5月28日(土)
港区内で様々なテーマについてスピーカーを
招き、参加者での議論を長く主宰している方からの
ご依頼で、今回の統一地方選挙での
経験談をお話させていただきました。
プライベートに近い空間での集まりでしたので
詳細は控えさせていただきますが
内容をご報告。
他区の元区議会議員で長期にわたり
国政から区政にわたり広範な知識とご経験を
お話くださる方もスピーカーでおいででしたので
大変興味深い議論となりました。
今回の統一地方選挙での各党、各地域での進退や
争点、政界の動きに続き、地方議会の実態に
ふれてくださいました。
本会議や委員会の日数と議員報酬、
区政調査費(項目の制限がありなかなか消化し
きれない)、費用弁償(交通費としてたとえば一回
3000円、しかし、議員は自転車で通っていいる)、
そして、審議会などの付属機関の会議に出席したり
奨学金など審査会に出席すると一回1万円・・・など
かぎりなく報酬が出るそうです。しかし、
議員の誰も自ら変えようとしないという現実。
区の職員の人件費にも同様に、長期欠席者など
仕事に見合わない報酬が税金から払われていることが
多くあるといいます。
報酬と合わせてよく議論される、議員の実績も
難しい。多くの議員がこれは自分がやった・・・と
主張するものの、ただ委員会で発言した、予算に
賛成したというだけで自分の実績にしている議員が
多い。本当の実績は、自分で住民の声を聞き、
請願・陳情・署名集めなどに関わり、実現に関わらなければ
実績とは言えない。まさにその通りだと思います。
また、組織の力がまだまだ強い選挙の実態も
語っていただきました。後ろ盾のない新人無所属のような
候補者はなかなか入っていいけない世界というのが
現状です。
私は初めての選挙でもあり
実際の“選挙グッズ”もお持ちしてお話いたしました。
港区議会議員選挙の投票率などの数字から、
私の今までの活動、立候補の動機、
実際の選挙で直面したこと、
そして「べからず選挙法」といわれる
公職選挙法の禁止事項とその
歴史的背景、今後の選挙のあり方について
お話させていただきました。
今回「まち研」の候補者に対して
行われたアンケートもご紹介し、
今後、公開討論や普段から
有権者・住民と議員や候補者が交流し
意見を交わせる場が必要であると語りました。
公開討論については、リンカーンフォーラムという
NGOがすでに実績をつくっておられるので
今後港区でもお力をお借りできればと思います。
そして、開かれた議会、住民と候補者が
選挙の時だけでなく日常から交流できる場が
必要であると申し上げました。
港区にもみなとタウンフォーラムをはじめ
たくさんの区民参画組織がありますが
どうして、そこに議員が参加したり
候補者と住民が交流する場にならないのでしょうか
と主催者の方から疑問が投げかけられました。
実際の政策やまちの課題を話し合い、実現に向かう場と
なれば本当に意味のある会議になります。
ただ、そうならないのは、やはり、行政主導の会議であり、
議事録、事務局、出欠などもすべて行政担当者が
責任を持ちます。住民が自主的に責任と役割を
担わなければ難しいというのが現状です。
今後は、各区民参画組織に超党で議員さんに出席を
依頼し、具体的に議案にできるような議論が望まれます。
その他、議員は会社員などがボランティアあるいは
兼業でできないかなどの意見もありました。
行政の方もご参加でしたが、やはり制度、条例との
兼ね合いもありますね。
また、独身で港区外で勤務の方からは、なかなか
港区政への関心がない、若い世代も選挙に関心を
持ちづらいというご意見もありました。ネット選挙など
現在公職選挙法でかなり規制のあるHPやブログ
ツイッターなどが解禁になるとかなり若い世代の
参画が期待できそうです。
和やかな議論の会も2時間をすこし超えて
終了。このような会がまちのあちらこちらで
開かれ、そしてそれをまとめて大きなフォーラムなどに
つなげていきながら住民の意識を喚起し
具体的にまちの課題に住民・行政・議会(議員)との
連携で取り組んでいければと思います。