大学に入り初めて行った映画館が、吉祥寺オデヲン座でした。「ポセイドンアドベンチャー」と「街の灯」の二本立てでした。


「ポセイドンアドベンチャー」は、ニューヨークからギリシャに向かう豪華客船「ポセイドン号」が1400人の乗客を乗せ大西洋上で転覆し、生き残った乗客が勇気を持って脱出を図る映画です。何年か前にリメイクされました。


私は大晦日の夜のパーティーで演奏された「モーニング・アフター」という曲が印象に残っています。


チャップリンの「街の灯」は白黒の無声映画で、なんで今頃こんな映画を上映するのか最初は疑問でした。チャップリン演じる一人の浮浪者が盲目の花売り娘に恋をする話です。観るにつれ、古さなど感じられずにどんどん映画のなかに引き込まれ感動しました。その後「モダン・タイムス」「黄金狂時代」「独裁者」「ライムライト」とどんどんチャップリンの映画に惹かれていきました。


その後「洋画」は「池袋の文芸座」中心になりましたが、最初は吉祥寺のオデヲン座でした。「邦画」は「文芸座地下」と「テアトル新宿」によく行っていました。