい・・・」

エース「・・・そうだったのか・・」
サボ「エース ルフィ おれたちは必ず海へ出よう!この国を飛び出して!
自由になろう!!広い世界を見ておれはそれを伝える本を書きたい!
航海の勉強なら何の苦でもない!もっと強くなって海賊になろう!」
エース「ひひっそんなもんお前に言われなくてもなるさ!
おれは海賊になって勝って勝って勝ちまくって、最高の名声を手に入れる!
それだけがおれの生きた証になる!世界中のやつらがおれの存在を認めなくてもどれほど嫌われても!大海賊に なって見返してやんのさ!おれは誰からも逃げ ねぇ!誰にも敗けねぇ!恐怖でもなんでもいい!おれの名を世界に知らしめてやるんだ!」
ルフィ「ししし!!そうかよーし おれはなぁ!!!!」
「・・・・・・・・・・・・【台詞空白】」
エース、サボ「は??」
ルフィ「なっはっはっはっはっは!!」
エース「・・・お前は何を言い出すかと思えば・・・」
サボ「あはははは!おもしれぇなルフィは!おれお前の未来が楽しみだ!でも3人とも船長になりてぇってマズ くねぇか?」
エース「思わぬ落とし穴だ、サボ、お前はてっきりウチの航海士かと」
ルフィ「お前らおれの船に乗れよー」
エース「将来のことは将来決めよう」
サボ「もしかしたら3人バラバラの船出になるかもな!」
【盃を交わす場面】
ルフィ「あ!ダダンの酒盗んできたな!?」
エース「お前ら知ってるか?杯を交わすと兄弟になれるんだ」
ルフィ「兄弟!?ホントかよー!」
エース「海賊になるとき同じ船に仲間にはなれねぇかも知れねぇけど、おれ達3人の絆は兄弟としてつなぐ!どこで何をやろうとこの絆は切れねぇ」
「これでおれ達は今日から兄弟だ!!!」
ルフィ、サボ「おう!!!!」
3ページ絵だけ
【3人の成長していく回想】
ダダンの家にマキノや長老が遊びにきてる
ガープと3人が戦っている
「独立する」置き手紙をしてダダンとこを出て
木の上に家を作り暮らす3人
【・・・ある日】
ルフィ「サボを返せよ!ブルージャム!!!」
ブルージャム「フフフ・・・」
サボ父「返せとは意味のわからない事を、サボはウチの子だ!」
「子供が生んで貰った親の言いなりに生きるのは当然の義務!よくも貴様らサボをそそのかし家出させたな!ゴミクズ共めウチの財産でも狙ってるのか!?」
エース「何だと!!?」
海賊がエースを殴る
サボ父「コラ海賊!子供を殴るにも気をつけたまえ!ゴミ山の子供の血がついてしまった汚らわしい!消毒せね ば」
サボ「・・・!!!やめてくれよ!!!・・・・おれはそそのかされてなんかいねぇ!!!自分の意思で家を出たんだ!!!!」
サボ父「お前は黙っていろ!!・・・後は頼んだぞ海賊共」
ブルージャム「勿論だダンナ、もう代金は貰ってるんでね、この2人は2度と坊ちゃんに近づけねぇように始末しときます」
サボ「!!・・・ちょっと待てブルージャム!!!お父さんもういいよわかった!」
サボ父「なにがわかったんだサボ」
エース「やめろよサボ!!!」
サボ「なんでも言いとおりにするよ・・・言う通りに生きるから・・!この2人を傷つけるのだけは・・・やめてくれ・・!お願いします・・・・大切 な・・・・兄弟なんだ・・!」
エース「サボ!!!おい!!!・・・行くなよ!!降りきれ!おれ達なら大丈夫だ!一緒に自由になるんだろ! ?」
「ここで終わる気か!!?」
「サボーーーーーーー!!!!!!!!」

おわり