年金払込みの不明な件数が、5000万件とか言われています。管理する場合、読み方が重要になります。吉田さんは、ヨシタ・ヨシダで別人になります。上村さんは、ウエムラ・カミムラで別人になります。


そこで大事なのが「フリガナ」です。今の子供の名前などは「フリガナ」なしでは読めません、漢字のままだと頭がいたくなります。学校の先生方に深く同情したくなります。


私が確定申告書の書き方の説明会でよく言ったのは、「フリガナは訛らないで下さい」ということです。受け狙いの冗談のように思われるかも知れませんが、実際に毎年4-5人いるのです。


たとえば「四郎」さんを「スロウ」、「逸郎」さんを「エツロウ」とか訛って書く人が必ずいるのです。それで、また別人ができあがります。


「スロウ」と訛っているので、「シロウ」と直したら、実はその人は「スロウ」さんだったりして、訳がわからなくなったこともありました。


こんな具合の5000万件を一年で解明するなど、「冗談はよせ」の世界です。解明して残った最後の1-2割はたぶん、ものすごい労力が必要になるでしょう。これは、私の資料の解明の経験から断言できます。