コミュニティカフェ研究会 ~震災復興支援~ | Maki Murakami Official Blog

6月7日(火)


赤一色港区芝公園の日本女子会館で開催された


コミュニティカフェ研究会「震災復興支援とコミュニティカフェ」の


様子が8日の朝のNHKニュースで放映されたそうです。


港区芝3丁目にある地域の拠点「芝の家」のスタッフの方々と


参加いたしました。司会は「芝の家」の創設・運営の中心


人物である慶應大学の坂倉先生。


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110608/k10013379881000.html
http://blog.canpan.info/com-cafe/archive/264


赤一色主催者の公益社団法人 長寿社会文化協会(WAC)理事の


田中尚輝氏が、コミュニティカフェの源流である


お二人とされた(移動型・常設型)講師の方々の、


現場での熱い思いに時にうるうるきながら


拝聴させていただきました。


赤一色お一人目は、阪神淡路大震災で西宮で被災されて


その後、孤独死の問題に直面し、「パラソル喫茶」という


屋外での交流の場を立ち上げられた牧野史子さん。


NPO法人 介護者サポートネットワークセンター・


アラジンの理事長でいらっしゃる方で、あとで


南麻布の「ちょこっと立ち寄りカフェ」


(現在「アラジン」が運営委託、来年住民の運営へ移行)


のお話で通じました。


赤一色今回、東日本大震災の被災地、避難所をまわられた


中でも、パラソル喫茶の(オープン喫茶)のすぐれた


点をご紹介くださいました。屋外や仮設住宅などの前に


開くことで、移動困難な方も、周囲の住民の方、


他のボランティアの方も気軽に参加できる。


誰でも開ける。心に溜まったものをさりげなく話せる。


ボランティアの顔ぶれにより自由にコーディネート


できる。個別訪問のための基地的役割にもなる・・


などなどハート


赤一色講演後に牧野さんとお話させていただき


「Please 書 Me!」の被災地などでの


書道ボランティアも今後ご一緒できればと


お話いたしました。


グラデーションお二人目は、「何もしていないんですよ」と


紹介して下さいと司会にお願いされたという、


新潟のマザーテレサと呼ばれる


常設型地域の茶の間「うちの実家」代表の


河田珪子さん。


グラデーション行政などからの補助金を一切受けずに


年会費2000円、夢を買う寄付として8000円、


毎回の会費300円やバザー、さまざまの寄付から


成り立っている会員制の茶の間だそうです。


グラデーション平成16年の7月13日の豪雨水害の際に


中・重度の介護の必要な方々5名が


「うちの実家」に9日間生活されたお話には


驚かされました。


グラデーションふだん「うちの実家」を訪れる方お1人おひとりに


お電話で事情をお話され、みなさん快諾、


さらにお手伝いをお申し出になり、電話中にも


あとからあとから支援物資を持っていらしたとか。


9日間で300名ものボランティアの方が関わられたのは


20年間の積み上げがあったからと河田さんは


お話されました。


グラデーション中越地震のときには、福島市方木田の「地域の茶の間」から


「うちの実家」に120箱の支援物資が届いたり。


顔の見えるところから現地に送ってほしいというお気持ちから。


また、雪おろしのボランティアにお茶も出せないという方々に


バザーの収益金・寄付金をお送りしたり、避難所を


直接訪問し、学校内(のちに公民館へ)に「茶の間」を


つくったり。


グラデーション東日本大震災では


「私たちも、何かせずには居られない!!」手書き


ポスターを3枚貼りだし、バザー開催、寄付金送付。


福島県で飯舘村からは「までいの力」などの本を購入、


本の販売により飯舘村を支援。(2500円全てが


支援にまわります)


http://blog.canpan.info/com-cafe/archive/238


ティシュ牧野さんも河田さんも、現場でお一人おひとりに


向き合って素晴らしい支援をしておいでですが、


その根底にはどの方にも「気にかけつづけてくれている」


と思っていただけるように、


できるだけ小さな場所を選んでまわるというような


大きな支援からこぼれてしまう地域へのお心が


強く感じられます。


ティシュ地域で活動していると、集まりに出てきてくださる


元気な方はいいけど、出てくださらない方はどうしようという


声が多く聞かれます。そのことをご質問しましたら


それはボランティアをする側の理論であり、


無理に参加させようとしてはいけない。


「気にかけているよ」ということを伝えればよい。


という趣旨のお答を牧野さんからいただきました。


河田さんからも、集まりを避けるようでいても


「うちの実家」のまえにくると大声で歌う人もいる。


それぞれの自己表現でいいというようなお話でした。


ティシュボランティアの心構えについてのご質問に対して


河田さんから「あの人だれ!」という目つきをしない。


エプロンはキッチンのみ(役割の固定化を防ぐ:


受身の人をつくらないように)など、牧野さんからは


「傾聴」「無理せずNoをいう」などがありました。


ちかちか会の終了後も、新聞社の方、港区の


指定管理者、地域のカフェの運営にあたる方々と


名刺交換、交流もあり、今後につながる


本当に貴重な研究会でした。


どうもありがとうございました。